吉左右@木場 7回目 ― 2010/06/04 23:23:00
2年目はほったらかしにして居た我家の待宵草だが、健気に咲いて居る。 翌年は環境改善をして遣ろう。 だが、自らの力を振り絞って花を付けた彼女達も亦、可愛いものだ。

トラブルに拘煩って、既に14時に近い。 ではと、江東区のオフィスから向かったのが、「吉左右」。 日差しは夏で、行列には耐えられないダークスーツ姿。 怖々首を伸ばすと、ウェイティングチェアに御一人がポツンと座っていらっしゃるだけ。 14時とは云え、希有な状況、と思って居ると、10分もしない内にウェイティングチェアは埋まって仕舞う。後客、8名、いやもっとか… 良いタイミングだったとは云え、14時にこの人数が待つと云うのは凄い。 評判の接客の奥様が事前注文取に来られたが、暑さに耐え兼ねて御願いしたのは、つけ麺。
昨今この位の太さでは太麺とは呼ばないのかも知れないが、色白のストレート麺。 別の御客様が「麺、柔らかく為った?」と訊かれて居たが、確かに少し緩いかも。 其の御客様と奥様の会話は続く。 「いえ、変えては居ないのですが…」、「いやぁ、美味いから、どっちでも良いんだけどね」 この麺は、余り直喰には向かない。 味や風味が淡白で、物足りない。 一味を振って見たが、効果は薄い。 直喰なんかするから、こんな話が出るので、普通は麺とスープのコラボで評価されるべきだ。 このスープは、もう一方の横綱、燦燦斗に比べると洗練度では勝るが、豪快感と云うか力強さでは敵わない。 同じ魚介豚骨の醤油風味で、テイストは可也似て居るがそう云う違いを感じる。 此れだけの御客様を集める両店なので、美味しいのは当然だ。 どちらが好きかと訊かれれば、東十条だが、毎日喰えと云われたら(誰も云わないので安心して答える)、木場かも知れない。 以前に吉左右でラーメンを頂いた時よりも、今日のつけ麺の方が小生の採点は高い(偉そうに)。 このスープ、隠し味にカレー粉を使って居ると思うんだよねぇ。 主張が少ない麺との相性も当然宜しい。 スープにはメンマが浮かび、刻みチャーシュウが沈む。 此処のチャーシュウは、刻んでスープに浸って居る方が好みだ。 メンマは可も無く不可も無く。 海苔が1枚浮いて居るのだが、見る見る、丸まって縮こまって行くので、一寸、不気味だ。 でも、海苔の風味との組み合わせは悪く無いので、好しとしよう(偉そうに)。 10分待ちでこの一杯が頂けるなら、毎日でも来る(来ないって)かも…