今日のワイン 其の4952010/11/21 16:38:24

アンティノリ ソライア
ANTINORI SOLAIA 2001

今日のワイン 其の495

渦のBBQキャンプの夜、テラノブレのカベルネソーヴィニヨンを飲んで居たCさんと小生の処へ、Hさんが「こんなの持って来たけれど、如何ですかねぇ…」。 「へ? ソライアだぁ~」、Cさんと小生の声に皆が集まって来る。 仕舞った、黙って3人で空けて仕舞えば良かった(笑)と反省。
アンティノリと云えば、元祖スーパートスカンだが、娘とティニャネロを2回位、頑張って飲んだ記憶が有るが、ソライアは口にした事が無い。 行成の余談だが、ティニャネロはサンジョヴェーゼが8割だが、ソライアは逆にCSが8割で、元々はアンティノリ侯爵家のプライベートワインで、生産本数も随分少ない。 因みに「ソライア」は、推察通り「御日様燦々」と云う意味だ。

扨、過日の記事にも書いたが、このワインは摂氏50度位には為ったのではないかと思われる炎天下の駐車場にパークした車のトランクで半日を過ごし、挙句には富士スピードウェイの見学走行(コーナーでは2G? ストレートでは140キロ?)を経験した… 亦、Hさんに依れば、「ずっと適当に置いて有った」との事。 コルクを見たり、嗅いだりしても劣化の様子は無い。 黒い程に濃く見える(コテージのデッキは暗い)が、ブーケは御花一杯の華やかさだが、思った程には強く無いかも… 黒いチェリー等の果実香は勿論だが、更に杉皮が加わる。 少しワイルドなのは、20%のサンジョヴェーゼが語って居るのだろう。 初口は少し頼り無いボディに感じられて、「大丈夫かな?」状況なのだが、グラスの其処からパワーが漲って来る様な感じで、液体のタッチが徐々にベルベッティへと変容して行く。 バニラ香はオーク樽由来だろうか、黒酸塊やカシスがダークチェリーを追い掛ける様に遣って来る。 口当たりもマイルドで、余りタンニンが主張して来る事は無い。 本来の酸味が少し足りない処が、バランスをアジャストしたく為る気分にさせる。 当初は弱かった、アフターの引きが伸びて行く。 だが、フィニッシュがストンと落ちて仕舞う処が、「御疲感」なのかも知れない。
上手に保存するならば、未だ15年位は全く問題無く熟成を続ける、そんな印象を強く持った。 Hさん、御馳走様でした!

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