今日のワイン 其の4312010/05/22 15:18:22

ブラン・フュメ・ド・プイィ ディディエ・ダギュノー
Blanc Fume de Poilly Domaine Didier Daguneau 2004

今日のワイン 其の431-1

渦の常連のN子ちゃんの親孝行に付き合って、藤沢のワインショップ、ロックスオフへ。 其処で「此れから渦に持ち込んで飲もう」、と彼女の好みを御店主に伝えて選んで頂いた。 一寸見栄を張って、良い御値段のボトルを調達。(ちゃんと値段を聞いて居なかった(汗)と云う説も有る)
ロワール上流のプイィ・フュメの個性的で、高名な生産者で有ったディディエ・ダギュノー氏は、一昨年、自らが操縦する軽飛行機が墜落して帰らぬ人に為って居る。 彼の作品では、「シレックス」が有名だが、御店主が最初にピックアップしたのは、ビュイソン・ルナール(悪党?狐(ルナール)が鶏を喰らうと云う珍奇なエチケット)。 其れに次ぐポジションのボトルが此れ。 同じくソーヴィニヨン・ブランだが、他のボトルと違って畑の名前が入って居ない。 以前は「アン・シャイユ」と、呼ばれて居た畑らしい。 エチケットの五線譜は、「悪い噂」と云う曲で、N子ちゃんと小生に相応しい?。 だが、演奏すると真っ当なメロディーに為らないと、御店主に伺った。 Youtube には、演奏の様子がアップされて居るらしい。

今日のワイン 其の431-2

で、渦のカウンターで抜栓。 もう少し冷やしたい感じだったが、渦の芳実オーナーが、ステンレスのワインクーラーを冷凍庫で冷やして渡して呉れたので、適正な温度で頂けた。
少しグリーンッ気を感じるレモンイエローの液体は、粘性が高い。 ブーケは少しだけスモーキーで、此れが「フュメ香」か… 其の後ろから、檸檬や青林檎の果実味が大急ぎで遣って来る。 口にすると、大い為るミネラル。 ほぉ、此程、分厚いソーヴィニヨン・ブランは知らないかも。 酸味も結構有るのだが、冷やすのに手間取り、抜栓してから時間が掛ったのが、逆にプラスに働いた様で、この強面も漸く頬を緩め掛けたタイミングに為った。 所謂、開いた状態に為ると、共に巨人で有る、ミネラルと酸が確りシェイクハンドし、バランスが蘇ると、纏わり付く様な果実味が楽しめる。 このボトルは、一寸カリスマ性を感じるかも。
白は良く判らないのだが、もう数年してから飲むと印象が凄く変わって居そうな気がする。 ディディエ・ダギュノー氏が鬼籍に入られたので、値段も上がって行きそうだから、今の内に、火打石(シレックス)を手に入れておこう、かな。

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