西尾中華そば 其の2112011/07/01 01:01:01

2011年前半終了の日。 正確には7月2日が真中だが、もう半分が過ぎて仕舞った。 震災復旧に向けての進捗が後半の最大の関心事だ。
この日は32度予想だったのだが、予報以上に陽が射した事も有り、東京の最高気温は、33.6度だった。 そんな日に5周年記念イベント以来の霜降へ伺う。 この暑さでは、ラーメン屋さんは大変だろう。 西尾さんにもやや御疲れの様子が見て取れる。
「暑いとざるが多い」と仰る通り、小生もこの日は「ざる中華」を御願いした。 暑気払いに、と「ガリガリ」で御願いした。 小生が「ガリガリ」を御願いするのは、温麺も含めて初めてなのだ… だが、そんな初体験には、ハードなガリガリが用意されて居た日に偶々当たって仕舞った。 「ガリガリ」は「生姜(鮨屋で云う、ガリ)と大蒜(ガーリック)」なのだが、この日は5周年のチャリティートッピングの際の大蒜を結構、大量に投入して居たのだ。 普段の「ガリガリ」は大蒜を感じる事は殆ど無いと仰る西尾さんも、「今日に限って、結構…来ます」との事。 まぁ、世の中、得てしてそんなモンだ。 で西尾さんが別皿にして下さった。 普段はタレに仕込んで仕舞うらしいのだが…

西尾中華そば 其の211-1

西尾中華そば 其の211-2
普段の漬汁よりも醤油感の高い感じだが、きっぱりしたテイストの漬汁は小生の好みだ。 特に夏の気温に負けないエネルギーが満ちて居る様に逞しく感じる。 葱の香りが適度に醤油風味に絡んで、良いイメージだ。 麺はカネジンさんの細麺。 悪く無い麺だと思うが、西尾さんは早くあの「マサ配合麺」に戻したい見たいだ。 途中から少しづつ、ガリガリして見た。 あはぁ、成程、この日に限ってだが(笑)、大蒜来ます、来てます。 で、1/3程度に留めて置く。 だが、やっぱり此れでパンチが出て、益々の夏仕様。 結局、割りもせずに漬汁を完飲して仕舞ったので、喰後にはブレスケアを。
麺には2種類のチャーシュウが沢山乗って居る。 焼立と1日熟成させた物だが、何方も美味しい。 でも、1日置くとこんなに変わるのだなぁ、と感心。 西尾さんは、中華そばの醤油感にも手を入れたい様子で、翌日には再び、菊醤100%の作品をトライされると伺った。 来られるかなぁ…

ラーメン凪 炎のつけめん 其の142011/07/01 02:02:00

ニカイのBさん、凪5周年の「ニカイのつけ麺」が最後のステージの筈だった。 だが、人気者故のアンコールを絶ち難く、ギリギリの水無月晦日の最終日も厨房に立たれる事に為ったと伺った。 では、立ち会おうと霜降から梯子。 丸で5周年イベントの日の様な展開と為って仕舞った。 17時30分に着く様に出た途端に雨が上がり、空が明るく為った。 行いが良いのはBさんの筈なのだが、先日の凪5周年イベントで痛めた踵には、なんと罅が入って居たそうで、この日も右足は爪先立ちの状態。 とても辛そうだが、最終日なので、と凄く気合いが入って居る。

そんなBさんとエーデルピルスで乾杯。
ラーメン凪 炎のつけめん 其の14-1
御世話に為りました…

更に佐藤の麦を口開けして頂いた。 やっぱり、開け立ては、旨さが、香ばしさが違う。
ラーメン凪 炎のつけめん 其の14-2
ピントは佐藤に、露出は田中に(笑)…

ラーメン凪 炎のつけめん 其の14-3
ファンタジックフォーカスでは無くて、立ち上る湯気が凄い。

ラーメン凪 炎のつけめん 其の14-4
そして、忙しい中、鶏肉で造って下さったのが此。 胡瓜に悪戯書がして有る… 片栗粉で少しトロミを付けた処が妙で、とても美味しい。 このタレ、この鶏が喰べられなく為るのは淋しいなぁ。

ラーメン凪 炎のつけめん 其の14-5
更にもう一皿、スープを造って下さった。 インプロバイズな作品もBさんは得意なんだよねぇ。

この夜は常連さんが、Bさんに別れを惜しみに大勢集まった。 そんな御一人のK姉さんと語って居る内に、佐藤のグラスを重ね過ぎた様で、御腹は焼酎で一杯に…
で、ラストナイトなのに、つけ麺は頂かずにBさん最後の鶏の余韻を抱きつつ引き上げる。 階段下迄見送って呉れたBさんに手を振りつつ、再開の日を楽しみにして、近過ぎる角を曲がる。

西尾中華そば 其の2122011/07/02 01:01:00

愈々、蘭秋。 この日も確り暑く、霜降に到着すれば、汗が吹き出す。 奥から2番目の席がエアコンの吹き出し位置の関係で一番涼しいと西尾さんに教わったので、其処に収まる。 其の西尾さんだが、相当に御疲れに見える。 暑い上にひとつ身体で遣る事が多過ぎるのだろう。 一寸、心配な感じだ。
この日は、菊醤100%のスープをもう一度造ると伺ったので、前日に続いて遣って来た。 普段はヤマロク醤油の鶴醤と菊醤のふたつのトップブランドを合わせたスープなのだが、もう一度、菊醤だけで造って見たいとの事だった。 此迄にも、秋冬限定の鶴醤で拵えた凄まじい切れのスープとか、通常の鶴醤、或いは菊醤だけで造ったりと云う試行錯誤を繰り返して、鶴と菊のブレンドに落ち着いたのだが、西尾さんとしては、未だ思う処が少なく無いのだろう。

西尾中華そば 其の212
この日スープは、醤油の際立ち感が適切なレベルで出て居る。 切れ過ぎては居ないが、凛とした醤油感。 良い意味で優等生的なキャラの菊醤らしさが活かされて居る。 因みに、鶴醤の方は天才的な印象が出る(と感じる)。 この日の菊醤100%のスープは、自らの醤油味だけでは無く、他の味わいとのバランスが取り易いのかも知れない。 確かに普段の醤油スープとは随分と印象が違う一杯に為った。 尤も100%菊醤と伺って居たと云う先入観も影響したとは思う。 この日のカネジンさんの細麺は。パキッとした喰感の固茹で、其れも亦、好印象に貢献したと思う。 この先、どういう決断を西尾さんが下されるのだろうか。 其れは楽しみだ。 だが、しかし…呉ゞも御自愛下さいませ。