今日のワイン 其の412 ― 2010/04/30 19:50:51
キュベ ヤマダ ペコリーノ ザッカニーニ
Cuvee YAMADA Pecorino IGT Zaccagnini 2008
Cuvee YAMADA Pecorino IGT Zaccagnini 2008
先日、渦でCさんに頂いたイタリアの白は、ザッカニーニのペコリーノ。 ペコリーノは、てっきりチーズの名前かと思って居たが、イタリアのローカルな葡萄品種だそうだ。 ザッカニーニは、ローマの東南東に位置するアブルッツォ州(「モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」が有名)はペスカーラのボロニャーノ村の山の上に有る地元では有名なカンティーナだそうだ。 ペコリーノは、何処のローカル品種なのだろう。 この山かな… キュベを冠したボトルの名前は「YAMADA」。 てっきり、日本人の醸造家が渡伊して造ったワインだと思ったが、そうでは無い。 歌声の入る素敵なカンティーナのホームページは、田舎?とは云え、流石はデザインの国と思わせられる。 其のワインの紹介に依ると、「Yamada」の由来は日本語の「Mountain field」だと書いて有る。 更に「The same ideograms are used to write the name Zaccagnini.」だそうだ。 「Zaccagnini の名前を書くのにこの表記(Yamada)を使う」と云う事だね… 「Yamada」の他に「Ikebana」と云うボトルも有るが、此方には名前の由来の記載は無い。
で、このボトルだが、本国ばかりで無く、日本での評判も上々で、「ワイン王国」でも3000円以下のワインではトップの2本に選ばれて居る。 一寸グリーン掛った、濃い麦藁色の液体からは、其れに見合ったブーケが漂う。 濃厚なシャルドネ見たいだが、明らかに柑橘系が勝り、50%以上の人がグレープフルーツと云うのでは無いかと思う位だ。 口にすると味わいにも厚さが感じられるが、タッチは意外にスッキリして居るので、料理を選ばない。 屹度、渦の地頭鶏の焼鳥にもピッタリの筈。 グレープフルーツの少し苦い爽やかさと、コンクなイメージ(複雑さと云っても良い)のバランスが良いので、気に入って呉れる人が多い、万人向けのボトルで有る。 アフターの甘さがやや人工甘味料的なのは、気の所為かな? 頂いて置いて申し上げるのも何だが、非常にCPの良いボトルだと思う。
どれ、「Ikebana」を探して見るか…