今日のワイン 其の432 ― 2010/05/24 01:01:00
シャトー・デュボワ・グラモン
Chateau Dubois Gramont 2007
Chateau Dubois Gramont 2007
麺友のマリーさんが上京された折に、NCSで西尾さんが用意して下さって居たボトル。 実は、Mさん夫人の為だったのだが、来られなく為って仕舞ったので… 皆で飲んじゃいました。
メルロ60%、カベルネ・ソーヴィニヨン30%、カベルネ・フラン10%と云う典型的なセパージュ。 カラーは意外な程濃いガーネット。 子供の頃に好きだった「青旗の苺ジャム」の香りがする。 メルロ比率が高い所為か、滑るようなタッチの液体で、レッドチェリーの甘味と酸味がパッと広がる。 タンニンは粗くは無いし、適度にスパイシーで優等生的な味わいだ。 大きくは無いが、パリのコンクールで銀メダル、と云うのも頷ける。
今日のワイン 其の433 ― 2010/05/24 05:05:00
バルバレスコ・テッレ・デル・バローロ
Barbaresco Terre del Barolo 2003
Barbaresco Terre del Barolo 2003
西尾さんの一杯を頂いた後、麺友のマリーさんと新宿の「 BRUT 」へ移動。 其処で頂いたのが、此れ。 ワインリストには、「バルバレスコ/テッレテル バローロ」と書いて有り、少し悩んだが、「バルバレスコ・テッレ・デル・バローロ」の事だろうと思い至った。 バローロ村に本拠を置く1985年設立の生産者組合だが、既に500人ものメンバーを擁し、畑の面積は820haに及ぶ。 先日、矢張、此処 BRUT で頂いた「ラ・シャブリジェンヌ」と同じ形態と云って良いだろう。 上手く機能すれば、ハイクオリティなボトルをリーズナブルな価格でリリース出来る様に為る。 其のテッレ・デル・バローロがバルバレスコ村にあった農協を買収したので、扱う様に為ったバルバレスコが此れ。 そんなストーリーを聞かされると、多少引き気味に為るのだが…
カラーは明らかなガーネットで、濃い色合いをして居る。 エッジに少し褐色が入り掛けて居り、熟成を感じる。 ブーケは結構パワフルだが、主体と為るのはバイオレットで優しいが、子供菓子の様な甘ったるい印象も有る。 ネッビオーロには特有の仕分困難さが有り、中々美味いのか否かが判断付かない時が有るのだが、此れが丁度、そんな1本。 穏やかかと思えば、強い酸味が攻めて来る。 其れが収まると少し安っぽいが安心出来る果実感が来て… 御次は渋み。 このタンニンは粒立った印象で、少しだけ渋柿の様に口中が縮まる様だ。 ま、ネッビオーロっぽいと云えば、そうなのだが、其れがブーケに感じた御菓子の甘さと仲良く出来ないで居る。 更に酸味が再び遣って来て、渋味と甘味を掻き乱す。 ウーム、何だか各味の波状攻撃に晒されて居る様な気分だ。
不味くは無いのだが、正直、最後迄良さも余り見いだせない儘だったな。 小生には難解な1本でした。
西尾中華そば 其の122 ― 2010/05/24 20:11:13
低緯度で閉塞前線を伴った低気圧が来ると荒れ模様の天気に為る。 関東ではメイストームと云う程では無かったが… 前日からの本降りの雨が其儘続くと云う一日で、傘を差しても駒込へ。
「ざる」と御願いすると、西尾さんが「アレ? 此れじゃないんですか?」と醤油の瓶を指さす。 前夜に「20喰程、造ります」と告知の有った、ヤマキ醸造さんの醤油を使ったタレの作品。 未だ売り切れて居なかったとは嬉しい誤算で、是非、と御願いした。
凄く上品なスープだ。 醤油の風味は充分に香るのだが、醤油のしょっぱさは、殆ど感じない。 淡く優しく、甘さが舌に滲み込んで行く様だ。 素材の醤油が素敵な事は良く判るが、其れ以上に素材の特徴を即座に掴んで、其れを活かし切る西尾さんの匠に感心する。 出来立てのチャーシュウと1日熟成させたチャーシュウの違いを楽しんだり、マサ配合麺のタッチとスープのハーモニーを満喫したり、西尾中華そばには何時もプチサプライズが有る。 この日も完飲・完喰。 雨でも何でも、来る甲斐が有るなぁ。
凄く上品なスープだ。 醤油の風味は充分に香るのだが、醤油のしょっぱさは、殆ど感じない。 淡く優しく、甘さが舌に滲み込んで行く様だ。 素材の醤油が素敵な事は良く判るが、其れ以上に素材の特徴を即座に掴んで、其れを活かし切る西尾さんの匠に感心する。 出来立てのチャーシュウと1日熟成させたチャーシュウの違いを楽しんだり、マサ配合麺のタッチとスープのハーモニーを満喫したり、西尾中華そばには何時もプチサプライズが有る。 この日も完飲・完喰。 雨でも何でも、来る甲斐が有るなぁ。