今日のワイン 其の4332010/05/24 05:05:00

バルバレスコ・テッレ・デル・バローロ
Barbaresco Terre del Barolo 2003

今日のワイン 其の433-1

西尾さんの一杯を頂いた後、麺友のマリーさんと新宿の「 BRUT 」へ移動。 其処で頂いたのが、此れ。 ワインリストには、「バルバレスコ/テッレテル バローロ」と書いて有り、少し悩んだが、「バルバレスコ・テッレ・デル・バローロ」の事だろうと思い至った。 バローロ村に本拠を置く1985年設立の生産者組合だが、既に500人ものメンバーを擁し、畑の面積は820haに及ぶ。 先日、矢張、此処 BRUT で頂いた「ラ・シャブリジェンヌ」と同じ形態と云って良いだろう。 上手く機能すれば、ハイクオリティなボトルをリーズナブルな価格でリリース出来る様に為る。 其のテッレ・デル・バローロがバルバレスコ村にあった農協を買収したので、扱う様に為ったバルバレスコが此れ。 そんなストーリーを聞かされると、多少引き気味に為るのだが…

カラーは明らかなガーネットで、濃い色合いをして居る。 エッジに少し褐色が入り掛けて居り、熟成を感じる。 ブーケは結構パワフルだが、主体と為るのはバイオレットで優しいが、子供菓子の様な甘ったるい印象も有る。 ネッビオーロには特有の仕分困難さが有り、中々美味いのか否かが判断付かない時が有るのだが、此れが丁度、そんな1本。 穏やかかと思えば、強い酸味が攻めて来る。 其れが収まると少し安っぽいが安心出来る果実感が来て… 御次は渋み。 このタンニンは粒立った印象で、少しだけ渋柿の様に口中が縮まる様だ。 ま、ネッビオーロっぽいと云えば、そうなのだが、其れがブーケに感じた御菓子の甘さと仲良く出来ないで居る。 更に酸味が再び遣って来て、渋味と甘味を掻き乱す。 ウーム、何だか各味の波状攻撃に晒されて居る様な気分だ。
不味くは無いのだが、正直、最後迄良さも余り見いだせない儘だったな。 小生には難解な1本でした。

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