そばはうす不如帰 其の72013/09/02 21:36:56

あっと云う間に9月に為った。
そばはうす不如帰 其の7-1
細い月が朝焼けに残る頃は気温其物は未だ高くても秋の風情が漂う。 そんな週明の一番電車は人身事故で1時間も駅間で待ち惚けを喰らう、うむぅ… 日中にな為ると「空は秋色」なんて悠長な科白は口を衝いては出て来ない。 33度、其れでも前日よりは3度も低いそうだ。 不如帰の前では未だ3人の学生さん(気遣いの優しい御嬢さんがグループにおひとり)が並んで居たが、そろそろ日差しが廻り込んで来る頃で厳しい。 でも、10分程でカウンターへ。 「丁度、石神さんが帰られた処です」と山本さんが仰る。 そろそろ…の季節なんですかね。 9月の最初の一杯は、不如帰の醤油のつけそば。 気温を考慮して此方を選択…と云うか決めて伺った。 ローテーションが1周した訳だ。

そばはうす不如帰 其の7-2
醤油の支那たけつけ麺。 期待に箸が震える程だが、矢っ張り美味しい。 麺の直喰もしたが、小麦粉の風味とニッとしたタッチが素敵な中太麺。 細切のメンマや葱も一緒に直喰するのも好み。
そばはうす不如帰 其の7-3
そうだ、前回頂いた時も此のルックスだった。 見掛程には辛く無いのだが、味わい深い。 塩と同じ様に醤油は気配を消して忍んで居るのだが、存在感は有ると云う、丸で忍者の世界(笑)か。 複雑な味わいを醤油と貝のニュアンスが纏め上げて居る。 此が特徴のテイストだが、無二為る味わい。 石蓴(あおさ)の風味が小さなインパクトで印象が良い。 メンマや脂の少ないチャーシューも此の漬汁に落とすと魔法の様な味わいの変化を楽しめる。 スープを生(き)で頂いた最後に力丸君に割って頂く。 余りスープ割を御願いしない小生だが、此の格別な作品は例外だ。

今日の蔦 其の932013/09/03 23:23:00

前日の夕方のオドろな雲、埼玉ではスーパーセルに依る竜巻の大きな被害が出たが、湘南の地でも富士山の方向はこんな感じだった。
今日の蔦 其の93-1
もう直ぐ、ダイヤモンド富士も此処へ折り返して来る。 もう、秋なのだが… そんな翌日の空には青と同量の怪しい雲が凌ぎを削る。 亦、大雨、大風に為らないと良いのだが。

そんな昼、昼休みの作業を終えて、ズレズレのタイミングで蔦へ。 閉店30分前、行列こそ解消して居たが、満席な上に後客続々で大した賑わいだ。 久し振りに塩の喰券を購入。 輝く黄金のスープとの御対面をワクワクし乍待つ。
今日の蔦 其の93-2
相変わらず、清涼感を持たせつつ、味わいは充分に深く濃い。 祐貴君の実力と経験が見事に籠められた作品。 淡麗を極めて、其処に旨味を閉じ込める。 老獪とさえ思える手練の限りだ。 特にスープと麺、或いは麺の茹加減と云うコンビネーションは特筆して置きたい。 スープと麺のマッチングの良い作品は少なく無いが、此程に一体化させた作品は稀有な物だ。 此のテイストなら、此の繁盛振りも納得出来る。 大したもんだと、改めて感心して店を出る。 と、未だゞ此処を目指す人達と擦れ違うなぁ。

燦燦斗@東十条 其の2182013/09/04 01:01:00

最近、忙しい… 多分、「公私共に」とか云う奴だ。 週末に纏めてアップとかも儘ならないので、バックログが溜まる。 1週間遅れには為らない様に頑張ろう。 で、前週の火曜日の事から。

9月はラーメンスケジュールの立案が難しい。 仕事もプライベートも何かと慌ただしいのだ。 其の日に為ってから伺う御店を決めると云うのは下手で、変更が入る事も想定した上で週を通した立案をするのは、性格的趣味見たいな物だ。 火曜日の夜は原則的に後藤さんの処と慣例化して居る。 出来るだけ早目の到着を心掛けて居る。 然も無いと、18時30分頃の並びの長さは20人以上に為る事も有るからだ。 同じ待時間なら、「読める」方が良いのだ。

燦燦斗@東十条 其の218-1
此の日も結局、33度迄水銀柱は駆け上った。 で有れば、奥様のビールを頂く権利が生じると云う物だ。 面倒事の多かった一日を振り返り、嬰児しそうな翌日の会議の事は…考えない(笑)。 燦燦斗のビールには軽い摘みとして、少々のローストポークとメンマが添えられる。 此がとても御得で、量も丁度良いのだ。 ラーメンを待つ時間にピッタリと嵌まる。

燦燦斗@東十条 其の218-2
折角の御味を阻害する様な考えを振り払い、目の前の一杯に集中。 そんな事が出来る美味さを備えた燦燦斗の作品。 喰べ馴れた魚介豚骨醤油スープに風味豊かな太麺。 そして、ローストポーク。 もう、200回も頂いたのだろうが、美味さの感激は毎回の様だ。 初めて此の一杯を頂いた時には、其れはもう只管のビックリだったなぁ… 翌週は伺えないかも…と味わいを噛み締めて駅へ戻る。