今日のワイン 其の6762011/12/31 18:11:25

ル・プティ・ムートン・ド・ムートン・ロートシルト・AOCポイヤック・メドック・プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ
Le Petit Mouton de Mouton Rothschild [2006] AOC Pauillac 1er Grand Cru Classe du Medoc en 1855

Mさん御夫妻に、年末の「トラットリア幸亭」に御招き頂いた。 そして、今回は最高のワインの御用意も。 小生の様な者を呼んで下さったMさん御夫妻に大感謝。
本来なら白、赤、そしてメインの赤の組み立てに為るべきなのだが、最近の小生の体力を考えると3本目にメインを置くと、舌が正しく機能しなく為る。 其処で、前座の赤、メインの赤、クロージングの赤、と云う赤ばかりの構成を組んだ。(3本目の赤は変更に為ったのだが)

今日のワイン 其の676-1
で、此れが1本目。 最初が此れかよ…と云う御指摘も多かろうが、やっぱり比べて見たい… ヴィンテージも、このシャトーに限って云えば、あの2005年よりも上位と考えられる。 RPも91点とセカンドとしては破格のポイントを付けて居る。 何時飲もうか、小市民的懊悩を抱き続けて来たが、誠に良い機会が巡って来た。
Mさんの数々の手料理を前に抜栓して、一口テイスティング。 そして、デキャンターを取り出す。 そう、この日はソムリエナイフだけでは無く、グラスとデキャンター、更に2本のワインと夜逃げの様な格好で遣って来たのだ。 視覚効果も抜群のこのフランネルタイプのデキャンターだが、効果も覿面だ。 ジロンドの左岸から来たボトルは、カベルネソーヴィニヨン(70%)、メルロー(16%)、カベルネフラン(14%)と云うセパージュ。 仏蘭西のサイトでは、更に2%のプティヴェルドが追記されて居るのだが、其れでは100に収まらない(笑)。

今日のワイン 其の676-2
未だゞ若い色相のガーネットだが、深く濃い。 デキャンターから、あのボルドーっ気満々のブーケが立ち昇って来る。 赤い果実主体の中でラズベリーを感じるブーケには、何処か甘くて香ばしいバニラの印象が混じる。 滑らかな印象の液体で、滑る様に流れて行く。 やや甘い印象のレッドチェリー、ピーチと… キャラメルの香りも有る。 スパイシーさが複雑で小生の表現力では難しい。 タンニンは柔らかいが確りして居るし、酸味が適切なレベルなので両者のマッチングが良い。 アフターの引きは確り長いのだが、少々苦味が幅を利かせて伸びる点は好みが分かれそうだ。 流石に美酒で有る。 此れで良く無かったら、暴れちゃう処だ。

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