西尾中華そば 其の224 ― 2011/09/01 01:01:00
この日からの提饗に変更に為ったこの週の限定作品、「浅蜊と夏野菜の冷や冷や ~ディルの香り~」を頂きたく霜降に参上。 久し振りに夜営業に訪問。
なので、ビールを御願いした。 台風の前兆で、雨模様。 スタートのタイミングは、まったりスタート。 西尾さんは、クーカルの疲れも見せずに相変わらずの孤軍奮闘中。
海外に赴任されるHさんがファミリーで来られると伺ったので、待たせて頂く事にした。
時間潰しにテキーラを沢山飲む。
テキーラの難しい事は判らないが、協会推薦のアガヴェは、流石に美味しい。
小生が出来上がった頃に、Hさんが到着。 御気を付けて…と御別れの御挨拶。 御目に掛かるチャンスを持てた事に感謝。
漸く西尾さんに冷や冷やシリーズを造って頂いた。
イタリアンな作品かしらん? 先に摘みでも頂いたパテは、西尾さんの十八番。 何回も頂いたが、とっても洋喰で、麺類イメージとは乖離して居る。 でも、超美味。
赤いトマトの間には同じ色合のパプリカソースが混ざり、其の上には馬鈴薯が可愛く乗って居る。 グリーンは冷え野菜の胡瓜。 少し檸檬が香る。 そして、海藻の様にディルが敷き詰められて居る。 実は小生は此れを「ディル」と呼ぶのを知らなかった。 「西洋芹」って、古過ぎ? 爽やかな味わいの作品で、浅蜊の風味がジワ~と湧いて来て、野菜のテイストと合体する。 引き締まった麺と相俟って、「冷や冷や」の真骨頂。 此も亦、秀逸な夏の一杯だ。
今日のめじろ 其の605 ― 2011/09/01 21:04:13
2011年も2/3が消費され、残り4ヶ月。 そんな長月初日は、午前3時に雨音で目が覚めた。 大雨予報だったのだが、一番電車に向かう頃には朝焼が望める位に為り、日中も薄日が差し、非常に蒸し暑い嫌な天気だ。 そんな昼休みに足を延ばしたのは、めじろ。 昼休み真只中で、賑わって居る。 祐貴社長と力丸店長の二人がフル回転。 そんな御客様の間で頂いたのは、ノーマルな醤油ラーメン。
相当に暗いポジションで、S001には荷が重かった。 緑色に写るLEDだし…
焦がし葱が浮いて居るのは、社長のサービスだ。
ラーメンの味はチェーン店でも無い限りは、店毎に大きく違う。 味を言葉で表現して仕舞えば、似た様な文章に為って仕舞う(其れも拙い文書で有れば尚更)だが、めじろのテイストには、小生には格別な想いが有る。 藤沢時代から頂いて来て、随分と味わいも変転とした。 だが、終始一貫して居るのは、ジェントルな、穏やかな、優しい味わいだ。 兎もすると、インパクトに乏しいとか、淡いとか云う御指摘を頂戴する事も有るが、この基本線は不変だ。 只、インパクト感を抑えただけでは無く、旨味や深さ、複雑さは充分に兼ね備えて居る。 初口で何でも彼でも飛び出して来るのでは無く、出番を待ってそっとフェードインして来る。 そんな味の役者が潜んで居る一杯。 何時迄も小生を楽しませて居て欲しい… そんな事を思った秋の入口。