今日のワイン 其の8532013/08/18 09:08:00

シャトー・ド・ヴィルジョルジュ
CHATEAU de VILLEGEORGE 1974

今日のワイン 其の853
毎年呼んで頂ける嬉しい「幸亭」の花火大会。 2013年は小生に取って、懐かし顔触と為った。 ワイン友のT氏御夫妻にも久し振りに御会い出来ると伺い。 氏の関心を買おうと捻ったのが、此れ。 マグナムボトルだ。 39歳の方がいらっしゃれば良かったのだが… クリュ・ブルジョワ・エクセプショネルで、評価の悪く無いシャトーでは有るが、74年は良い年では無いし、此位の古酒と為ると「飲んで見ないと判らない」だ。 まぁ、ワイン好きの為の余興と云う位の気持で飲んで頂きたいと云うのが、本音。 小生が21歳の時のワインか…大学生の頃だなぁ。 慎重にソムリエナイフを揮ったのだが、遠峰先生でもないと難しいコルクの状態。 T氏に御願いして兎も角も落とさずに開け切った。 正餐ならヤバい状況でも、こんなパーティなら其れも一興だ。
オーメドックのボトルのセパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン56%、メルロ44%と極めてシンプル。 褐変したガーネットと云うか…ま、そんな色だ(笑)。 T氏とクンカ、クンカとテイスティング。 「おー、大丈夫だ。 飲める、飲める!」と大騒ぎ。 少し和菓子の様な甘さのアロマを感じるが、流石に弱い。 テイストは、矢っ張り「枯感」は否めないのだが、思った数倍は確りした纏まりを残して居る。 とは云え、「好々爺の大人しさ」のワインで有り、大事に飲んで差し上げたい、と云う気分に為る。 10分もしない内に味わいにも和菓子っぽさが忍んで来る。 でも、中々上品な甘さで素甘なんかを一緒に…いや、無理だな(笑)、其れは。 もっと早い時間の内にヘタれるかと思って、一生懸命に飲んだが、30分や其処等は無問題。 74年にしちゃあ、大健闘だ。 漸く、じっくりと味わう余裕が出るとサラサラと細かいタンニンが潮流の様に流れて居るイメージを捉える。 未だ居たのねぇ~って感じで、「愛おしいタンニン」なんて初めての経験。 「あれま、此れ良いんじゃね?」と、もう一度ボトルを見直した。 恐らくはマグナムのボリュームが奏功して居るのだろう。

今日のワイン 其の8542013/08/18 09:14:38

コート・デュ・ローヌ ラ・サジェス ドメーヌ・グラムノン
Domaine Gramenon Cotes-du Rhone La Sagess 2010

今日のワイン 其の854
幸亭の2本目。 此方もマグナムボトルだが、本命は此方。 小生の好みでグラムノンのグルナッシュ。 美味いに決まって居る…よね。 ネットワイン屋のパーカーさんを引用した大仰な物云いは却って白けるが、此れは確かに最上級の讃辞を貰って良いボトルだろう。 而もマグナムの恩恵を受けられるのだ。 味わいにシラーっぽい処も感じるのだが、グルナッシュ100%との事。 「サジェス」には、節度、慎重さ、英知の意味合いが込められて居るそうだ。 まぁ、此処だけは小生向きでは無いねぇ。
矢張グラスに注いだ処を撮って置かないと面白く無い。 ゲストを待たせぬ様に乾杯の後で撮る事を決め事にしよう…って、当然だよね。 此のワインの色は紫を湛える深いルビーカラー。 抜栓した時から蠱惑的なアロマが漂って居たのだが、テイスティングするとローズやヴァイオレットと云う花香が果実の前に届く。 マロン、トーストやハーブと云う可笑しな組み合わせも興味深いが、強過ぎず、控え目過ぎず、実に弁えたブーケなので有る。 此れは酸化防止剤を全く使って居ない事と無関係では有るまい。 スワーリングすると液体の粘度が高い事にも気付く。 グラスから口の中へ糸が繋がる様なスムーズさは此の見掛効果に依る処が多いかも。 少々若い印象も残し乍も熟成感が充分で、赤と黒の中間的なベリーやレーズン、オレンジピール、ビターだが柔らかいチョコレート…等が、湿度の有るタンニンと綯い交ぜに為る。 タンニン自体のボリュームは豊富だが、癖が無いので、どの要素とも親和性が高い。 特に上品な酸味やミネラル感、ペッパーライクなスパイスを美味くコントロールして居るのは彼だ。 元々ローヌのワインは得意だが、ボディと精神に忍んで来る様なタイプのワインは非常に好みだ。 「パスカル」と云うトップキュヴェを探して見よう。

今日のワイン 其の8552013/08/18 09:19:57

アルター・ヴァインガルテン・ゲミシュター・サッツ メフォファー
Alter Weingarten-Gemischeter Satz - Mehofer 2011

今日のワイン 其の855
幸亭の3本目。 勿論、一番先に開けたのだが、「諸般の事情」(笑)で3本目の扱いに為って仕舞った。 久し振りに御目に掛かったワイン友のT氏が持参されたカジュアルな白。 キャップシールの部分の線画が妙に可愛い。 ユッケ風の鮪を前にして、T氏が「頂く前に開けましょう」とサーブして下さったのだが、流石にバッチリだ。
前夜に引き続いて、墺太利(オーストリア)のワインと云う稀有な連続。 寡聞にして知らなかったのだが、「ゲミシュター・サッツ」と云うのはオーストリアの混栽・混醸ワインの製法だそうだ。 因みに、フリュロターヴェルトリーナー、トラミネール、ソーヴィニヨン・ブラン、シルヴァネール、ミュスカテラー…息切れしそうだ。
此のタイミングでは未だ明るかったので、「麦が少し若いグリーンを残して居る」そんなカラーだ。 ブーケは残暑を振り払う様な清々しさを湛えるフレッシュネス。 印象は ソービニヨン・ブランがコアかな。 いや、其れしか判らないと正直に為ろう。 味わいもキリっとしたミネラル感がフルーティな酸味と良いバランスを形成。 青林檎、ペア、ネーブル、檸檬と新鮮系の果実満載。 其れに白い花束は薔薇がいっぱい。