今日の渦 其の2942010/03/27 01:01:00

歳の所為か何事に対しても恕限度が低く為って居るのかも知れない。 だから、嫌な思いをしたくない一心で、渦ではSPを目指す。 「花木(はなもく)」(最早死語か)と雖も、この冷たい雨が降り続く夜に、そうそう早く遣って来る方はいらっしゃらないと思い乍も、1本早い小田急に乗る。 案の定、結局、開店時刻迄ひとり傘を手にぽつねんと過ごす事に… でも、其れは承知/覚悟の上だから、構わないのだが…

今日の渦 其の294-1

カウンターの奥に収まり、直ぐにセラーから取り出したのは、「エル・マセット」。 特にこの夜は優しいタッチが何時も以上に柔らかく、良い感じだ。 まぁ、感覚の違いは、当方の「ブレ」なのだろう。 チャーシュウの3種盛を頂き、芳実オーナーにも振舞って居る内に店内は賑わいを増し、フルオキュパントに。 エル・マセットと「鵠沼味噌ポーク」、「ハーブローストポーク」の相性は良い。 タレ焼きは、ビールで頂く方がベターだと思う。 以前は、あんなに「ヒナダレ」を御願いして居たのだが、チャーシュウのバリエーションが増え、ワインが充実すると、小生の気持の中のランクが下がり、タレ焼チャーシュウのぼやきが聞こえて来そうだ。 旨さの程度の話では無く、ワインとの相性の話だと、もう一度「断り」を入れて置こう。

今日の渦 其の294-2

バレンタインデー以来の通称K子さんも到着され、御店に預けられて居た、ホワイトデー物資が彼女の手に。 小生のプレゼントも有り、手渡し出来て良かった。 丁度、エル・マセットが空いた処だったので、「サン・ビアッジョ」を追加。 通称K子さんともグラスを重ねる。 此れに合わせたのは、「宮崎地頭鶏の腿肉ロースト」。 ま、何時もの通りと云う事だが… でも、何時も通りのクオリティと旨さを維持するのは、容易では無いだろう。 プリプリの喰感と一寸香ばしい地鶏の味わいは素敵な一皿だ。

今日の渦 其の294-3

この週はず~っと寝不足だ。 遊んでばかり居ないで、早く帰ろう… この夜は渦のオーダーストップも22時に変更に為って居ると云う事情も有り、主麺を御願いする。 「カレー味噌つけ麺」と云う話題も有ったのだが、一寸、間に合いそうも無いと云う事で、「ナンか造って…」と云う小生の我侭を聞いて頂いて、芳実オーナーが造って呉れたのが、此れ。 作品名称は伺わなかったのか、伺って忘れたのか、の何れかだが、エスニックな一杯。 ライトで淡い臙脂色のスープは、少し辛い。 唐辛子系のホットネスだが、東南アジアとかタイとかの味わいを上品にアレンジした印象。 飲み進む内に、蓄積された辛さで身体が活性化?する。 鵠沼味噌ポーク風のチャーシュウが2枚。 やや甘味の出るこのチャーシュウを乗せたのは、巧い。 柔らかいスクランブルエッグと云った感じの玉子は、辛目のスープに合わせる定番だが、此れも穏やか効果、マイルド効果が宜しい。 処々に散見される赤は、トマトだったかな。 其れに水菜が少々。 麺は細麺。 最近、「シャキっと上げる様に為った」との事だが、ツルっと感に腰の確り感が加わり、成程、シャキッとしたに違いない。
未だバスの有る時刻に帰るのは、誠に正しい決心なのだ。 芳実オーナーに見送られて仰ぐ空からは、もう滴は落ちて来ない。

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