今日の渦 其の4002011/08/14 23:23:00

400回目の渦。 実は狙って居た、この日を400回の切番にしようと… 渦は「其の0」からスタートして居るので、正確には401回目なんだけれどね。 そう、この夜は御祝の席。 ひとつには、オーナー夫人のバースデイ。 何だ彼だと一ヶ月遅れに為って仕舞った。 もうひとつは、Cさんのシニアを祝って。 いやいや、還暦と云うには未だ早い。 ワインエキスパートの「シニア」合格祝いだ。 何やら沢山ぶら提げて伺ったので、とても電車では行けず、夏の夕方、混み合う湘南の道を巧みに避ける強烈なタクシーで到着。 いや、ワインも2本有るので、穏やかに走ってよね。 この夜はカウンターに4席を予約した。 テーブルは、御子さん連れのファミリー用に空けて置くのが御作法でしょう。 こう云うイベントの日は朝から浮々気分だったのだが、御二人の男性御馴染さんも加わって、開店の18時から乗り々なのだ。

今日の渦 其の400-01
どんなにワインの夕べでも、景気付けの初杯はビールだろう。 チビールの方もいらっしゃるが、小生はフルサイズで(笑)。 カウンターには、飲気満々の証のヘパリーゼが(笑)…

今日の渦 其の400-03

今日の渦 其の400-04
この夜は完全均等割の宣言をしたので、割勘負けしない様にと皆さんに御願いしてスタート。 先ずは鶏皮餃子と冷製トマト。 さぁ、ワインを開けよう、空けよう。

今日の渦 其の400-05
Cさんが飲む順番を決めて下さった。 1本目は、其のCさんが1ヶ月前に小生の誕生日に、と持って来て下さったのを渦のセラーで保管して頂いて居た。 ユドロ・バイエのシャンボール・ミュジニー。 ヴィンテージは2008年。 淡いカラーのピノは、若い印象を残し乍、当に飲み頃。 酸味が際立って居る物のバニラチップとストロベリーのクリーンな味わいは、誰にでも愛されるチャーミングさが素敵だ。 スターターに打って付けの美酒は、このフォトの背景に入れた御嬢さん見たいな1本。

今日の渦 其の400-06
何時もの2種盛のチャーシュウ。 素敵なボトル達に合わせたこの夜は殊更に良いねぇ。

今日の渦 其の400-07
此れはTさん御持参のボトル。 「あの」CMの刻印が有るエチケットのポムロール。 インポーターは無論、エノテカだ。 メルローだけでは無さそうだから、カベルネ・フランか…やや酸味が強いかも知れないが、タンニンも確りして居る。 ビッグネームの割には少し特徴に乏しい感じがしなくも無いが、ヴァニラ香が結構好きなタイプ。

今日の渦 其の400-08
此れは芳実オーナー御夫妻に誕生日に頂いたペルカルロ。 って、御散財を御掛けして仕舞った。 誕生日当日(に限った事では無いが)は、酔っ払って仕舞ったので、勿体無くて抜栓出来ず。 で、折角なので皆で飲もうとこの夜に持参。
所謂、スーパートスカンと呼ばれる1本で、サンジョヴェーゼ100%。 コルクを抜いた瞬間から凄いブーケが漂って来る。 2003年の彼地は少々暑かった…と控え目な云い方をしたら、シニア(この表現は止めなさいってば)から、「と~ても暑かったです」と御指摘が…、はい。 だが、こう云うヴィンテージにこそ、力量が表れると云う物だ。 このボトルに詰められた濃い紫のガーネットは、暑さなんぞには負けて居ない。 いや、其の気候をパワーに変えて自らに閉じ込めた様だ。

今日の渦 其の400-09
この夜の為に2年間、自宅のセラーで寝て居たプティ・シュヴァル。 カベルネ・フラン好きのCさんの合格祝用にキープして有った。 諸事情(笑)で御祝が1年延びたので、この日の抜栓と為った。 最早、フラッグシップは一寸手が出ない感じの価格に為って仕舞ったが、セカンドのこのボトルも充分以上に楽しめる1本だった。 一寸、心配した保管や流通の問題も無かった様で、本来の味わいを楽しめたと思う。 2001年は、シュヴァル・ブランが10万本出荷されたのに対して、此れは15千本と少ない。
酸味さえもシルキーで、柔らかく蕩ける様なタッチと馨しい香りが、何と云っても素晴らしい。 アフターに引く甘みが独特で、流石だ。 あ、やっぱり、フラッグシップが飲みたく為って仕舞ったけれど。

今日の渦 其の400-10
Cさんへの副賞がこのオープナー。 余りに御本人に良く似て居る?ので、迷わずに選んだ。
今日の渦 其の400-11
で、密かにこんな写り込みを狙ってシャッターを切った。 C&Tのプティ・ツー・ショットね。

今日の渦 其の400-12
この夜の4本を御浚い。

今日の渦 其の400-13
芳実オーナーが用意して下さって居た、チーズ盛り合わせ。 凄いボリュームで、ワインバーでオーダーしたら、何千円も取られそうだ。 いやぁ、やっぱり、チーズとワインは合うねぇ。 幸せだぁ…

今日の渦 其の400-14
浅蜊。 塩、バター、醤油も…? この味の付け具合が秀逸で、此れを肴に白でスタートするのも悪くなかったかな? いや、何処かで白を開ける音がするかも。

今日の渦 其の400-15
濃厚チーズ仕立てのリゾット。 はぁ、此れも巧く拵えて有る。 良い塩加減だし… この夜はワインに合う様に色々、準備して居て呉れたんだね。 VY TNX!!

今日の渦 其の400-02
U子ちゃんが洒落て描いた黒板とシャレに為らないオーナーの…

今日の渦 其の400-16
と云う感じで、前回喰べ損なったのと同じ作品をこの夜の限定に用意して呉れると云う、芳実オーナーの御気遣い。 皆でシェアしてワイワイと頂いたのだが、この麺はつけ麺にオプティマイズされて居るかの如く、ピッタリ来る。

今日の渦 其の400-17
チーズカレー味噌テイストの漬汁。 充分以上に美味だが、奥様の御指摘で更に美味しく為った。 此れ亦、流石!です。

芳実オーナーの大サービスやスタッフの御二人、そして常連の皆さんの御蔭で、とても楽しい一夜だった。 有難く、帰路に着く。 亦、こんな機会が有ります様に。