F1 2010年 スペインGP 決勝2010/05/10 01:01:00

レッドブルの強い事、速い事と云ったら、他のチームが戦意を喪失する程だ。 クオリファイのワンツーの後には、コンマ7秒もの絶望的な大差が付いた。
このオーバーテイクの難しいカタルーニャのコースでは、ファイナルもこの順番だろうと誰もが予想した。 だが、マークのポール2ウィンは順当だったが、予選3位のルイスは、ホイールのトラブルで、残り2周と云うタイミングで2着をフイにし、ブレーキのトラブルで大減速を余儀なくされたセバスチャン.Vに棚ボタの3着が転がり込む。 で、2台のRB6に割って入ったのが、地元のヒーロー、フェルナンド。 当然乍、マークの100倍の声援を受けてチェッカー。

可夢偉も絡んだ多少のゴタゴタは有ったものの、特に上位陣には波乱の無い滑り出しと為ったが、鼻からマークの逃げ足は驚異的で、セバスチャン.Vをも引き離して行く。 一方、ルイスは頑張ってセバスチャン.Vに喰らい付いて行く。 セバスチャン.Vよりも1周遅らせて、タイヤ交換したルイスがバックマーカーの御蔭?も有り、セバスチャン.Vを押し退けて、2番手に上がる。 だが、マークの速さは如何ともし難く、25周目には、10秒も離されて仕舞う。
一方で、面白かったのは、ミハエルとジェンソンの争い。 ピットアウトの後、際どく前に出られて仕舞ったミハエルをジェンソンが追い立てるのだが、結局、ミハエルが守り切ったと云うシーンだ。
レースも終盤、54周目にセバスチャン.Vが大きくコースアウト。 タイヤ交換、Why ? 此れでフェルナンドに先に行かれて仕舞う… 何だか様子がおかしいと見て居ると、ラジオから「ブレーキが、about to go 」、文字通り、「逝っちゃいそうだ」との事。 カタルーニャは、ブレーキに負荷が余り掛らないコースなのだが、此れはどうした事だ… 自体はどんどん悪く為り、「Critical」とラジオが叫び、最高速度は70キロも落ちるは、エンジンブレーキは多用するはで、ルノーエンジンのエンジニアを震え上がらせる。 其れでもミハエルとのギャップを稼いで居たので、5位に落ちる心配は少ない。

F1 2010年 スペインGP 決勝

ポディウム圏内に入ったフェルナンドは憎い?ルイスを追い掛けるが、ルイスも果敢にファステストを叩いて、鬼を近づけない。 だが、RB6をも凌駕しようと云うファステストのツケは、残り2周と云うタイミングで、左フロントのホイールが壊れると云うアクシデント(フォト)で、最悪の結果と為って現れた。 ステアリングを外した後、マシンの上に一瞬では有ったが、へたり込んだ姿は如何なルイスでも一寸、可哀想だった。