エクストラ・スーパームーン2014/08/12 01:01:00

以前にも一度、チャレンジした江ノ島と月のフォト。 前夜に江ノ島から昇って来る大きな御月様(満月前9時間)を撮る心算にして居た。 だが、生憎の颱風で迷う事の無いキャンセル。 其れで奥さんと渦したのだが。 で、翌日にリベンジを図る。 満月後16時間を経て、月出時刻は遅く為り、日没時刻以降と為ったので、空のコンディションは前夜よりもベターだ。 一方で江ノ島展望台からの距離は約9Kmと広がって仕舞った。 空は雲が覆って仕舞ったのだが、低い空だけが開けて居るのは、小生の心掛の所為に違いない ww

エクストラ・スーパームーン-01
砂丘の浸食防止の為の防波堤には、颱風の置土産の荒波が微かな夕日に照らされて打ち寄せて居る。 フォトはコントラストを上げて撮ったのだが、目視の江ノ島は相当淡い。 焦点距離は35ミリ換算の 250mm だが、SS 1/320 なので手持でイケる。 茅ヶ崎漁港の堤防が邪魔だが、此処に波飛沫が上がれば、面白いかも知れない。 防波堤から数メートル程高い浸食に脅かされる砂の段丘の上は、10m程の強風に運ばれる塩が酷い。 其れは眼鏡に積もる様子で的確に知る事が出来る。 だから、ギリギリのタイミング迄待って、セッティングに入る。 小型軽量の粋を凝らした三脚なので、此の強風は厳しい。 先日の花火撮影の後、先達の工夫をネットで漁り、更にアイデアを絞って、振動防止を図ったのだ。 セットアップが完了して、5分で月出時刻。 理想的なタイミングで有る。 何枚か試し撮りをして、E-M5 のパラメータを微調整の上、今回は月の移動速度が速い事も勘案して、シャッター速度優先で撮る事にした。

エクストラ・スーパームーン-02
来た、来た! 計算通りの場所から顔を出したが、荒波、強風でシーイングは、相当に悪い。 まぁ、見えただけ良いのだが… 此位低い仰角に為ると背後の三浦半島の山が江ノ島の稜線の上に来て仕舞うのは、止むを得ない。 換算 600mm といっぱいに伸ばした。 ピントは展望台にピッタリの筈なのだが。

エクストラ・スーパームーン-03
此の焦点距離では、シャッター速度1秒が月がブレない限界だが、此れに拘ったのは、展望台のライトを捉えたかったのと、折角の波飛沫が入る確率を高めたかったから。 F11 で、-1.3EV も落として居るのは、其の為だ。 因みに ISO は、100 。 此のフォトが雲が掛からないギリのタイミング。

エクストラ・スーパームーン-04
真中のタイミングでライトが光って呉れたのは良かったが、既に雲が掛かって仕舞った。 此れは F10 で撮ったが、他の設定は同じ。 波飛沫は一寸だけでした(笑)。

エクストラ・スーパームーン-05
折角なので、波飛沫の大きなシーンも。 此れは、F10 で、-1.7EV 。 堤防の先端なら同じ構図で撮れた… 行ける筈が有りまシェン。

実は未明の満月は「スーパームーン」だった。 最近、此の言葉を耳にする事が多く為ったが、此の語感は好きに為れない。 天文用語では「ペリジー・フルムーン」と云う("perigee" とは「近地点」の事)。 詰まり、スーパームーンとは「月が地球に最も近付いたタイミングに満月(亦は新月)と為る現象」を意味する。 珍しい事では無く、満月のスーパームーンは、2014年だけでも7・8・9月の連続で3回も起きる。 詳しい話は省略するが、近地点の地球からの距離は毎回同じでは無く、8月11日(日本時間)は2014年で月が最も地球に近付く日(35万6896Km)なので有る。 更に今回は月が近地点に達した直後(26分後)、即ち日本時間の8月11日午前3時9分に満月の瞬間(満月は一瞬の現象)を迎えると云う稀有なスーパームーンだったので有る。 其れで、「エクストラ・スーパームーン」等と持て囃されたのだ。 こんなタイミングのスーパームーンは2034年迄起こらないので、小生に取っては、多分最後のチャンスだったのだが(笑)… いや、午前3時には見えて居たのかも知れないが、天空に只浮かぶ月のフォトに余り興味が無くて。 まぁ、目で見て判る様な物では無いが、写真で見ると違いは歴然。 数字を紹介すれば、見掛の大きさは平均的な満月より16%広く(視直径は33分28.24秒)、光量は3割増にも為る。 特に地平線近くに月が居る時には、其の大きさを実感出来る筈なので、江ノ島を前景に撮りたかったと云う次第。 因みに2014年の最小満月(マイクロムーンと云うそうな)は1月16日の此の御月様

2014年の「中秋の名月」は9月8日(とても早いタイミング)で、スーパームーンでも有る。 此れも江ノ島を前景に撮りたいと思って居るので、晴れて欲しいな。

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