今日のワイン 其の382 ― 2010/03/01 01:01:00
シャトー・ド・サンコム コート・デュ・ローヌ レ・ドゥー・アルビオン ルージュ
Saint Cosme Cotes du Rhone Domaine Les Deux Albionsn 2007
Saint Cosme Cotes du Rhone Domaine Les Deux Albionsn 2007

先日、ロックスオフに寄った時に序でに1本加えたのが、此れ。 渦でTさんから頂いたり、正月に婿殿とフライングで飲んで居た、御馴染のハイCPのボトル。 漫画をトリガーにすっかり「安くて美味しいワイン」として定着した。 漫画の評価と異なる意見を持つ事も有るが、サンコムに関しては、大いにアグリー。 特に2007年は出来が良いと思う。
前回の反省を活かして、18度位で抜栓。 少し時間を置いてから、テイスティング… フィルタリング(濾過)やファイニング(清澄)をしないので、澱が多いが、多少のザラ付きも味わいの内だ。 どうしても、と云うなら、オールドヴィンテージのボトルの様にデキャンタージュすれば良い。 其れにしても、相変わらずの素晴らしさだ。 皆さんと口を揃えて、絶賛するのは天邪鬼な小生としては、多少の躊躇いは有るのだが、美味いワインを美味いと云える素直さは大事に残して置きたいものだ。
既に2008年も出荷されて居るが、今回はRP90点とか。 人気畑のレ・ドゥー・アルビオンを買い取ったので、此処はサンコムの100%所有に為ったので、更なる向上が期待出来そうだ。
今日の渦 其の289 コナモンパーティ ― 2010/03/01 22:33:19
日曜日の渦は、昼営業を終えると1日半の休業に入る。 そんな日曜日の夕方に、濃厚常連で有らせられるTさん主宰の「コナモンパーティ」が開かれると云う。 会費はたったの1000円で、飲み物は持込無料。 面倒ならキャッシュオンで渦の飲物も出せます、と云う破格の振る舞い。 で、ランブルスコ、パタポン、バッカントと3本提げて家を出る。 津波警報下で、JRや小田急が区間運休して居り、大渋滞の道をバスで渦に向かう。 普段よりもひとつ前のバス停で降りて、15分も歩いて渦に定刻に到着。 既に、Tさんファミリーは準備に余念が無く、芳実オーナーも御摘みを調理中。 カウンターではN子ちゃんが手持無沙汰にして居る。 で、早速、ランブルスコを慎重に開ける。 ランブルスコは伊太利亜の弱発泡の赤ワイン。 レッジアーノは、珍しい辛口のランブルスコだが、アルコール甘党のN子ちゃんは、気に入って呉れました。


芳実オーナーが鶏肉とオニオンのサラダを出して呉れたので、早速、口に運ぶ。 そして、出来ました、出来ました、Tさん特製の蛸焼。 凄くフンワリと出来て居て、焼き立ての熱々は最高。 渦の出汁を仕込んだとかで、其れも大いに貢献。 蛸も大きくて歯応充分で、こんなに美味な蛸焼は初めてだ。 凄く美味しい。 フォトテイクの後に、マヨネーズを振ったのだが、此れも合います! 続々と集まって来る渦徒達だが、Mさんの奥様のNちゃんが持って来られたのは、ファイアストーン。 ブリジストンが買収したUSのタイヤメーカーのオーナーが趣味?で設立したワイナリーだ。 尤も今は売却して仕舞った様だが… このボトルは長く乾燥した場所に保管された居たとかで、御疲れ気味の様では有ったが、カリフォルニアのカベルネの片鱗は充分に感じられた。
ハーブローストポークを焼いて見た、と芳実オーナー謹製の一皿。 此れは面白い。 普段頂いて居るハーブローストとは、一味違ったテイストを楽しめる。 この間も、次々と焼き上がって来る蛸焼には、色々と変わり種が含まれる様に為る。 トマトとか明太子とか… 何れも皆、美味しくて、喰べる、喰べるわ、更に喰う。 ワインは白の方が合うようで、次はTさんが持参されたニュージーランドのソーヴィニヨン・ブラン。 爽やかな円味が素敵な佳き1本。 そろそろ…と続いてパタポンを開ける。 先日、ロックスオフでワイン友が買って行かれたと伺って、1本購入したエチケットの奇妙なロワール。 ロワールらしいって、云えば其迄なのだが、小生には酸味が一寸きつい。 時間経過で優しくは為って呉れるが…
この時点で初めて知ったのだが、セラーの赤は払底して居たのだ。 白の残りが3本。 え? 在庫一掃に励んだのは良いのだが、グラス売の赤がもう無く為る…で、急遽、ロックスオフの店長殿に電話でSOSして、先日迄にセレクトした、ボトル売の5種とグラス売の2種を緊急配達して頂いた。 こんな無理を聞いて下さるなんて…と、蛸焼で御礼。 残念乍、御予定が有るとの事で、パーティへの参加は亦、次回… 芳実オーナーが丁寧にセラーに仕舞った中から、直ぐにグラス売の白を取り出す。 実は先日、選んだ、ALTOSUR が、安定供給が難しそうだと云う事で、同じソーヴィニョン・フランだが、ラングドックのレ・タンヌ トラディションに変更した。で、其の味見… 中々の硬派で、スッキリ爽やか柑橘系の酸味に加えて、ミネラル感が結構高い。 だが、グラス売と云うアスペクトからすると、このCPの良さに加えての味わいは納得。
そして、小生が持参した3本目の、バッカントを抜栓。 やっぱり、このローヌらしい柔らかく、撓やかなタッチは素敵だ。
愈々、御好焼の登場。 コナモン職人のTさんの御好焼は、蛸焼に負けずに美味。 普通の御好焼に比べて、具が多く、ボリュームたっぷり。 何やら、太麺とか…も、挟まれて居る。 沢山のバージョンが饗されたのだが、蛸に占領された胃袋に落し込める量は、そう多くは無い。 この蘖たっぷりバージョンは、特に好きだった。 この夜は、渦の店内を普段以上に暗くして居るので、携帯の御負カメラでは中々厳しい。 大分、レタッチしたのだが…フォトのピントやブレが酷く。 此れが修正の限界?
更に納品されたばかりの、エル・マセットを1本。 上等なグルナッシュの1本と云うイメージで、熟成感とバランスの良さが楽しめる。 今回のロックスオフ・セレクションは皆、CPが高い。

