今日のワイン 其の418 ― 2010/05/03 08:02:10
ヴェルナッチャ ディ セッラペトローナ セルボーニ セッコ
Vernaccia di Serrapetrona Serboni Secco【N.V】 Massimo
Vernaccia di Serrapetrona Serboni Secco【N.V】 Massimo
3本目は、赤の微発泡。 てっきり、ランブルスコだと思ったら、「ヴェルナッチャ・
ディ・セッラペトローナ」だと… 此れもオーガニックのDOCGだそうだが、知らないね(笑)。 大体、「ヴェルナッチャ・ネーラ」と云う葡萄(サンジョヴェーゼとモンテプルチアーノが其々10%含まれる)も初めてだが、「セルボーニ」は、この葡萄の専門だとか。
表面に少しの泡を浮かべて居るが、濃く深いルビー色で地獄谷の様相(嘘)。 相当に冷やしてサービスされたが、流石に少し冷た過ぎないかな。 其の所為か、フローラルで完熟なブーケは弱い。 でも、液温を上げると、この葡萄特有のジャムの様な甘さが勝ち過ぎると云う計算が有ったのかも知れない。 少し葡萄汁の様な味わいから、そんな印象を持った。 其れでも「セッコ」はドライな方(「ドルチェ」と云う甘口が有る)だとか。 発泡系にしては、タッチが柔らかい、いや少しダルな感じも有るが、其の分余韻が意外に引く。 其れが、多少タニックでビターなのは、矢張、液温の所為かなぁ?
今日のワイン 其の419 ― 2010/05/03 08:15:04
ティンティリア モリーゼ デューヴァ
TINTILIA DEL MOLISE D'UVA 2004
TINTILIA DEL MOLISE D'UVA 2004
伊太利亜の米が入った時だけに造るんです、と云う触れ込みのリゾットは、確かに米の喰感が独特で美味しい。 其れに合わせた4本目は、「ティンティリア」だそうだ。 此れも知らない葡萄… 「何処ですか?」、「モリーゼです」、「何処ですか?」、「土踏まずの一寸上です…」、なんて遣り取りを「オステリア・ヴィンチェロ」のスタッフ氏と交わす。 そんな場所で葡萄なんて造って…居るんだろうな。 何しろ、伊太利亜で生産されて居る葡萄の種類はワイン用だけで、1500種を数えると云うからねぇ。 流石にモリーゼ州はマイナーなロケーションだ。 更に、この西班牙由来(西班牙語で、「ティント」は赤だよね)の「ティンティリア」は、この裕福とは云えない州で、一度は絶滅仕掛けた(ワインナート誌)と聞く。 「ティンティリア」には、「染み」と云う意味が有り、この「デューヴァ」の100%ティンティリアのエチケットには其れがデザインされて居る。 右下の「染み」は、モーリゼ州の形だそうだ。(フォトの赤丸は小生が付けた) 尚、2005年からエチケットのデザインは変更されて居る。
カラーはやや濃いかと云う、ヴァイオレットルビー系統。 ブーケは…結構、濃いブラックベリーで、ボルドーっぽい印象にサンジョヴェーゼが絡む様な不思議さ。 何処かのホームページに「飾り気の無いピュアな味わい」と書かれて居たが、小生には、田舎(失礼)夫人が着飾ったイメージに為り、感性に嵌らない。 「デューヴァ」は、減農薬農法を採用し、「葡萄の栽培は極力自然に任せる」と云うポリシーが徹底して居るそうで、「葡萄の味を素直にワインに表現する」がモットーだが、其々にこうも感じ方が違うのは、この所為かな。 確かにタンニンはナチュラルだし、バランスに優れたボトルだとは思うが… 正直、安いボルドー見たいに感じられて仕舞って…御免なさい。
余談だが、「デューヴァ(D’UVA)」の UVA は、英語の grape 即ち、葡萄の意味が有るので、「グレープさんが葡萄を栽培して居る」と云われるそうだ。