今日のワイン 其の8542013/08/18 09:14:38

コート・デュ・ローヌ ラ・サジェス ドメーヌ・グラムノン
Domaine Gramenon Cotes-du Rhone La Sagess 2010

今日のワイン 其の854
幸亭の2本目。 此方もマグナムボトルだが、本命は此方。 小生の好みでグラムノンのグルナッシュ。 美味いに決まって居る…よね。 ネットワイン屋のパーカーさんを引用した大仰な物云いは却って白けるが、此れは確かに最上級の讃辞を貰って良いボトルだろう。 而もマグナムの恩恵を受けられるのだ。 味わいにシラーっぽい処も感じるのだが、グルナッシュ100%との事。 「サジェス」には、節度、慎重さ、英知の意味合いが込められて居るそうだ。 まぁ、此処だけは小生向きでは無いねぇ。
矢張グラスに注いだ処を撮って置かないと面白く無い。 ゲストを待たせぬ様に乾杯の後で撮る事を決め事にしよう…って、当然だよね。 此のワインの色は紫を湛える深いルビーカラー。 抜栓した時から蠱惑的なアロマが漂って居たのだが、テイスティングするとローズやヴァイオレットと云う花香が果実の前に届く。 マロン、トーストやハーブと云う可笑しな組み合わせも興味深いが、強過ぎず、控え目過ぎず、実に弁えたブーケなので有る。 此れは酸化防止剤を全く使って居ない事と無関係では有るまい。 スワーリングすると液体の粘度が高い事にも気付く。 グラスから口の中へ糸が繋がる様なスムーズさは此の見掛効果に依る処が多いかも。 少々若い印象も残し乍も熟成感が充分で、赤と黒の中間的なベリーやレーズン、オレンジピール、ビターだが柔らかいチョコレート…等が、湿度の有るタンニンと綯い交ぜに為る。 タンニン自体のボリュームは豊富だが、癖が無いので、どの要素とも親和性が高い。 特に上品な酸味やミネラル感、ペッパーライクなスパイスを美味くコントロールして居るのは彼だ。 元々ローヌのワインは得意だが、ボディと精神に忍んで来る様なタイプのワインは非常に好みだ。 「パスカル」と云うトップキュヴェを探して見よう。

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