燦燦斗@東十条 其の1272011/08/16 01:01:00

この夜は、渦のオーナー御夫妻を燦燦斗へ御案内。 残念乍、御所様の御都合は合わなかったのだが、事前に後藤さんに連絡をして置いて下さった。 18時に駅で待ち合わせて、跨線橋を渡る。 夜の開店時刻迄5分と云うタイミングに待たれて居らしたのは、御一人だけ。 流石にこの暑さでは…と思ったのだが、暖簾が掛けられた時には、席数を越える方々が集まる。 流石…燦燦斗。

券売機でビールと御摘みチャーシュー。 主麺は御所様から「夜に伺うなら塩煮干を」、との思し召しが有り、此れに従う。 芳実オーナーはつけ麺を、御婦人はラーメンを頼まれた様だ。 この夜は厨房に奥様も居らしたので、渦の御二人を燦燦斗の御二人に御紹介する形に為った。

燦燦斗@東十条 其の127-1
御所様が惚れる奥様のビールサービスで、乾杯。(世界平和の為の注:「惚れる」は「サービス」への修飾)

燦燦斗@東十条 其の127-2
そして、あのローストポーク。 特にこの夜は出来立ての様で、少し温かくて、頗る柔らかくて、塩加減が抜群。 美味いねぇ~ ビールとのコンビネーションが最高以上だ。

燦燦斗@東十条 其の127-3
扨、塩煮干の一杯。 ラーメンのスープとは全く違うのは当たり前だが、一脈感じられる共通性は、濃さに忍ぶ軽快感。 此は後藤さんの仕事だ。 煮干香は充分に有るが、小生の嫌いな刳みは皆無。 こう云う煮干は寧ろ好ましく思える。 勿論、煮干だけでは無く、其れを支える旨味が沢山。 此は御所様が強く推されるだけの事は有る。 夜だけに提饗される作品だが、素晴らしい仕上がりだ。 渦の御二人にも満足して頂けた様で、良かった。 既に10名が御待ちの様子だったので、直ぐに失礼して来たが、亦、夜にも伺いたい物だ。
胡椒の話が出た処で、芳実オーナーから御指摘を頂いた。 以前に「白胡椒が魚介の風味を損なう」と云う意味合いの事を書いたが、「黒胡椒」だとの事。失礼しました。
で、この後、途中下車してワインを2本。

西尾中華そば 其の2202011/08/16 23:23:00

この週の「冷や冷やシリーズ」は、「地鶏と雲丹の冷や冷や ~大蒜の香り~」。 だが、御盆休みで雲丹が入荷しないとの事。 この日は、提饗杯数が少なく為るとの情報を考慮して早目に伺ったのだが、既に3名の方が御待ちだ。

西尾中華そば 其の220-1
店頭の張紙では、10杯を3杯に訂正して有る。(価格も1100円に) ありゃりゃ、前の方々は知った御顔の方も含めて、限定組に違いない。 翌々日からは安定供給と伺ったので、「亦、来れば良いわい」と達観して開店を待つ。 有難い事に5喰提饗出来るとの事で、後ろの方と一緒に御好意に与る。 其の後も、雲丹狙いの御客が多くいらっしゃって、申し訳無い見たいだ。

西尾中華そば 其の220-3
今回は紫雲丹と伺ったが、パッケージには何故か「白」の文字。 此れは正確には「北紫雲丹」で、積丹では「白」と書いて「ノナ」と呼ばれて居るからだ。

西尾中華そば 其の220-2
扨、今回の作品。 綺麗に装われて居るが、思いっ切り掻き混ぜて下さいとの事。 最初に雲丹を少し摘まんでから、豪快に?混ぜた。 下のスープは牛乳ベースだそうで、クリーム色をして居る。 少しトロミが出て居るのは、サンジェ効果だろう。 其処に出汁氷を配らって有る。 掻き混ぜて仕舞うと雲丹やチーズ(雲丹を溶かして居る)が拡散して、何時もの麺が丸でパスタの様に見える。 口に運ぶと、やっぱりイタリアンな印象で、鶏とガーリックの香ばしさが心地良い。 匂いを心配する必要は無いだろう。 下に隠れて居たパセリは、彩りと洋風なテイストに貢献し、檸檬の風味が清涼感を齎して居る。 一方で、雲丹の雰囲気は、チーズ等にやや押され気味だ。 西尾さんも仰って居たが、もう少し雲丹のボリュームを増やしたい処だ。 或いは馬糞雲丹に変えて見るのも手だろう。 但し、金額が嵩む事に為ろうが… だが、最後にスープを啜ると充分な雲丹の香が広がる。 西尾さんの巧みも良く判る。 麺は普段の物だが、今回のロットはマサ感が強く無いので、この作品には寧ろ好都合だったかも知れない。
西尾さんの表情には、矢張、御疲れの様子を感じる。 夏休みが取れると良いのに…