今日のワイン 其の8572013/08/17 14:13:33

リースリング・キュヴェ・パルティキュリエール D41
GERARD SCHUELLER / ALSACE RIESLING CUVEE PARTICULIERE D41 2009

西尾さん、田中さん、牧野さんと云う「凪三御夫妻」とディナー。 そんな機会に声を掛けて頂けるとは嬉しい限り。 小生だけが奥さん同伴でないのは…まぁ何時もの事なので有る(苦笑)。 待合時刻ギリに駆け込んで(御盆に緊急会議って…)、向かった先は「楽記」。 Lucky に通じる語呂合わせの様で、「楽は徳の華也」とは違うのかな。 あの「祥端」の勝山さんが、香港喰文化の達人と組まれて始められた中華とワインの御店と伺った。 勿論、グルメな西尾さんの筋。 流石に美味な中華料理の数々に舌鼓を打つ。 こう云う喰事で舌を鍛えるのも、喰の仕事をされる方には必要な機会なのだろう。 ワインのセレクト権を頂いたので、リストと睨めっこ。 「沢山御話しに為る御兄さん」と相談し乍、此の日は4本で組んだ。 白は此の1本だけだが、3人の奥様のスターターに無難な選択をした。 尚、此の夜はグラスのフォトは撮らなかった。 何度もカメラを構えられるのは「待たされる身としては白ける」、と云う御意見も頷けると感じたからなのだが。

今日のワイン 其の857-1
祥端の流れからすると自然派ワインと云う事だろうが、此のボトルはロックスオフでも見掛けた記憶が有る。 ジェラール・シュレール氏はアルザスの筋金入りのビオな生産者だが、此れは其のスタンダード。 中々ブーケがパワフルで、白で「此れだけ」と云うのは珍しい。 やや燻みの有る麦藁色はノンフィルターの証。 トーストが焦げる香りも其れを実感させて呉れるが、青林檎やピーチに白い花束がいっぱい。 やや酸味とミネラル感が高いので、もう少し優しいテイストの方が良かったかな…と思った。 時間の経過で蜂蜜のニュアンスに果実が溶けて、バルーンな印象を持ち直すので、まぁ良いか…

今日のワイン 其の857-2
気に為ったのは、バックエチケットの「D41」の文字。 調べて見たのだが、英語の文章が見付からなくて、機械翻訳に頼ったので少し怪しい。
1.二酸化硫黄 1ml(気体なんですけどねぇ)に水を 99ml 加える。
2.上記溶液 1ml に水を 99ml 加える。
3.更に上記溶液 1ml に水を 99ml 加える。
此れを41回繰り返す。 41回の初回が「1」の工程なのか、「2」の工程を指すのかは、判らないが… 「其れを酸化防止剤として使った」との事。

今日のワイン 其の8582013/08/17 14:22:40

セップ・ウント・マリア・ムスター ツヴァイゲルト シュタイアーランド
Muster Sepp & Maria Zweigelt Steirerland 2010

今日のワイン 其の858-1
「楽記」での2本目。 「沢山御話しに為る御兄さん」が「マイブーム」を押し付け、いや、推奨して呉れた。 墺太利(オーストリア)ではメジャーな品種らしい「ツヴァイゲルト」とエチケットに書かれて居る。 此の品種を作り出した人の苗字を其儘当てたそうだ。 日本でも北海道や東北等の寒冷な土地で栽培されて居るそうだが、知りませんでした。 バラエタルでは無く、ブラウフレンキッシュ、ブラウアーヴィルトバッハーとの混醸だそうだ。 何れにせよ「見知らぬ3人組」(笑)だ。 ブラウアーヴィルトバッハーはロゼの品種。 其れで此のワインも明るい透明感が有り、「ロゼ見たい」と云う声が挙がる程。 ブーケは淡いバイオレットで果実の香りは薄く、シナモンやペッパー…其れに少々ダスティな印象。 口にするとミネラルとタンニンが意外に思える程の存在感で、やや渋味が勝ったイメージが有る。 一方で時と共に熟成果実感が染み出して来るが、根底に有るスパイシーさを凌駕出来ない。 プラムやブラックベリーだが、円やかさが出る迄には更に時間が必要だ。 うむぅ、「沢山御話しに為る御兄さん」のブームには付き合い切れなかったなぁ(笑)。

今日のワイン 其の8592013/08/17 14:32:25

エンデルレ・ウント・モル ピノ・ノワール
LANDWEIN OBERRHEIN Pinot Noir Liaison Abfuller Enderle & Moll GbR 2011

今日のワイン 其の859-1
「楽記」での3本目。 此のボトルは、当初から小生が指定した物。 「沢山御話しに為る御兄さん」の御眼鏡には叶って居なかったのかも知れないが、独逸のピノ。 そう思う所為か一寸風変りなピノで、ノンフィルの所為かフォギーなルビーレッドは明るい(ロゼかも)が、溌溂感には乏しい。 薄いのに沢山の香りが鏤められたブーケ。 レッド系のチェリーがコアで、酸味の有る…何だろう漬物見たいな、結婚式の前に饗される桜茶かな。 其れに錆(血と表現すると気味悪がられるので)や花火… 口にして理解、酸味はアセロラっぽいんだ。 やや薄荷っぽいシナモンとか。 錆では無くて、ミネラル感は所謂フリントっぽい… あれ?、ピノだよね(笑)。 タンニンは比較的大人しく、特徴を出さない。 一方で、味わいは百花繚乱。 一寸チープな苺ジュースやナッツとかチョコレート、赤い小さな花束… 少し混乱しそう。 うーむ、変わったピノだなぁ。 若いヴィンテージなので、デキャンタージュした方が良い様にも思ったのだが、そんな雰囲気では無かったしなぁ…
此のワイナリーの有るバーデン=ヴュルテンベルク州は、以前に単身赴任して居た瑞西の街から遠く無い。 何度か独逸国鉄に揺られて訪れた物だ。 其処でピノを育てて居るとは知らなかったけれど。