今日のワイン 其の5302011/02/20 23:04:51

ジャン・フィリップ・マルシャン ブルゴーニュ ピノ・ノワール
Maison Jean-Philippe Marchand Bourgogne Pinot Noir 2008

今日のワイン 其の530-1
奥さんと娘の買物に、知人の尺八演奏会を付け加えて、混ざる。 尺八に加えて琴や三味線等の和楽器の音色を楽しんだ後に、娘がこの日は単品で遣って来たので、横浜のクインーンズスクエアでワイン。 APECの警戒が厳重な分、御店は空いて居る。 ワインリストを見て居ると、「来週から変わるんです」と、印刷したばかりのワインリストを持って来て呉れた。 未だ製本されて居ないリストには、未入荷のボトルも有ったのだが、最初のピノは、簡単に決まった。
現当主のジャン・フィリップ・マルシャンは、あの自然派の御大、フィリップ・パカレ氏とも親しいそうで、パカレ氏のワイン(ボジョレー・ヌーボー以外)醸造は、マルシャンのワイナリーで行われて居ると聞く。「お客様にとって『価格的にも品質的にもちょうど良い』ベスト・ヴァリューなワイン」を目指すと云うのは、小生の様な者には有り難い生産者でも有る。 以前の評価は散々だが、前述のフィリップ・パカレ氏の件の様に最近の評判は悪く無い。

今日のワイン 其の530-2
透き通ったピノらしい少し褐色系のルビーカラー。 ブーケは多少淡いが、上質なピノの印象がいっぱいで、値段を忘れて期待して仕舞う。 確かに初口は、ライトに過ぎるかな…と思わないでは無いのだが、此れは弁えたスタンスなのだと思う。 甘さと若い酸味の綱引きが適切で、徐々に味わい深く為って行く。 此れは1クラス以上に上等なのかも、ともう一度、エチケットを覗き込む。 確かに余韻とかに言及されちゃうと厳しいが、非常にCPの良いボトルで、選び手の見識に拍手。 そうか、喰事に合わせ易いと云う観点か、と納得。 早飲みのカテゴリーで、「安くて美味いワイン」の最たるボトルだ。