今日の渦 其の4042011/09/04 17:37:57

速度の遅い大型颱風の影響で、日曜日の日中も降ったり照ったりと慌ただしい空模様。 新調したPCの台に使う板を調達(無料でカットして呉れるのが有難い)しがてら、渦へ。 前日、イベントの打ち合わせでTさんに呼ばれて居たのだが、24時間遅れで… 幸いコインパーキングにも空きが有り、俄雨にも合わず、奥のカウンターが空いて居て… お、この週の運を使い果たしたかな(笑)。 キリンフリーを頂く事もせずに御願いしたのは、黒板に書かれたこの日の限定。 5喰なのに最後の一杯、お、益々ラッキー。

今日の渦 其の404-2
「塩煮干のつけ麺」。
塩ラーメンを最初に造った人は、美味しいと思って提饗して居たのだろうか? 小学生だか中学生の頃に、塩ラーメンを喰べた時は不味いと思った。 其の後、相当に長い期間、塩ラーメンは口にしなかった。 今や塩のつけ麺や塩の冷やしが有る位だから、多くの造り手さんの努力と閃きで進化を遂げて来た、塩スープの麺作品。 同じ様なストーリーを「煮干」に就いても語る事が出来る。 此等、動もすると小生が避けたく為る、ふたつの組み合わせの頂点は、敢えてつけ麺からピックアップしてこの作品としたい。
スープには此れでもか、と云う程に煮干を使って居る。 香りも相当に高い。 少しでも刳みを感じれば辟易する事、請け合いだ。 だが、文字通り手を掛けて、臭みの出ない様に処理をした煮干だ。 寸暇を惜しんで、スタッフの皆さんが煮干と格闘して居るのを良く知って居る。 此れだけ、時間を掛ける煮干を他に知らない。 其れだけでは無いのだろうが、苦労の結果がこの一杯で報われて居る。 魚介の仄甘く香る風味と温麺に比べるとやや強めた塩の遠い甘さが綺麗にハーモナイズする。 柚子の香りと焦がし葱の香ばしさがこの旨さと融合して、もうひとつステージが上がる。 勿論、塩らしさもきちんと存在して居て、味を引き締めて居る。 バランスを超えたインテグレイションで、一体化した味わいに味せられる。 

今日の渦 其の404-1
固目に茹でられた太麺もこのスープに最適化されて居る。 つい、美味くて直喰するのだが、熱々のスープとのコラボレーションこそ、楽しむべきだ… スープ割をして頂くと、吸い物としての味わいも感激物だ。 そして、最後に底から顔を出す煮干のボリュームに驚かされる。 こんなに使って居るんだ… チャーシュウも脂身の部分の味わいが何とも素敵だし、定評のメンマも健在。