F1 2010年 マレーシアGP 予選2010/04/04 12:24:24

嫁いだ娘が短い時間だが、帰って来たのは、丁度、セパンでクオリファイが始まったタイミング。 録画(未だアナログ録画だが、漸くデジタル化の目途が付いたかも)をセットしたのだが、ワインを2本空けて仕舞い、結局、VTRを観たのは、日曜日の午前中。 こんなに面白い事に為って居たのか!
相変わらずレッドブル勢の勢いを感じさせるプラクティスを経てのクオリファイ。 亦もや、Q1開始5分前から雨。 しかし、セパンでは雨は充分以上に想定されて居た。 この雨脚は収まって来ると云う認識(予報)はどのチームも共通。 だが、其れでも戦略に差が出た。 「バンカー」、即ち「何が起こるか判らないから、取り敢えずタイムを出して置こう」と云う作戦を取らずに、ガレージにマシンを待機させたのは、マクラーレンとフェラーリ。 結局、各チームの思惑に反してコンディションは悪化を辿り、ガレージを後から出て云ったマシンのタイムは上がらず、この4台は此処で敗退。(ジェンソンはタイム的にはセーフだったのだが、グラベルから脱出出来ずに、Q2は走れず。)
余談だが、他のチームスタッフやパイロットの多くが、この「戦略の不味さ」を論(あげつら)えた中、マークのコメントが光る。 「誰に対しても、どのチームに対しても、卵を投げ付ける様な事はしないよ。間違い易い状況だったし、後手に回り易い状況だった。」 ま、マークらしからぬ?(失礼)紳士なコメントは、PP獲得の余裕から出た物だとは思うが、ルイスに聞かせて遣りたい物だ。 小生は、彼程には人間が出来て居ないので、「驕る平家」と云わせて頂こう。 「新参チームも走る、Q1なんか何とでも為る」と迄は思って居なかったのかも知れないが、「保険の掛け方を忘れて仕舞った」のだろう。

Q2のタイヤ選択が興味深かったが、インターミディエイトのタイムがフルウェットに勝り、タイヤ交換のマシンも相次ぐ。 目紛るしく順位が入れ替わり、全車が走り続けると云う通常とは違うパターンのQ2だが、大体順当な結果に収まる。 (可夢偉の6番手のポジションは順当以上)

Q3は逆にフルウェットで無ければ走れない状況で開始されたが、余りに雨量が増えて、残り7分で赤旗中断。 再開後はQ2の様な状況だったが、チーフエンジニアの好判断で、最後にインターミディエイトで出て行ったマークに凱歌が揚る。 天候の改善も然る事乍、恐らくは各マシンのフルウェットタイヤが、レコードラインの水を蹴散らして居た事も影響したのだろう。 2番手はニコ。 多分、フロントローは初めての筈。 3番手には、セバスチャン.V。

F1 2010年 マレーシアGP 予選-1

TVからのフォトは、嘗て「予選だけ男」と小生に呼ばれて居たマークの雄姿。 大人のコメントを評価して掲載。

F1 2010年 マレーシアGP 予選-2

奇妙はツーショット。F1の横文字サイトの説明は、「Sutil and Liuzzi line up side by side to prevent anyone cutting in.」 そう、Q3のスタート時に整然と並んで居た各車の列の脇にマシンを止めて、グリーンシグナルで出し抜いて行ったロバートに御咎めが無かったので、フォースインディアが再スタート時に対抗策を取ったと云う図。 ラジオで第1コーナーでの二人の優先順位を伝えて居たと云う念の入れ様。

20100404 F1 2010年 マレーシアGP 決勝2010/04/04 21:35:11

期待した?雨は降らず、完全なドライで行われたセパンのファイナルは、セバスチャン.Vが、3度目の正直(今回はPPでは無かったけれど)で、トップチェッカー。 マシントラブルが無ければ、圧倒的なパフォーマンスのRB6を駆る天才の3連勝だった筈だ。
スタート直後の1コーナーで、セバスチャン.Vがニコと同僚を交わして先頭に立つ。 最初のPI ではマークの後ろのポジションに戻ったが、マークが翌周にPI した事も有って、実質的には最後迄トップを譲る事は無かった。 ラジオからの指示に従い、マークも「付いて行き」、レッドブル2台の速さは格段で、ニコとの差が広がる。
クオリファイで戦略ミスを犯した、赤と銀のチームは順調に順位を上げて行く。 最初のPI で、ルイスはジェンソン迄交わして7番手迄上がり、フェリペとフェルナンドが続く。 フェリペは「抜け!」の指示を得てから相当に時間が掛ったが、何とかジェンソンを後ろに廻した。

20100404 F1 2010年 マレーシアGP 決勝-1

20100404 F1 2010年 マレーシアGP 決勝-2

PI 後の怒涛の追撃で、フェルナンドもジェンソンに追い付くが、ダウンシフトにスムーズさを欠き(或いはひとつギアが死んで居たのかも)、交わすには至らない。 まぁ、ジェンソンも巧みにブロックするし、フェルナンドも不調のマシンで、良くぞ…と、両雄のバトルは見応えが有った。 無理をさせた代償で、フェルナンドのエンジンは、残り2周でブローして、取れる筈だった2点をフイにした。 だが、其の2点の為に、セーブ走行をして、ジェンソンに付かず離れずに走るフェルナンドなんか、見たく無い。 残念な結果だったが、如何にもフェルナンドらしくて、大いに結構!