今日の蔦の葉 其の7 ― 2014/07/04 01:01:00
夕方の会議…何時に終わるって? 「延長無し」を確認して出席。 其れでも巣鴨を急いだのは、19時を30分も過ぎた頃。 未だ空に明るさが残って居ても地蔵通りは、店仕舞いのタイミング。 因みに日の入りが最も遅かったのは6月29・30日で、此の日も12秒程早く為っただけだ。 (横浜のデータ) 蔦の葉の夜営業が始まって3日目にして、漸く夜に伺えたが、角を曲っても行列は見えない。 売り切れて無いよね、と更に足早に為る。 3席有る空席の内、右端に落ち着く。 蔦本店の様に1時間だけで有っても粘着は憚られるので、寧ろ遅い時刻の方が気が楽だ。 お、壱岐っ娘のボタンが押せる様に為って居る。 早速、2枚購入。 摘まみも一皿。 蔦本店で頂く時と同じ構成。 実は居心地が良くて、後でもう一杯追加したのだが…
ビールと兼用のワイングラスなので、注ぐ分量が難しい。(フォトはもう口を付けた後で撮った) 最近はアイスを入れる白ワインも有るので、そう見えるかも知れない。 摘まみのメンマにはラーメンのベースに為る様な味わいが込められて居て、壱岐っ娘にピッタリ。 少しソルティな低温調理のチャーシューは凄く良い。 ワイングラスで頂く壱岐っ娘との組み合わせが最高だ。
厨房の様子を拝見して居ると、湯澤さんの顔付きが精悍に為ったと思う。 真剣な眼差は怖い位たが、御客様に声を掛ける時は頬が緩み、目には笑みが宿る。 そう云う方なのだろう。 そしてファミリーに向ける表情は優しい御父さんだ。 高橋さんの動きも見違える様。 湯澤さんの動きを読んで、先に先にとサポートのアクションが出る。 頼もしく為りました。 と、本店を閉めて来た御店主も顔を出される。 彼の表情からも幸先の良いスタートが切れた事が読み取れる。
「つけそばも出来ます」の声に嬉しく頷く。
で、頂いたのが、此れ。 当たり前なのだろうが、醤油そばのスープとは異なる味わいの漬汁で、思った程には濃厚では無い。 基本的な味わいは和風たが、其処に色々な複雑なテイストが組み込まれて居て、何処か南方のエスニックな隠し味が有りそう。 其れとも、刻んだ三つ葉の風味かな… 此方も鴨なのだろうか?鶏風味と魚介のニュアンス、其に野菜等が温麺とは違うバランスで纏まる。 コンクでは無いと書いたが、麺を落として行っても薄まって来ないのは不思議な印象だ。 麺は勿論、つけそば専用の太麺。 本店の白醤油つけ麺に使って居るのと同じなのだろうが、やや舌触りにサクっとした印象を感じる。 美味しい麺で、風味も高い。 何を頂いても美味だね。 壱岐っ娘も頂ける様に為り、粘着しそう。 あ、蔦本店にも伺わないとね。
饗 くろ喜@秋葉原 其の22 ― 2014/07/04 23:23:00
コミュニケーションは斯く有るべし
此の日、小生の次に並ばれた御兄さん、「トマトと胡瓜は喰べられないので、抜いて下さい」とリクエスト。 黒木さん厳選の野菜なのだが、其れはアクセプトされ、彼の前にはトマトと胡瓜抜きの一皿が置かれる。 其れをカメラに収めようとする彼に黒木さんは、「其の写真は止めて下さい」。 喰べ終わった彼は悪怯れずに「御馳走様でした」と声を掛ける。 「ありがとうございました。 写真の事、御免なさい」の黒木さんに、御兄さんは「大丈夫です」と会釈をして出て行かれた。 何て事無い遣り取りなのかも知れないが、気持の齟齬が生じそうなシーンだったと思う。 皆がこんなコミュニケーションが取れるなら、街の平和レベルが上がるだろう。 小生も些細な事で苛立つ事が少なく無い。 見習わないと…
「紫」は御休みに入ったが、秋葉詣は矢張、金曜日。
夏の限定第一弾の「煮干の冷やし中華」を頂きに参上。 次のスケジュールの都合でSP。 黒木さんに驚かれて仕舞う。
こんな幟(黒木さんのブログより)迄用意されて居る(笑)。 黒木さんの作品なら、煮干を懸念する必要は無いと安心して「限定3」をプッシュ。 多くの方が「冷やし」注文なので、結構な人数分を一気に造られる。
如何にもクールな「冷やし中華」が着丼。 麺を持ち上げて口に運ぶと涼やかな魚介醤油の味わい。 とても上品なテイストで、流石と唸らされる。 沢山の具が乗せられて居るが、出汁巻玉子は贅沢に2個乗せられて居る。 ふっくらとした喰感の中にはジャコや葱かな、が仕込まれて居る。 葱を丁寧に巻いた鰯の南蛮漬は、ダイスケさん担当とか。 チャーシュウは鶏と豚の2枚。 薄くスライスした油揚には薄く甘辛のタレが染みて居て、好みのテイスト。 胡麻風味たっぷりの蘖も好い感じだ。 彩りも鮮やかなのは、フレッシュな胡瓜と甘いトマト。 貝割と茗荷がスライスされて乗せられて、清涼感を演出。 平打の麺は煮干風味のタレとの絡みが良いが、其のタレの風味には酸味が少ない。 所謂、冷やし中華のタレとは大分趣が違う。 添えられて居る「梅一味」を溶かして、味の変遷を楽しめる。 梅干を崩して一味唐辛子と合わせたとの事。 此れが効きます、イイネ。 蔦の祐貴君からアイデアの提供が有ったと伺った。 黒木さんならでは一杯を大いにエンジョイしました。 翌週は「冷やし味噌煮干そば」との事、楽しみだ。