今日のワイン 其の5792011/09/19 23:23:00

シャトー・ポタンサック・メドック・クリュ・ブルジョワ・エクセプショネルAOC
Chateau Potensac Cru Bourgeois Exceptionnels AOC Medoc 2004

今日のワイン 其の579-1
渦記事にも書いたが、渦の2011年初営業の夜は「ボルドー気分」。 小生には珍しい事だ。 其処で、ロックス・オフに寄り、Mちゃんに見立てて頂いたのが、このボトル。 ポタンサックはメドックのブルジョワ級のシャトーだが、2003年からはエクセプショネルを称する事が出来る様に為った。 Mちゃんに依ると、レオヴィル・ラス・カーズのオーナー、ドゥロンファミリーのシャトーだそうで、畑のロケーションは抜群らしい。 RP好みのボトルの様で、何時もの台詞「少なくとも5級には格付けされるべきだ」と有るが、確かに実力は評価されて居る。 醸造責任者はあのミシェル・ローラン氏では無い同姓同名さんだとか…

今日のワイン 其の579-2
渦の奥のカウンターで徐に抜栓。 やや足の長い液体のカラーは、少し濃い目のガーネット。 抜栓直後のアロマから、御目覚めに時間の掛るタイプと見て、暫く遊んで(笑)からスワーリングして、ブーケをチェック。 ベリー、レーズンにカシス、其れに雨の振り始めのペーブメントの香り… 鉄やシガーも。 うん、少しはメドックっぽいよね。 CS60%、メルローが25%で残りがCFと云うセパージュにしては、メルローもCSに負けて居ない印象。 でも、華やかな口当たりは、CSだろうねぇ。 レッドベリーのニュアンスが時間と共に増して行くが、若さと老獪さが同居して居る様な不思議な印象なのだ。 此れもバランスが良いと云うのだろうか? スパイシーなタンニンは肌理細かいが、たっぷり居るし、ミネラル感も充分。 一方で、酸味が少々不足気味。 以前の小生なら、このコメントは出なかったかも知れない。 時間が経つに従って、瀞みを持った濃厚さがアルコール感を伴って前に前にと出て来る。 どのタイミングが一番好きなのか、難しいワインだ。 時は待てるが、遡れないから… 頓て、サン・テフテフの北なんてメドック北部のロケーションの味わいでは無く為って行く。 恐らくは、もう10年位待ってから、優しく起こしてあげるべきボトルなんだろうなぁ。