今日の渦 其の3502010/11/21 09:58:56

翌週に塩山近辺のワイナリーを訪ねるツァーが有る。 思いの外、多くの方々に参加して頂ける事に為り、今回も渦常連のTさんに御手数を掛けて居る。 コーディネイトを御願いしたロックスオフで、そんな打ち合わせを少々。 で、2本。 此れは即、渦で飲む気満々と云う事で。 本鵠沼到着は20時30分だが、最近の小生は行いが良い(訳無い)と見えて、カウンターの真ん中に陣取る事が出来た。 もう、年末ジャンボは当たらないだろうな。

今日の渦 其の350-1
此れで渦は3連荘。 そんな事は久し振りだが、最初はやっぱりビール。 幸せ/可愛さ満載のR子ちゃんに注いで頂くと格別な物だね。

今日の渦 其の350-2
前夜に続いて、燻製3種盛。 チャーシュウは、前夜も美味しく頂いた鶏チャーシュウ。 此れは美味だのぉ… で、持参したワインを抜栓。 そして、チャーシュウの3種盛も… 豚の呪いが怖いが、美味さの誘惑には勝てない。 流石にこの夜は常連さんは少ないだろうと「覚悟」をして伺ったのだが、Sさん、Hさんに話し相手に為って頂いて、嬉しくて(と云うか予定通り)2本とも飲んで仕舞った。 Sさんの建築逸話は面白い。 小生は自他共に認める「左党」だが、大工さんは呑助さんが多かったんだろうねぇ。

今日の渦 其の350-3
最初は、ロマーニャ州のテヌータ・ラ・パラッツァのカベルネ・ソーヴィニヨンのヴァライエタル。 久し振りの「おぉ、タニック!」、そして濃いねぇ。 開くのに時間が掛かる男のワインで遊んで見ました。 もう1本は御馴染、ナパのダックホーン、デコイ。 此方はメルロー。 1本目が或る意味凄かったので、此方はナパ・メルロの品の良さと御日様の御蔭の凝縮感をゆったり楽しめる。 飲む順番が逆? いえいえ、そんな事は有りません。 逆だったら、「ZARU」を頂かないで帰ったでしょう。

今日の渦 其の350-4
と云う訳で、ラスト・オーダーで慌てて此れを御願いしたのは、直喰で頂く心算だったからだ。 勿論、和風漬汁の美味さは充分に承知して居るのだが、ヘヴィ級2本の後なので、麺味のみで〆たくて…(芳実オーナー、ゴメンネ) で、薬味の葱を振って、山葵と桃色岩塩でワシワシ喰べるのを、Hさんが呆れて見て居らしたなぁ。 でも、こうして頂くZARUの細麺は、凄~く美味なのだ。 ワインの後で中華麺の直喰! 「此れに尽きる」は、云い過ぎかな。
この夜も小田急線の最終の上りで… あ、あれ、週末ダイヤだとJRも最終電車待ちに為って仕舞うのね。 冬の高度と光度に為ったフルムーン間近のルナ姫が笑う。

今日の渦 其の350-5
フォトは、ホグワーツに懸かる魔法月見たいに撮れた。 ぶ、豚の呪いか…

今日のワイン 其の4942010/11/21 16:19:06

テラノブレ カベルネソーヴィニョン レゼルバ
TERRANOBLE CABERNET SAUVIGNON RESERVA 2008

今日のワイン 其の494

ワインのアーティクルが、漸く渦のBBQキャンプの時点迄辿り着いた。 最新記事のナンバーは545だから、バックログは丁度50本と云う事に為るのか…

渦BBQキャンプの初日の夜に持ちこんだマグナムボトルは、チリカベのテラノブレ。 ロクにBBQの御手伝いもしないで飲んで居た。 Tさんが巧みに着火したカンテラは眩しい程の光量が有るとは云え、キャンプムード満点のロッジでは、ワインの色を測るのは難しい。 屹度、濃いルビーだかガーネットだかの色をして居る液体。 ワインエキスパートのCさんが、ムードだけでもとプラスチック製のワイングラスを用意して下さったが、効果抜群。 このシェイプなら、ブーケを取り易い。 チリカベだと思う所為も有ろうが、果実香は濃くて、甘~いニュアンスがもう立って居る。 カカオやビターチョコレート香が加わるのかな。 御値段以上のテイストだと思わせられる中で、最初に感じるのは、オークの樽香。 レーズンの様な干した果実味のイメージが強い。 タニックでも有るのだが、円やかで酸味も適当量でバランスは悪く無い。 フレッシュネスと云うよりは、パワフルでヘヴィな智利のカベルネ。 評判通り、コストパフォーマンスの良いボトルだ。 ロックスオフのアドバイスに間違いは無かったね。

尚、今回の旅行中に飲んだワインのフォトは、現場で撮った物を優先して使う事にしたので、多少見難いかも…

今日のワイン 其の4952010/11/21 16:38:24

アンティノリ ソライア
ANTINORI SOLAIA 2001

今日のワイン 其の495

渦のBBQキャンプの夜、テラノブレのカベルネソーヴィニヨンを飲んで居たCさんと小生の処へ、Hさんが「こんなの持って来たけれど、如何ですかねぇ…」。 「へ? ソライアだぁ~」、Cさんと小生の声に皆が集まって来る。 仕舞った、黙って3人で空けて仕舞えば良かった(笑)と反省。
アンティノリと云えば、元祖スーパートスカンだが、娘とティニャネロを2回位、頑張って飲んだ記憶が有るが、ソライアは口にした事が無い。 行成の余談だが、ティニャネロはサンジョヴェーゼが8割だが、ソライアは逆にCSが8割で、元々はアンティノリ侯爵家のプライベートワインで、生産本数も随分少ない。 因みに「ソライア」は、推察通り「御日様燦々」と云う意味だ。

扨、過日の記事にも書いたが、このワインは摂氏50度位には為ったのではないかと思われる炎天下の駐車場にパークした車のトランクで半日を過ごし、挙句には富士スピードウェイの見学走行(コーナーでは2G? ストレートでは140キロ?)を経験した… 亦、Hさんに依れば、「ずっと適当に置いて有った」との事。 コルクを見たり、嗅いだりしても劣化の様子は無い。 黒い程に濃く見える(コテージのデッキは暗い)が、ブーケは御花一杯の華やかさだが、思った程には強く無いかも… 黒いチェリー等の果実香は勿論だが、更に杉皮が加わる。 少しワイルドなのは、20%のサンジョヴェーゼが語って居るのだろう。 初口は少し頼り無いボディに感じられて、「大丈夫かな?」状況なのだが、グラスの其処からパワーが漲って来る様な感じで、液体のタッチが徐々にベルベッティへと変容して行く。 バニラ香はオーク樽由来だろうか、黒酸塊やカシスがダークチェリーを追い掛ける様に遣って来る。 口当たりもマイルドで、余りタンニンが主張して来る事は無い。 本来の酸味が少し足りない処が、バランスをアジャストしたく為る気分にさせる。 当初は弱かった、アフターの引きが伸びて行く。 だが、フィニッシュがストンと落ちて仕舞う処が、「御疲感」なのかも知れない。
上手に保存するならば、未だ15年位は全く問題無く熟成を続ける、そんな印象を強く持った。 Hさん、御馳走様でした!