飯田商店@湯河原 8回目 ― 2013/08/02 23:23:00
プチ夏休みとした金曜日。 以前から湯河原詣と決めて居た。 天気が梅雨の様だが、其処は儘よとハンドルを握る。 湯河原迄は1時間のドライブ。 雲が低くて、海の様子はイマイチ未満。 飯田商店の駐車場に着く頃には雨に為って仕舞った。 でも、此れも想定範囲なので、傘を差してのSP。 普段の心掛が違う(笑)ので、雨は上がり、蝉時雨(XZ-10 の動画で撮って MP3 に変換)が賑やかに聞こえ始めた。 ニイニイ蝉が下のフォトに写った1本の樹に集中して凄い事に…

夏祭の太鼓車も遣って来ると云う御目出度いシチュエーション。 人が引くのでは無く、トラックを改装して居るので、大通りはピューと走って行っちゃうと云う奇妙さが可笑しい。
勿論、狙いは此。 花の季さんの小麦ヌーヴォーを使ったつけ麺。
「今年はシンプルに…」と飯田さんは仰るが、いえいえ、其れは大層な作品に(予想通り)仕上がって居ました。 最初は飯田さんのアドバイスで、パウダーソルトを塗して直喰。 此は小生の得意喰だ。 優しいが確りした塩感のパウダーソルトは、直喰に向く。 細かい粒子が麺にも馴染み易い。 小麦粉のニュアンスがとても良く出た麺で、飯田さんの製麺技術の巧みさが判る。
説明文に従って、最初は胡麻ダレで頂く。 !此は美味也! なんと優しく力強く味わいを醸し出すのだろう。 冷たい漬汁なのに白胡麻の風味と小麦粉のコラボレーションが素晴らしい。 どう遣るとこんな味わいに為るのだろう。 添えられて居る冷シャブの肉は胡麻ダレに合うので、3/4は此方で頂いたが、もう10倍の量の御肉を此で頂きたい。 綺麗にスライスされた野菜(胡瓜、瓜、人参)は醤油タレの方が合いそうだが、胡麻でも充分に美味しい。
水で舌をリセットし、満を持して醤油タレに切り替える。 酢橘を搾った麺は勿論、温かい醤油のスープにバッチリミートする。 流石の醤油タレの味わいで、飯田さんのテイストのエッセンスが充分に込められて居る。 此も亦、素晴らしい。 シャブ肉も野菜も合うが、此方は麺の風味を最大限に引き出す様に構成されて居る。 此の日から小麦ヌーヴォーで皮を拵えた雲呑がプラスされたそうだ。 わぁ、なんてラッキーなんだろう。 熟考して醤油スープの方で頂いたが、シナツルの皮の喰感が此迄に無い印象だし、味わいも文句無しだ。 最後に両方のスープを完飲して、大きく息を吐く。 何時も思う事だが、湯河原迄遠征して来る甲斐は充分以上に有る。 此の対価が800円ぽっきりって有り得ないでしょう、絶対に。 本当に御馳走様でした。