ロックンロールワン@町田 其の492012/02/20 16:00:24

日曜日の振替で御休みの月曜日。 早起きをしてSP目指して向かったのは、町田。 おぉ、3分の差でポールを獲得って、どうでも良い話(笑)。 この日は開店前にユウタだけでは無く、嶋崎さんとも少々御話。 ワインを御一緒出来ると良いですね…と。
扨、開店して券売機を覗き込むと、1500円の限定ボタンが点灯して居る。 手にして居たのは、「花巻」用の1枚の御札だけ。 慌てて、500円玉を財布から取り出す。 後ろの皆さん、スミマセン… 嶋崎さんのブログを週末分迄しか目を通さずに来て仕舞ったのが、失敗。

ロックンロールワン@町田 其の49-1
調理台の前のカウンターで、この日も作品が出来上がるプロセスを具に拝見して居た。 この日の限定は「貝潮汁」と云う名前の通り、貝を不断に使った作品。 出汁やタレの注ぎ方、麺の整え方(ユウタが担当)、具や薬味の乗せ方、此等全てが丁寧に慎重に行われる。 シェルを乗せたりもするので、綺麗に盛るのに神経を使われる様だ。 最後に花穂から紫蘇の花を2輪摘んで、1輪は貝に乗せ、もう一花は蕪/大根?に添えて完成。

ロックンロールワン@町田 其の49-2
揉海苔と相俟って、如何にも「磯春」の雰囲気に満ちた作品だ。 綺麗だよね、美しいよね…と、6枚も撮って仕舞った。 渋く格調高い器の真中には、1枚のシェルに身をふたつ乗せた蛤。 香りには強く無いが、確りと貝風味が漂う。 丼を持ち上げて(蓮華は使わずに、是非)清明な塩スープを啜ると、柚子香に向き合う様に様々な貝が拮抗して薫って来る。 蛤の他は蜆とムール貝だそうだが、当然其処迄は判らない。 判るのは刳みが一切無い事。 煮干程では無いが、貝には結構な刳みの要素が有るのだが、其れを巧みに除いて、貝の旨味だけを丁寧に抽出して居る。 海苔の風味が其処にカットインして、江の島や三ツ石の海岸で、磯にリフレクトする春光を感じて居る気持に為る。 前述した小さな紫蘇花を乗せる温野菜は何? 大根? 蕪の甘さは薄いのだが…

ロックンロールワン@町田 其の49-3
「途中で入れて下さい」と云われたのが、此れ。 ムール貝のシェルを枕にライムとガーリックバターが別皿で饗される。 箸で柑橘類を上手に絞る遣り方をマスターして居なかった事を悔やんだが、味の変移は絞方には依らなかった様で、ライムの果汁で塩スープに締まりと爽快感が出る。 ガーリックバターの役割は、逆にコクの助長だ。 何とも彼とも、多彩な技を組み合わせた一杯で、最早、ラーメンでは無いかも。
麺はなんと中太。 この麺は此処では初めてかしらん。 成程、細麺では無くて、この貝塩には此方なんだ。 やや柔らかく茹でて有るのだが、決してダレて居ない。 この茹で加減がこの麺にはベストだと納得させられる。
正直に申し上げれば、この週末は町田に来ようと思えば来られたのだ。 しかし、貝に然程の感心が無かったので、足が伸びなかった。 だが、次回に「貝潮汁」の告知を見付けたら、SP目指して来る事に為るだろう。 小生の貝の印象を覆した一杯だった。 この日にこの作品を頂けた事に御加護を感じて仕舞ったなぁ。

今日のめじろ@藤沢 其の6252012/02/20 16:43:28

めじろHPの力丸君のコメントを日課的にチェック。 この日は藤沢店は営業して居る様だ。 丁度、正午を30分程廻った頃に藤沢に到着。 万が一御休みだったら、小田急デパートの北海道展に来られて居る「すみれ」に行こうかな、渦は定休日だし… なんて事を考え乍、角を曲がると、前日と同じく暖簾が風に泳いで居る。 わぁ、遣ってる、遣ってる! 嬉しくて、扉の引孔に掛ける指が震える。 と、カウンターから聞き覚えの有る声で、「あ、XXさん!、本当に来られたよ」。 渦の芳実オーナー御夫妻と御友人御夫妻の4人が賑やかに着丼を待っていらっしゃる。 なんて良いタイミングだったのだろう。 「働いた日曜日の振替でね、今日は御休みなんだよ」…って、何で小生は額に汗して言い訳して居るんだ(笑)? オヤジさんが、「この人は心配で仕様が無いんだよ」と宣われる。 ま、そうなんですけど、ね。

今日のめじろ@藤沢 其の625-1
更に続けて、「焦がし葱は原価が高いんだよ」。 先日の記事で、「このボリュームで150円は高い」と読める表現をした文章に確り目を通して居らしたのね。

今日のめじろ@藤沢 其の625-2
では、と云う事で、この日は焦がし葱をトッピングして頂いた醤油を御願いした。 異論は多かろうが、小生は焦がし葱を合わせるなら、何方と云われると醤油スープの方が好みだ。 オヤジさんが、沢山入れて呉れて幸せ。 う~ん、この香ばしい油っぽさのレベルが良い。 油でべちゃべちゃの焦がし葱が出て来るとガッカリして仕舞うのだが、めじろの焦がし葱はこのバランスが良い。 旧藤沢時代に換気扇の真下に有ったガスレンジで大量に造って居たのを思い出すなぁ。 やっぱり、この焦がし葱は醤油に合わせるのが良いと思う。 オヤジさんの出汁は一味(ひとあじ)以上の違いを作品に与える。 穏やかな和風醤油に秘めた主張が込められる、そんな一杯に沁々と為るねぇ。 麺の餅々感も変わらないし、短冊メンマもとても美味しい。
体調を御気遣い頂いて、長く続けて頂きたい店だなぁ。