今日の蔦 其の129 ― 2014/07/03 01:01:00
蔦のを出て、巣鴨駅に戻ったのは15時近く。 矢っ張り覗いて行こう… 一時は30人以上もの行列だったとの事たが、此の時刻でも外待ちの方が5名。 此処は日影で待てるのが、大きなアドバンテージだ…と末尾にフラフラと誘われて仕舞った。 新しいスタッフのマサさんに案内されて店内に。 御願いしたのは醤油そば。 如何に変わったのかを知りたくて、だ。
「殆どの方が、醤油です」と祐貴君。 あれだけ書かれれば、頂きたくも為ろうと云う物だ(笑)。 凄く馨るスープの様で、店内に「あの香り」が漂って居る。 人に依っては、アセチレンガスとも表現されるトリュフだろう。 余程贅沢に此のオイルを投じて居るのだろう。 着丼すると当にそんなブーケだね。 スープはルックス同様に濃いと思うのだが、味わいの深さが濃さに転じるのだろう。 テイストはコンクでもスープ自体は濃くは無いのかも知れない。 祐貴君の云う「厚くしました」と云う事なのだろうか。 束ねる醤油も力強く他の具材を纏めて居て、何かを突出させずに全体調和が維持されて居る。 チャーシューもリニューアルしたが、其の上には、オリーブをカットしたものが、オリーブオイルに絡められて乗って居る。 トリュフにオリーブと洋風な要素を不断に使い乍、和の醤油が、「Japanese」を標榜する。 見事なレベルの折衷が実現された。 麺はプロの卓見に依れば、気温の上昇に合わせた硬さにアジャストさせて、スープの持ち上げに貢献させるとか。 凄ぇ~ 「そんな細かい技と気配りが丼中に詰まった作品」なのだそうだ。 喰べ手が違うと余計に卓越した味造りに気付く物らしい。 実はカボちゃんとバッタリで、席も隣り合わせに為ったので、色々と講釈して頂いたのだ。 茸のテイストとか、余韻の具合等々、小生よりもずっと機微に富んだ感性で話をされる。 残念乍、小生には細かい事や難しい件は判らないが、「800円の味じゃ無いですよ!」には、全く異論が無い。 素晴らしいコストパフォーマンスの作品。 思わず笑っちゃう一杯! 無茶苦茶流行りそうだな。 勿論、願ったりなのだが、行列が…
テーブルガイド。