F1 2010年 モナコGP 決勝2010/05/17 01:01:00

此迄に無い程に慌ただしく、バルセロナから移動して来たF1サーカス。 F1ファンで無くてもモナコと云えば、金満リゾートと共に自動車レースを思い浮かべる人が多い。 忙しく遣って来ても、容赦なく木曜から始まる変則日程は例年通り。
木曜日のプラクティスでは、フェルナンドの名前がタイムシートの先頭に記されて居たが、P3ではカジノの手前と云う妙な場所で大きくクラッシュ。(フォトはクレーンで吊上げられたフェルナンドのマシンの車載カメラの映像) クオリファイも走れずにファイナルは、ピットレーンスタートと為る。

F1 2010年 モナコGP 決勝1_300

此れでファイナルのウィナーが、8,9割方決まると云う熾烈なモンテカルロのクオリファイ。 上位チームも兎も角、走って、走って、渋滞を掻き分けて、否、避けてタイムを出す。 其の結果、ドライバーズサーキットと云われる此処でも、比較的順当な結果に収まる。 其の中でも、マークの 1.13.826 は出色のレコード。 此れで6戦連続でレッドブルのPP。 ストリートファイターのロバートが割って入り、マークにコンマ4秒も差を付けられたセバスチャン.Vが3番手。

ファイナルはスタートした途端に、RB6のワンツーに為って仕舞う。 ロバートもグリッドで斜めに駐めて、セバスチャン.Vを牽制して見たのだが… 行成、トンネルでニコ・ヒュルケンベルグが派手にコケて、SC。 其のSC中にジェンソンのエンジンから白煙が上がり(ミスに依るオーバーヒートだって)、彼のレースは終わる。 序盤の興味はフェルナンドのオーバーテイクショーだが、下位チームを相手にしても、このコースは骨が折れる。 ヌーベルシケイン手前が彼の舞台だ。 SC中にタイヤをプレミアムに変更して居るのも、ディスアドバンテージを逆手に取った好プレイ。
一方、トップ2台のRB6は、マークとセバスチャン.Vのギャップが徐々に広がる。 何か妙に速いマーク… レッドブルはピット作業も速く、もう不安材料が無く為り、レースへの興味も失われつつ有る。 32周にルーベンスが左リヤのトラブルでクラッシュしてコースを塞ぎ、再びのSC。 ウィリアムズがSCを呼ぶレース。 折角のギャップを吐き出したマークだが、再び其の差を広げて行く。 一皮剥けたか… レース半ばでもう余裕のコントロールラン。
43周目、3度目のSCは、マンホール?の蓋が空いた…とか。 亦、マークを含めて、全車の間隔が狭まる。 マーク、セバスチャン.V、ロバート、フェリペ、ルイス、フェルナンド、ミハエル、ニコのオーダーで、再開。 録画を観る様に、三度(みたび)、マークがセバスチャン.Vを離して行く。
最後の波乱は、74周目のラスカス。 ヤルノとカルン・チャンドックのアクシデント。 で、4度目のSC。 此れで4周早く、レース決着… かと、思ったら、チェッカー300m手前でSCイン。 で、御負けの波乱は、其の300mでミハエルがフェルナンドを交わす…(フォト) ミハエルのこの行為は「スポーティング・レギュレーションの40条13項」に違反との事で、20秒加算のペナルティ。 ややこしいルールにも問題が有りそうだし、レース関係者の内、誰が正しく其のルール理解して居たのかも不明だが、そう云うルールで有る事だけは間違い無い様だ。

F1 2010年 モナコGP 決勝-2

スペインと同じ、ワンツーか… レッドブル、そしてマークの強い事と云ったら。 此れで、ドライバーズポイントは二人が同点か。 好きな戦い方をしなかったマークだが、もう「予選だけ男」の称号は撤回して差し上げよう。