今日の渦 其の522 ― 2013/08/30 01:01:00
2週間振りの渦。 夜の訪問なら3週間振り。 前夜に祐貴君の一杯を頂いて、翌夜は渦と誓ったのだ。 朝が早いので成る可く自宅で夕喰を摂ろうと心掛けて居る。 燦燦斗や蔦は19時頃に引き上げるので、夜と云っても宵の口で、一番電車に差し支えない。 だが、渦に伺うには翌朝にゆっくり出発出来るタイミングを探さねば為らない。 オフィスを早目に出て、SP(開店前一番乗)。 おぅ、遣ったゼ。 此の夜の厨房はT君のソロデビュー。 芳実オーナーもY君も御不在で、ふたりの女性スタッフと奮闘。 良いタイミングに居合わせた物だが、実習を重ねて来た成果が出て、充分に合格点を差し上げられるオペレーションでした。

ビールは小さいサイズに留めて、早々にワイン。

此の夜に選んだのは、チリカベでペレス・クルス。 リクエストする前にタカちゃんが、あのデキャンターを用意して下さる、流石だ。

女将さんとグラスを合わせて、スタート。 ロックスオフの御店主のコメント通りに果実感豊富で力強い味わい。 タンニンが可也確りして居る。 もっと、ヘヴィでも良いかも知れないが、其れは小生だけの話かも。
メキシカンピザは、亦も我儘を云って、彼女にカットして頂く。 ワインで頂く此のピザは味わいも然る事乍、シチュエーションが嬉しい。
鶏皮餃子。 チュルチュル、サクサクと云う一寸不思議な喰感。 今回は3個だけに控えて置いた。 盛付は小生が散らかした結果…念の為。
主麺は、「夜鳴きつけそば」。 勿論、芳実オーナーやY君のテイストと遜色ない。 小生は此の「夜のつけ麺」は特に好みだ。 アルコールを入れた後でも凛とした醤油感は捉え易いし、豊富に投じられた葱の個性をやや強めに出して居るのも好い。
麺の歯切れ良さ、小麦粉の風味も嬉しい感じだ。 更に肉の甘さの出たチャーシューも違わぬ美味さ。 柚子胡椒や干した岩海苔で頂くと更に佳し。
T君の素養と実力が垣間見えた夜だった。 矢っ張り、渦の居心地の良さは小生の一等地だ。 翌朝は人並みに6時過ぎの電車でオフィスに向かおうっと…
饗 くろ喜@秋葉原 其の29 ― 2013/08/30 23:23:00
皆さんの想いも同じ様で、此処2,3日は「冷やしモロヘイヤそば」がラストスパートだと伺った。
結局、小生も此の日迄頂かずに居たワポ会の夏の限定を頂くべく秋葉原へ。 なんと、36度予報の日で、其れは其れは暑い。 券売機の前に立つと黒木さんから声が掛かる。 「モロヘイヤですよね」、「はい、そうです」。
此の作品が「冷やし鶏そば」よりも早く提饗されるのは、判って居たのだが、御先に…気分で頂く。
先ず、スープ。 瀞みの有る醤油スープだが、爽やかなライト系の味わい。 粘度と相反するように夏向きの味わいで仄かな煮干に鰹風味が絡む。 沢山のモロヘイヤの葉を抱えたスープは、非常に好みだ。 貝割、葱と茗荷の分量が巧みで、思わず流石…と唸る。 そして、当然乍、スープに見合った味わいの麺。 練り込んで有るのは、石蓴(アオサ)だそうだ。 此れも美味しくて好きな味わいだし、スープとのマッチングが良く考慮されて居る。 鶏腿肉の醪漬は黒木さんの十八番なのかも知れない。 此れで和風感にバイアスが掛かる。 好きな穂先メンマはややコリっとしたタイプ。 紅一点は、ミニトマトだが、此れにも鰹風味が施されて居る。 凄く小生の好みに合う作品で、あ~もっと早く頂いて居るべきだったなぁ。