今日のワイン 其の7502012/07/07 09:24:17

パラダックス(ダックホーンワインカンパニー) ジンファンデル/カベルネ
"Paraduxx" Duckhorn Wine Company Red Wine 2008

今日のワイン 其の750
Hさんの誕生日に小生が用意したのが、此れ。 駄洒落?が気に入って、選択。 でも、ちゃんとした出自で、あの(大統領就任昼喰会)ダックホーンが手懸けるナパのワイナリー。 ジンファンデルとカベルネ・ソーヴィニヨンと云うセパージュは、「合わない様で合う」と云う「パラドクス」(逆説)と「ダック」を組み合わせた造語。 でも、副社長さんの御話も面白い。 「パラダックスの名前の由来はラベルに描かれた『a pair of ducks』。 此れを早口で何度も言ってみてごらん。 ほら、『パラダックス』になるだろう(笑)!」
確かに、ジンファンデルとCSは、普通一緒にしない。 此のヴィンテージの正確なセパージュは、ジンファンデル68%、CS24%で、メルローが7%、残り1%にカベルネ・フランが入る。 セパージュもダックのエチケットデザインも毎年変わる。

濃いルビー色の液体は瀞みが有り、足も長い。 ブーケには深く香るブラックチェリーやプルーンの様なコンクな印象がたっぷり。 ジンファンデル由来のスパイシーさも充分だ。 グラスから口へ運ぶと、最初は彼の地のジンファンデルがピンと来る。 ブルーベリーとスパイス感は如何にもだ。 一方で此のベルベッティな舌触りとスケール感は、CSだろう。 其処にはパワフルな御日様がいっぱいだ。 タンニンの滑らかさやオーク樽の香りがCS気分を増して居るのかも知れない。 徐々に複雑、と云うよりも多様な味わいが現出して来る。 色のイメージの所為か、アメリカン・チェリーを筆頭にプラム、ラズベリー、カカオ。 スパイスの源はシナモンか、ペッパーか。 ただ、纏まりとか調和とか云う感じでは無くて、個々が見える集団見たいなイメージで、ややチグハグかとも思えて仕舞った。 確かに思ったよりは、妙な感じには為って居ないのだが、コマーシャルキャッチ程の有難味も無い。 此のプライスで冒険出来る程、財布に余裕は無いなぁ… って、Hさんへのプレゼントだった筈(汗)。

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