今日のワイン 其の575 ― 2011/09/10 22:22:00
サン・ヴェラン ラ・バルノディエール ドメーヌ コンビエ
SAINT-VERAN LA BARNAUDIERE 2005 DOMAINE COMBIER
御正月に訪ねて来て呉れた友人一家と飲んだ、1本目が此れ。 ロックスオフで購入したので、アルノー・コンビエは、当然、ビオロジック栽培を採って居る生産者だと想像が付く。
シャルドネにしては随分と濃い黄金色の液体で、粘度や比重も高そうに見える。 白らしからぬ強い樽香で、アーモンドの様なブーケが漂う。 口に含むと、矢張、トロっとした重さを感じるが、意外にミネラリー。 勿論、酸味も充分で若々しい印象も有る一方で、ハニーライクな甘味も有りそうだ。 林檎主体の果実味には結構、熟成感が有る。 細かい泡がグラスのボトムに付くので、シュール・リー状態で熟成されたのだと思うが、酸味と相俟って、中々、フレッシュだ。
今日のワイン 其の576 ― 2011/09/10 23:23:00
ディアバーグ ヴィンヤード シラー サンタ・イネズ・ヴァレー
Dierberg Vineyard Syrah Santa Ynez Valley 2006
正月に友人と飲んだ2本目はサンタ・イネズの赤。 16.15%と凄くアルコール度数が高いにも拘わらず、飲み易い印象。 なんと、ビオロジックなシラーのヴァライエタル。 ディアバーグ・ヴィンヤードはタンタラ等、優れたピノのボトルとボルドー品種の成功で名を馳せて居るが、シラーも栽培されて居るなんて知らなかった。
濃いガーネットとルビーの中間色。 ブーケには樽由来の焚火後見たいな香りとコーヒーを感じる。 味わいは思った以上に厚みの有るフルーティ。 其れにエレガントでも有り、レッドベリーやプラムの完熟したテイストに香草が加わる。 如何にも、と云った感じで、ブラックペッパーが登場して来る。 酸味は強く無いが、一方で、タンニンは結構、我を張るタイプ。 こう云ったテイストが、丸く口に広がって、アフターを滑らかに引いて行くと云う、余り無いフィニッシュ感。 中々、面白いタッチの稀有なボトルだった。