西尾中華そば 其の982010/02/24 04:04:00

美しい朝焼に見送られてスタートした火曜日。

西尾中華そば 其の98-1

この週は凪の6店舗目に当たる、福岡店の開業のサポートの為、NCSは、水・木・金と3連休に為る。 仕込みの関係で、火曜日の営業も短縮されそうだ、との事。 更に、「味噌 其の伍」の「牡蠣味噌」も火曜日には売切に為ると聞こえて来た。 前日は時間が作れなかったが、この日はどう有っても伺うと云う決意を持って望む。

西尾中華そば 其の98-2

良かった、間に合った! 頂いた「牡蠣味噌」スープは、少し灰色掛かった色をして居る。 たっぷりの牡蠣をミンチ状?にして投入したと伺ったが、其の色相が出て居るのかも知れない。 出汁には、「煮干牡蠣」(そんなん有るらしい)も加えて、将に牡蠣のテイストが不断に盛り込まれた。 スープを啜ると少し灰汁っぽいあの牡蠣の独特な味わいを直ぐに感じ取れる。 おぉ、牡蠣してますね。 少しピリ辛なのは、此迄の味噌スープと同じだが、今回は牡蠣と辛味が意外にマッチするのに驚いた。 細かくカットした葱が沢山浮いて居る。 スープに仕込まれた生姜と併せて、牡蠣が香り過ぎない様に工夫されて居るのかも知れない。 細い蘖や糸唐辛子、チャーシュウ等を乗せた麺は何時ものマサ配合麺だが、牡蠣味噌にしても、ちゃんと合わせる事が出来る。 この日は御願いしなかったが、バター(+50円)を加えても面白いのでは無いだろうか。 今回もスープは完飲。 やっぱり、美味しい。
翌日からの福岡遠征のエールを送って、店を出ると、なんと10人近くの行列! 皆さん、3連休を惜しんで居るに違いない。

燦燦斗@東十条 其の642010/02/24 20:43:53

花粉が本格的に飛び始めて、調子が悪い。 結局、朝の4時前に一風呂浴びたりする。 JRのパスを失くしたかと焦れば、変なポケットから出て来て、何時もの電車をミスしたり、この季節は散々なのだ。 一方、この日のイヤホンから、スピッツのロビンソンが流れて来た。 FM横浜の愛聴番組、「Future Scape」を録音して、毎朝30分づつ、4回に分けて聴いて居るのだが、この珍しい選曲で、東十条が恋しく為った。(この日は、ジュリーでしたが(笑)…)
燦燦斗@東十条 其の64

前の週は臨休に打(ぶ)つかり、御伺い出来なかった燦燦斗にリベンジを。 しかし、着いたタイミングが悪く、御待ちの方々が溢れて居る。 然り気なく数えて見ると、10人。 まぁ、30分と云う処だろうと踏んだが、35分でカウンターに。 この日は久し振りにつけ麺を頂いた。 予め注文を取って下さるので、10分程で目の前に。 丼に太麺がいっぱい入り、300gは迫力充分。 最初は、七味唐辛子を振って、直喰。 この極が付く太い麺は其の小麦の香りが、強いテイストのスープに負けない。 噛み応えとも表現したい喰感が、久し振りで心地良い。
スープに浸せば、ラーメンよりも更に濃厚なスープのテイストが楽しめる。 節香の高い、魚介豚骨だが、矢張、過日頂いた「神山」よりは上手(うわて)だと、小生には思える。 燦燦斗の作品は、魚介豚骨のジャンルでは、ひとつの完成形と云って良いだろう。 勿論、麺は全部御腹に収まり、スープも割らずに、完飲。

今日のワイン 其の3752010/02/24 21:20:17

ミ・スエーニョ・ワイナリー・カベルネ・ソーヴィニョン・ナパ・ヴァレー
Mi Sueno Winary / Cabernet Sauvignon Napa Vallay 2003

今日のワイン 其の375-1

冬場はセラーに入り切れ無いボトルが玄関(一番寒い)に何本か転がる事が有る。 其等とセラーとの入れ替え作業をして居る時に、このボトルを発見。 薄情な小生は、このボトルが渦の芳実オーナーと常連さんの御一人が娘の結婚祝いに贈って下さったものだった事を失念して居た。(汗) ラシーヌがインポーターなので、ロックスオフで購入したのを忘れたのだろう(そんな事は珍しく無いので)と思って、開けて仕舞った。 二人が小生の好みを御店に伝えて選んだボトルなので、当然、小生の嗜好に見合った1本。 ナパのカベルネ・ソーヴィニョンだ。 そして、当然、ビオなボトル。
相当な澱が見て取れるので、そっと、慎重に抜栓。 コルクの下部は真っ黒だ。 濃いエスプレッソの香りが一瞬にして広がる。 コイツは凄い! 澱取のデキャンタージュをしようかとも思ったのだが、すっかり喰事の用意が整って居た事も有り、其の儘… と、口の部分に煤の様に澱がこびり付いて居る。 ノンフィルターの所為だろうが、こんなのは初めてだ。 御作法には反するが、ナプキンで其れを拭う。 (そんな事を遣って居るなら、デキャンタに移せって) 澱を落とさない様にグラスに注ぐ。 此処迄、強烈にアロマが上がって来るのは、カベルネ・ソーヴィニョンでも、そうは無い。 スワーリングすると、「コーヒー屋さんの様に為る」は、勿論、過剰表現だが、気分的にはそんな印象。 カラーも黒い中にガーネットが潜むと云っても良い位だ。
味わいも深く濃く、ダバダ~・ダ・ダバダ~♪(ネスレのCMソングね)ってなもんだ。 パワフルな黒い軍団がフルキャスト。 コーヒー豆(それもグァテマラかも)、ブラックベリーを筆頭に黒酸塊、ブラックチェリー、ブラックペッパー… だが、驚いた事に渋くは無い。 勿論、確りしたタンニンだが思いの外、優しくて、全体の印象をバランス良く纏めて居る。 酸味が適度に入り、其れも黒一辺倒な味わいでは無くして居る。 流石にアフターの引きは、もう少し、手加減して欲しいかも知れない(笑)。 だが、このワインは個性的で素敵で有る。 此れだけ主張しても、ちゃんと美味い味わいが引き出されて来る。 偶には、ダレた身体と精神をこう云うワインで引き締めよう。

今日のワイン 其の375-2

普段そんな事はしないのだが、偶々件の常連さんからメールが届いたので、「こんなワインを飲んで居ます」と自慢メールを返す。 「御嬢さんと御一緒なんですね?」、 「いいぇ、ひとりで飲んで居ます」。 彼女としては、「あらまぁ?!状態」だっただろう。 後日、3人でロックスオフに伺う機会が有り、其の際に全てを知った小生は、非常に場都が悪い思いをした。 後日、同じボトル(有って良かった、最後の1本)を調達し、娘が里帰りするのを待って居る。 いやぁ、失礼致しました。
余談に属するが、このワイナリーのUSでの評判は上々で、ホワイトハウスでピノとシャルドネが饗された事が有るとか。 更にカベルネ・ソーヴィニョンは生産本数が3000本なので、レア物扱いだそうだ。 「ミ・スエーニョ」は、「私の夢」と云う意味だろうが、15歳の時に移民されて来た、ロランド・ヘレナ氏の傑作。