西尾中華そば 其の111 ― 2010/04/15 20:20:54
前夜のNHKの天気予報で「7 7 7」と大きく表示された。 パチンコ屋さんのディスプレイに似せたのかとも思うが、朝、昼、夜の気温予想。 日中の気温は真冬並みだ。 週末の最低気温は3度とも云われて居るが、何時迄も寒気が流れ込んで来る、この春だ。

そんな躑躅も凍える冷雨の中、NCSへ。 「其の十一(まとめ)」で完了した筈の味噌だが、寒さが続いたので?追加の「其の十二」が登場。 ネーミングは「泣き」とか。 喰べられなかった方々の「泣き」に御応えしての、「最後の最後」だそうで、此迄に仕込んだトライアルの味噌等の素材の整理も兼ねて?の50喰の提饗。 んだば、行かねば…と、遣って来た次第。 此れで、12種類完喰! 頑張りました?!
寒い所為か、この日は味噌を注文される方も多く、50喰ではこの日の内に、売り切って仕舞うかも知れない。 見た目は、此迄の作品と余り違わない。 スープを掬って見ると、今回はライト仕立てだ。 アッサリ系の味噌味だが、薄いとか、物足りないとか云う印象は無い。 辛さも含めて、複雑で多くの具材がコラボして居るのを感じる。 其の中で、ひとつ、判り易いテイストが… 其れはコーンだ。 味噌にコーンは定番だが、西尾さんが、何時か使おうと準備をした物の余剰分と云う訳だ。 ライト系のスープなので、蘖とか、チャーシュウとかは夫々のテイストが活きる。 其れにマサ配合麺自体の味わいも感じられて、こう云ったアプローチも有りだと感心した。 一番後に、弩濃厚な一杯では無くて、アッサリな作品にしたのは、西尾さんの自信の表れかも知れない。
今日のワイン 其の404 ― 2010/04/15 20:36:19
ポデーレ・サン・ジュゼッペ・ステッラ・ディ・カンパルト/ブルネロ・ディ・モンタルチーノ
Burnello di Montalcino D.O.C. 2004 Podere San Giuseppe Stella di Campalto
Burnello di Montalcino D.O.C. 2004 Podere San Giuseppe Stella di Campalto

嫁いだ娘が急に里帰り、何でもハネムーンの準備とか。 折角なので、飲んで行けと引き止めた1本目は、ステッラ・ディ・カンパルト女史の作品。 先日、ロッソを頂いて感激した彼女のデビューヴィンテージのブルネロ。 勿論ビオだが、2004年ヴィンテージなので、未だ少し早いかと思う。 だが、そうそう娘も帰って来ない(其れで良いのだが)ので、サンジョヴェーゼ用のグラスを用意して、抜栓。 この白くて文字だらけのエチケットは、ロッソと同じだが、シンプルでハイソで洒落て居て好きだ。

御ニューのグラスに注がれたブルネロは、輝く様に若いイメージ。 感心すると同時に、矢張、未だ早いか…の思いが頭を掠める。 ブーケは素敵だ。 如何にもサンジョヴェーゼ・グロッソを奇を衒わずに、丁寧に仕上げたと云う香りで、専用のグラスも其れに貢献? 味わいはフレッシュで、嫋やか。 タンニンは確りして居るが、酸味とのバランスが良く、穏やかで優しい。 とは云え、感触からすれば、同じ価格帯のブルネロから、もっとベルベッティな1本を探す事は出来るだろう。 このボトルには、其処迄の厚さは無いものの、華やかさと深淵さを併せて持って居る処が、魅力だ。 更に数年を経れば、このプライスレンジ(今の値段を維持するのは難しいだろうが)で、ベストボトルに為りそうだ。 味わいには、プラムや酸塊、ブラック系のチェリーに、シナモンやハーブが加わる。 其処に適度なミネラル感が有り、アフターはとても綺麗でエレガントだ。
下世話な話だが、あるレストランのリストには、\25,000 のプライスとともに、「95+ / 100 ROBERT PARKER」と書かれて居た。 へぇぇ…
今日のワイン 其の405 ― 2010/04/15 20:42:17
ミ・スエーニョ・ワイナリー・カベルネ・ソーヴィニョン・ナパ・ヴァレー
Mi Sueno Winary / Cabernet Sauvignon Napa Vallay 2003
Mi Sueno Winary / Cabernet Sauvignon Napa Vallay 2003

短時間の里帰の娘と飲んだ2本目は、「あの」、「ミ・スエーニョ」。 渦の芳実オーナーと常連さんの御一人に頂戴したボトル。 先日、勘違いした父がひとりで飲んで仕舞い、慌てて、ロックスオフで求め直したと云う曰付きのボトルで有る。 ポーズを取る娘の薬指のリングが妙に光って居るねぇ…
相変わらず、煤の様な澱が一杯。 デキャンタージュで澱を取る事も考えないでは無かったのだが、敢えて、デキャンティングポワラーのみで対応。 コルク栓の底も真黒焦げだが、ポワラーを差し込もうとして…そうだった。 口の部分にも煤がビッシリなので、フランネルで拭き取ったのも、前回と同じ。 矢張、エスプレッソの濃い匂いが立ち込めるが、前回よりは果実の熟成感を充分に感じる。 勿論、ブラック系統のチェリーやベリーだが、仄暗い甘さが少し不気味な旨さに為って居る。 このタンニンは独特で、外に甘く、内に苦く… 見たいな印象で、シンジケートのボスの様なキャラだ。 やっぱり、小生の理解が充分に行き届かぬダークサイドの1本。 是非、ワインエキスパートのCさんと酌み交わしたいね。

