今日の渦 其の2832010/02/10 01:01:00

思いの外、会議が早く終わり、何時もの小田急で本鵠沼へ。 火曜日の夜、渦は結構な混み具合で、他の御客様の都合、常連さんの都合でジプシーの様に席をウロウロ。 何時ものコート・デュ・ローヌをチーズで楽しんで居ると、ロックスオフの店長さんとスタッフの御二人が到着される。 タイミングを見て、皆でテーブルに集合して、2回目の試飲会が始まる。

今日の渦 其の283-1

実はテイスティングを少し始めちゃって居たりしたのは、ワインリストに載せる最後の1本。 西班牙のドスの入替候補は2本。 シャウ・エ・プロディジェのラ・ミュール 2007 と、リジーニのサン・ビアジョ 2007。 前者は、兎の耳(だよね)のエチケットが可愛いが、やっぱり、トスカーナの1本をセレクト。 此れで、5本が決定。

今日の渦 其の283-2

テーブルワインの候補を3本、店長殿が持参して下さった。 1本目は「アルトスル・ソーヴィニヨンブラン・レゼルバ」 ソーヴィニヨンブランと云うのが良いのかも知れない。 ライトでキレの有るスッキリ酸味。 2本目はボデガス・カリア・アルタ(シラーズ・マルベックだった筈)、シラーズらしいタニックでも、タッチは柔らかい。 最後は、ヴァン・ド・ターブル・ド・フランス・ルージュ。 如何にもテーブルワインのエチケットだが、ビオデナミ。 栓を開けると微炭酸風の音がする。 スコスコ飲むには適したボトルだ。 だから、1リットル瓶。

今日の渦 其の283-3

…あれ? 赤はどっちに決めたんだったっけ? もう、ヘベレケで忘れて仕舞いました。 楽しく過ごしたら亦々、午前様と為って仕舞った。 翌朝は早いのに…

花粉初日/日本寒水仙2010/02/10 21:21:00

ニュースが、
「東京都内に12か所あるスギ花粉の観測点のうち、町田市にある測定地点で8日、9日と続けて基準値を超えるスギ花粉が観測されたため、都は10日午前、花粉の飛散開始を発表した。」
と伝えた日の朝から、鼻と目に感じる様に為ったのだから、小生のセンサーも大したものだ。 既に予防薬を飲み始めて、3週間。 効いて居るのだろうか? この日からは、点鼻薬、「リノコート」の昨年の在庫処分を開始した。 憂鬱な日々の始まりだ。 
この季節はワインの味も、ラーメンのテイストも不感症気味に為って仕舞うのだ…

花粉初日/日本寒水仙

そんな朝のワンショット。 朝が来るのが少し早まり、早春の水仙(日本寒水仙)が、首を伸ばして、「オハヨー・ハヨー」。 良い香りだ… ハ、ハックションッ。
この花は彼岸花の仲間で薬効も有るが、有毒植物なのは良く知られて居る。 致死量が10gなので、死亡事故が報告された事も有る。 原産地は地中海沿岸(何時もの様に、我が敬愛する牧野富太郎先生に依る)で、「中国を経て平安末期に日本に渡来した」と云う。 園芸作家の柳宗民氏(NHKの「趣味の園芸」で人気でした)に依る「越前海岸に流れ着いた球根が野生化した(福井県花に為って居る)」と云う説も有る。 有名な(奥さんも御存知でした)希臘(ギリシャ)神話では、「水仙は復讐の女神ネメシスに依り、水に映る自分の姿に恋をさせられ、身を投じたナルキッソス(ナルシス)の化身」とされる。 で、学名は「Narcissus tazetta var. chinensis」(学名由来には、narcotin(麻酔薬)説も有る)。 で、花言葉は「自己愛、自惚」と為って居る。 余談だが、ナルシシズム(Naracissism)はこの神話をヒントに精神学者のフロイトが造った。
漢名由来は「仙人は、天にあるを天仙、地にあるを地仙、水にあるを水仙」と書かれた中国の古典、「抱朴子(ほうぼくし)」。 矢張、「水」なのが面白いが、美しい花と香りが「仙人」の姿に重なると云う次第。 勿論、和名の「スイセン」は、この二文字を音読したものだ。

水仙を歌った芭蕉の句は、3首も有る。

其のにほひ 桃より白し 水仙花
初雪や 水仙の葉の たはむまで
水仙や 白き障子の とも映り

水仙の花の特徴だが、この花で云うと黄色い部分を副冠(副花冠)と云う。 尚、日本水仙は3倍体なので、彼岸花同様に種を作らず、球根で繁殖する。