西尾中華そば 其の252 ― 2012/07/01 23:23:00
此の日限りの復活の「西尾中華そば」。
凪6周年の記念イベントの一環で有る。 西尾さんの事だから屹度、30分、いや45分は早く開けて下さると踏んで、9時15分の電車に乗る。 でも、此の頃には既に御二人が並んで居らしたらしい(凄)。 駒込の駅を出た処でハヤブサさんと一緒に為り、霜降へ。 既に7,8名の方が屯して(失礼)いらっしゃる。 此の頃にはポツポツと雨が降り出して、流石は凪のイベントデイ。 隣の御店の御主人の御好意で、軒下に並ばせて頂く。 西尾さんが御近所付き合いをきちんと為さって居るからこそだ。 こんな小さな事にも普段の気配りが活きて来る。
読み通り、10時45分に真新しい「西尾中華そば」の暖簾が掛けられる。 いや、「真新しい」のでは無く、達人にクリーニングを依頼されたそうだ。 「暖簾は絶対大事に、丁寧に」と云うのが、西尾さんのポリシーだそうです。 丁度、小生の前で最初のロットが閉まるが、ハヤブサさんが話し相手に為って下さったので、待ち時間も苦に為らずだ。 厨房には西尾さんと葉山さん。 御客様も見知った方ばかりの様で、笑い声が絶えない。 良い雰囲気なので有る。
喰券(950円)を御渡して、愈々着丼。 西尾中華銘の丼はひとつしか無い(「当たり」と呼ばれる?)ので、容器こそ特級中華だが、装われて居るのは紛れもない西尾中華そばだ。 スープを啜ると瘤蜜柑(カフィア・ライム)のニュアンス(だそうだ)が、良く出ては居るが、西尾中華の懐かしいテイスト、切れが良く滋味に溢れた醤油。 たった4ヶ月なのに落涙的にノスタルジックな気持が満ちて来る。 そうなんだよねぇ…小生が駒込で頂きたいのは、此の味わいだ。 此の日はスペシャルなので、以前日々使って居た材料よりも、グレードアップした具材を投入して居る(西尾さんのブログ参照)。 更に調理の方法や手間もより繊細に、緻密な気遣いの下に仕上げられて居ると伺った。 其の結果、当時よりも高級感と云うか、洗練された印象が更に増して居る。 チャーシュウも三元豚と比内地鶏(塩麹漬)の2種類が乗せられて居るが、何れもスープとのマッチングが良く、深いテイストだ。 麺の風味が以前と異なると西尾さんが仰る。 風味の違いはそんなに判らないが、パキッとした喰感よりも餅ぃ感じが勝って居る。 でも、此は良いとか悪いとか云う話では無い。 おぉ、あっと云う間に完喰、完飲。 未だゞ喰べられそうだねぇ。 今度は何時、此の一杯を頂けるのだろう…(涙)。
店の内外の皆さんに御挨拶をすると、「此から新宿ですか? 渋谷ですか?」の声。 そうか… 凪フリークは此の後、何杯も召し上がるのね。 「いえいえ、ムタヒロです」と答えると、透かさず、「今日は御休みの筈です」とハヤブサさん。 あ、有難う御座居ます。 皆さんの情報は速いと云うか、リアルタイムだ(笑)。 <注:脚色有り>
此の夜の6周年記念BBQの一齣。 BさんとTさんが、焼を担当された此のグループは「当り」でした。
ロックンロールワン@町田 其の75 ― 2012/07/02 19:07:53
凪6周年パーティーの余韻も冷めぬ翌日に、ロックンロールワンに向かう。 次の日で終了と為る「3号」を頂きに、と云う次第。 3号の最終日には、初期レシピでの提饗も有ると伺って居たのだが、其の日はスケジュールが合わずに、ラスマイでの訪問と為った。 何時も醤油系を頂くので、3号は久し振りだ。
綺麗なルックスの作品のスープに慎重に口を付ける。 ロックンのテイストは何時もエレガントで雅なイメージに包まれて居る。 3号も勿論、例外では無い。 2号に比べると初口の淡麗感を強くは感じ無い、最初から然気無いインパクトが舌に齎せられる。 鶏油の味わいの底から更に深みの有る味わいがフェードインして来る。 生姜や仄かな柑橘系の香り、辛味等がジワジワと満ちて来る味わいのタイドが巧みで素敵だ。 味の構成の中での塩の積み上げ方が上手く計算されて居る。 塩は主役で有っても、出過ぎずに全体調和をリードして居る。 複雑な味わいの具材のハーモニーも充分で、塩の役割は宛ら、コンサートマスターだ。 チャーシュウは比内地鶏の胸肉を配らって、塩とのマッチングを高めて居る。 穂先メンマに加えて、塩にも良く合う「花巻」の具材でも有る、霰煎餅や岩海苔を乗せて居る。 飾葉は姫三つ葉…だよね。 そして、鶏そぼろが此の一杯に風雅を形作り、スープを完飲すると昆布の旨味が後味に残る。
うむ、此の完成度の高い塩スープを凌駕する後継作品とは…新たに登場する塩ラーメンの期待が高まる。 是非、早目に頂きたい物だね。
余談だが、此のブログに引越してから、1000本目のラーメン記事と云うメモリアル。 30ヶ月で達成…って、1日1杯位の算数だなぁ…(滝汗)。 因みにワインは約半分で、此方も飲み過ぎ。
今日のめじろ@藤沢 其の664 ― 2012/07/03 20:03:29
最初に訂正、以前の記事で「7月からめじろ藤沢店の定休日は木曜日だけに為る」と書いたが、「水曜日だけが定休日」が正しい。 スミマセンでした。 勿論、元記事は訂正して置いた。 尚、木曜日はオヤジさんは御不在で、Sさんだけのオペレーションに為るとの事だ。 でも、木曜日以外にもそんな状況の日は増える様な予感。 此の日も暖簾を潜ると、Sさんだけが厨房に居らっしゃる。 若しかしたら、週末以外は、こう為って仕舞うのではないか…と案じられる。 と、カウンターにはシラスさんの御姿。 わぁ、御久し振りです! オヤジさんがいらっしゃらなくて、残念だったなぁ。
Sさんに御願いしたのは、「冷やしつけ麺」。 此の作品も7月3日で終了する。 若しかすると、「冷やし中華」にバトンタッチするかも、とも伺った。 オヤジさんの酸味を抑えた(或いは使わない)冷やし中華は、大好きなので期待して居ようっと。
麺に檸檬を絞って、直喰。 餅ぃ感じが小生は中々好きなので、ついつい沢山口に運んで仕舞う。 漬汁は、あの独特な甘さを少し控えて、醤油っぽさを前に進めた。 気温の上昇に合わせたアジャストメントと云う事なのだろう。 其の分、少しキーンな感じが増しては居るが、其れは其れで良いかと思う。 揚げ麺と焦がし葱の香ばしさと、濃いテイストの漬汁に麺を落として啜れば、めじろワールド。 此の日も充分に美味しく頂きました。