今日の渦雷 其の32 ― 2015/01/29 01:01:00
下関の大丸デパートでの催事出店の為に渦雷は6日間の御休みに為る。
其の前夜に伺うと… うむ、矢っ張り通常営業の傍らでの準備は「超」が付く程大変の様で、店長もAちゃんもとても忙しそうだ。
普段とはパターンを変えて、御田から入る。 大根、馬鈴薯、糸蒟蒻にもうひとつの練製品は、「タコキャベ天」。 アルコールは勿論、「船中八策」だ。 出汁の効いた御田はとても美味しいのだが、沢山は用意出来ないので、ひとりでいっぱい喰べてはいけないので有る。 次に来られた御客様も確りオーダーされて居たしね。
最近は「つけそば」が提饗される事も多いので、御奨めを伺うと「塩(潮)」との事なので造って頂く。 黄金色のスープは渦雷らしいしっとりとした穏やかで複雑なソルトテイスト。 麺が細いのでやや捌きが悪いのだが、漬汁で解す様に投入。 本来の絶妙なコンビネイションが復活する。 此夜の麺は「春よ恋」の全粒粉で打たれたとの事で、風味が円やかなのに力の有る麺で、つけそばに向いて居ると思われた。
其処へ蔦のスタッフのT君が初訪問して呉れる。 そうか、水曜日が御休みに為ったんだったね。 色々と御話に付き合って頂いて、延長戦はピチーチで…

サンジョヴェーゼ主体のトスカンは、カンティーナ・バジーレ。
今日の蔦の葉 其の40 ― 2015/01/29 23:23:00
蔦の葉の高橋さんの処女作品は、花の季さんの蔵出し味噌を使った一杯に為った。
開店1時間前に着いちまった(笑)。 こんなんオープン喧騒以来の事だ。 此処を逃して為る物ぞ!のSP。
其れは「牡蠣の味噌そば」。 張紙によると券売機の釦は下段に有る筈なのだが、実際には一番上のデカボタンなのだ。 探しちゃったよ。
牡蠣のソースを溶かしたスープは素材感がたっぷりで、花の季さんの味噌が土なら、此方は海で有る。 牡蠣は味の個性が強いのだが、確りした味噌の味わいが其れを充分にフォローして居る。 実力者同士ががっぷり四つって感じ。 たが、此の両者の調和を見事に取ったテイストは巧みだ。 具も盛り沢山で、紅白の蕪を漬けた物に焼いた白葱、菠薐草の茎見たいなのも蕪なんだそうだ。 此等の具には牡蠣ペーストが施されて居て、ルックス的にも貢献して居る。 野菜は味噌に良くマッチするが、焼葱は特に好みの味わいだったな。
更に別皿で、2個の牡蠣、2枚の鴨肉、紅葉卸、白髪葱、其れに酢橘かな。 「御好みのタイミングで」との事なので、白髪葱から落として行く。 別皿で提饗される白髪葱は実は好み。 ペチャペチャに為らずに理に叶って居る。 紅葉卸も少しずつ麺に絡めて頂く。 鴨肉と牡蠣はスープ沈めて徐に楽しむ。 どの具材も寛さんらしく丁寧に仕上げられて居り、仕事に御人柄が良く出て居る。 最後は蓮華で大豆を拾い、スープを掬う。 当然、完喰、完飲。 寛さんの次の作品も楽しみに為った。
蔦の葉の近くにスカイツリーが見える場所が有る。 電線だらけだが、結構下部迄写って居る。