撮って見た 其の60(平塚花火)2013/08/26 01:01:00

過日、幸亭にて打上場所から100mの距離で花火を見上げる機会を頂いた。 今度は逆に遠い花火を望遠レンズで寄せるとどんなに風に撮れるのだろうと試したく為った。 此の夜、丁度良い事に平塚の花火大会が予定されて居た。 花火情報を見つけたのが遅く、直前迄の雨で開催が危ぶまれて居た事も有って、準備不足は否めないが、バタバタとバッグに詰め込んで奥さんの自転車に跨がる。 近場の浜辺から打上場所迄の距離は 7.1Km 。 肉眼での迫力には乏しく、数人の見物人しか居ない。 撮影には良い状況で有る。 夜の波音は矢っ張り怖いし、レンズに塩を付けたくは無いしで、波打際から少し離れた場所に陣取る。 砂が深いので、三脚に砂が付くと後が面倒。 其処でプラスチックのコップを填めて立てるが、砂地はバランスが取り難い。 漸く水平を出した処で打ち上げが始まって仕舞った。
35ミリ換算で 600mm のズームレンズをいっぱいに延ばすと、画角的には丁度良い様だ。 ISO は E-M5 の最低の 200 。 此は 100 にしたい処だ。 ノイズリダクションも全て切ったし… 最初は絞りを F11 にセットしたが、バルブにセットし露光を約7秒にしたので、総じて少し明るい。 途中から F18 に絞った。 花火の種類に依って明るさに随分差が有るので、絞りの調整は難しい。 光量可変タイプのNDフィルターが宝(高かった)の持ち腐れに為って居るので、次回は此の活用を考えて見たい。 スターマインの親玉(「ワイドスターマイン」と云うそうだ)見たいな奴は、600mm ではフレームアウトしたので、欲を出してレンズを引いたのだが、ピントを合わせ直すのに難儀した。 更に此のデカい花火が終わった後に亦、レンズを延ばしたので2度苦労する羽目に。 カメラが2台必要だが、XZ-10 では、流石に荷が重い。 と云う事で、ズームを使うのは良く考えて遣るべきだな。
大した学習もせず、準備も無く、行き当たりばったりで撮ったが、良い経験だった。 近くの花火はフォトテイクなんかせずに、わぁ~と眺め、遠くの花火を寄せてカメラに収めると云うのが小生向きの様だ。 土浦の花火や秋の江ノ島の花火は、前者だな。 遠くから良く見える花火大会を翌年はチェックして置こう。

で、少しは見られる?フォトを何枚か掲載したい。 三角関数で計算すると花火の中心からは、7800m 位の距離に為ろうか… そう思うとレンズとカメラの凄さを感じる。

撮って見た 其の60(平塚花火)-01
F11 で露光 7.2 秒。 最初の1枚。 意外に良く撮れたのだが、残念乍、上が切れた。 もう少し仰角を上げて居れば、初枚としては褒められたのだが… 下に柵が写って仕舞ったが、大分遠くの柵の様で、現場では暗くて全く気が付かなかった。 オリンパスの純正の現像ソフトで明るさを落としてノイズリダクションを掛けたが、トリミングや水平角アジャストはして居ない。

撮って見た 其の60(平塚花火)-02
此れも上が切れて仕舞い、そろそろレンズを引きたくてウズウズして来た頃。 煙を避けるには風上から撮るしか無いよねぇ。

撮って見た 其の60(平塚花火)-03
籠の鳥…かな。

撮って見た 其の60(平塚花火)-04
細かくブレて居るのが判る様に花火だけをトリミングした。 結構な風が吹いて居たので、其の影響なのだろうか? レリーズを垂らして置いたのも不味かったかな… 三脚にストーンバッグでもぶら提げるべきだったか。 望遠レンズを使った時のディスアドバンテージを痛感。

撮って見た 其の60(平塚花火)-05
F18 に絞り込むとやや寂しい印象が特にブルー系の色に出る。

撮って見た 其の60(平塚花火)-06
地味だけど、椛見たいで好きな一発。 水平角度を少々調整。

撮って見た 其の60(平塚花火)-07
椛散らし(に見える)のデカイ奴。 此れ位の明るさだと F22 で充分だ。 折角の海面反射だが、杭だか柵だかが邪魔(泣)。

撮って見た 其の60(平塚花火)-08
そろそろフィナーレらしく、大きくて明るいの煙火の連発。 8キロ近くの距離から撮って居るとは思えない迫力だが、「煙火」とは良く云った物で…

撮って見た 其の60(平塚花火)-09
The last ones. 少しピントがズレて来たのが判る。 矢っ張り、フォーカスリングを固定する事を考えないといけない。

色々と反省、勉強に為った60分、遠距離花火…好いかも。