最後に「コナモン」に合わせたと云うN子ちゃんのロールケーキは、苺タップリ。 適度に甘くて、久し振りにケーキなんぞを頂いて見ました。
最後に本日の7本のワインのラインアップ。 一応、抜栓した順番に並べて見た。
良く飲んだなぁ… 流石に小生はヘバって、御先に失礼したが(盛大な御見送に感激)、皆さん、更に聞こし召されたろうに、無事かなぁ(笑)…
西尾中華そば 其の99 ― 2010/03/02 18:18:00
3月最初の一杯は、駒込。 陽が射さないと未だ々寒い。 暫くは早目の「菜種梅雨」の空模様と云われて居るが、そんな曇天は気が鬱ぐ。 地元の駅で早朝に定期券を購入しようとしたら、窓口は未だオープンして居なくて、片道の運賃を払って東京駅へ。 駒込駅を通る様にしたややこしい通勤経路なので、窓口でないと買えない。
前の週は、西尾さんが博多遠征の為に、NCSは3日間の御休みだったので、久し振りに伺った感じ、とは云ってもたった一週間なのだが… 味噌の「其の六」が前日から提饗されたので、其れを目当てに遣って来た次第。 この日は、丁度、混雑が捌けたタイミングだった様で、ラッキー。 そう、何でもプラス/マイナスが無いとね… 博多の御話を伺い乍、待つ事、暫し。
前の週は、西尾さんが博多遠征の為に、NCSは3日間の御休みだったので、久し振りに伺った感じ、とは云ってもたった一週間なのだが… 味噌の「其の六」が前日から提饗されたので、其れを目当てに遣って来た次第。 この日は、丁度、混雑が捌けたタイミングだった様で、ラッキー。 そう、何でもプラス/マイナスが無いとね… 博多の御話を伺い乍、待つ事、暫し。
今回の味噌は、越前仕立。 2回目なので、Vol.2 が付く。 +50円で、旨い辛味がプラスされると云う。 新潟県妙高市の「寒造里(かんずり)」(雪に晒した唐辛子をベースに糟、柚、塩を加えて、3年間寝かせた)に、胡麻、山椒、更に海老等を加えたそうで、西尾さんの御勧めも有り、御願いした。 今回の味噌スープは、茸とか牡蠣とかを使って居る訳では無いので、何か際立った味わいが有ると云うのでは無い。 其の分、西尾さんの味噌中華のメインストリームを楽しむ事が出来る。 元々、ピリ辛仕立てな処へ、旨辛味を加えて居るので、結構、ホットだ。 丼の真ん中、蘖の上に其の源が乗る。 ベースの味噌テイストが確りして居るので、辛味も生きて居る。 少しずつ辛味を溶いて行くのだが、徐々に辛くすると云うのも面白い。 カットされたチャーシュウや蘖の下には、何時ものマサ配合麺。 書き尽くした感が有るが、この麺は西尾さんと相性が良くて、色々な作品にマッチして居る。 うーん、美味しい。 次回は、旨辛味を入れないで、頂いてみたいけれど…もうチャンスが無いかも。

カウンターには、雛霰の入った器が置かれ、自由に取れる様に為って居る。 但し、二匙目からは、10円!(笑)