今日の蔦 其の151 ― 2014/12/01 23:23:00
師走到来。 大丈夫、年賀状もカレンダーも印刷に廻したぞ。 溜まって居たアーティクルもアップしたし。 ヨシっと気合入れて、一番電車で蔦へ。 …いえいえ、流石に嘘です。 オフィスで前週の残務を片付けてから巣鴨へ。 何時もよりは丁度1時間早いタイミングだ。 冷たい雨だが、蔦なら大丈夫。 出来る事なら座って待ちたい… あ、あれ?、ベンチ用意よりも先に着いちゃった。 SPは願った通りだけど。
雨に濡れる南天を撮ったり、張紙を写したりして居ると、たみ君がベンチを担いで出て来て呉れる。 こんな時は、一寸気恥ずかしいので有る。 前夜からの徹夜の仕込で御疲れの様子の祐貴君が、「早いっすねぇ」と覗きに来て一言。 「楽しみにして居るよ」と店内に消える背中に声を掛ける。 寝癖の付いたモヒカンヘアなんぞ、滅多矢鱈に見られる物じゃなかったな(笑)。
そうなのだ、此週は月曜日を臨時営業にして(火・水は休業)
のスペシャルは、「味噌そば」。
「味噌の陣」と銘打って、1日限りの復活だ。 此が味噌の限定で無ければ、混雑行列必至の状況に突撃する気は起きなかったろう。 蔦の味噌は小生には特別なのだ。 「絶対受けるよ、此の味噌!」と云ってから1年でTRYのトップを獲得。 はい、自慢話です(笑)。 でも、其の頂点味噌を止めちまうってんだから、どうかしてやがる(笑)。 其れが此日に戻って来るなら、万難を排して駆け付けよう。 尤もテイストは嘗てとは違うとは聞いて居たのだが。 開店1時間前頃から集まりペースが上がって来る。 もし、何時ものタイミングに来たなら、到底ファーストロットには入れなかったろう。 11時には30人は数えた。 祐貴君のブログを読んで来た人ばかりだから、皆さん、替え玉を頼まれるに違い無いので、此の日ばかりは回転が悪いと踏んでのSPだったのだが、ヤッパリねぇ。 小生も勿論、其の心算で来たのだが、替え玉なんて頼んだ事も無い。 どうするの? あ、券売機に釦が有ったのね。
おぉ、夢に迄見た、蔦の味噌そば。 其れも栄光の初杯なのだ(笑)。 懐かしい香りが鼻孔を擽る。 スープの味わいは、以前の作品と大きくは解離して居ない。 タッチが少しサラッとした様に思えるのは、Wスープの一方の担い手で有る「牛効果」なのだろう。 そして複雑で深い味は、将に此だと納得が行く。 味噌と牛、ポルチーニオイルとの組み合わせで構成される一杯は、遂に一等賞を超えたのか。 麺は専用に平打タイプが用意されたが、思った以上にツルっと感が有る。 小生の好みからすると、此の味噌にはもう少し素朴でも良いのかとも思う。
替え玉は、通常麺が味噌ドレッシングと葱で化粧され、別皿で提饗される。 直喰大好きな小生は、こんな風に出して頂くと全部行っちゃいそうだったが、其処は我慢して半分はスープに投入。 うん、此の麺の方が好きかも…御免ね。 勿論、完飲、完喰。 いいなぁ、レギュラーに戻して欲しいなぁ…と願ったら、年が明けから「金曜日は味噌の二毛作デー」にすると伺った。 嬉しいけれど、「紫 くろ喜」とバッティングしちゃうよぉ…
奥のカウンターで見上げたカレンダーのメモを見逃す様な小生じゃないぞ。 夜に山本さんの処で訊いちゃおう(笑)。
そばはうす金色不如帰 其の54 ― 2014/12/02 01:01:00
夜に不如帰に伺うのはとても珍しい。 自分でも一寸記憶が無いので、どんな時刻に到着しようかと雨が止んだのを確認して出発。 何しろ醤油のゴールドメダリストだから、嘸かし集合が早いだろうと、昼に来るよりも30分早めて見たら、SP。 遣ったね! でも昼とは景色が違うので、妙な気分だ。 暫くすると皆さんが並び始める。 タイミング的には昼と余り変わらないんだな。 少ない都会の星を数えて居ると、力丸君が暖簾を掛けて呉れる。
一番の醤油そばとも思ったのだが、醤油のつけそばを御願いした。 つけ麺のカテゴリでもノミネイトされて然るべき一杯なんだけれど…小生には此がつけ麺のベストのひとつに数えられる。
此の夜には、ラーメン店主さんの宴会も有ると伺って居るが、山本さんは祐貴君と一緒に「明日のパーティ」かな。
すっかり晴れ上がった夜空を照らすのは、最後の名月、「十日夜(とおかんや)」の月。 XZ-10 ではこんなモンだが、月齢8.6と美しい。
麺屋KABOちゃん 其の94 ― 2014/12/02 23:23:00
早朝の門へ降りる時、正面にオリオンが落ちそうに傾いて居る。もう季節も此処迄廻った。 風が強く、冬型の気圧配置を感じる。 南の空を気にし乍、駅に向かうが、「鳳凰座流星群」は、矢張幻の儘だった様だ。 沈み行くオリオンに代わって北の空で主役を張るのは、大熊の七つ星。 ポータブル赤道儀ポラリエの新しい極軸望遠鏡を手配したので、北斗七星には御世話に為る予定だ。
冬の朝の様相が都会でも感じられる様に為った。
前週は伺えなかったKABOちゃんへ。 前夜はラーメン店主さんの宴会が催されたが、キチンと定刻に開店。 さぁ、銅メダル獲得の味噌中華を頂くのだ。 TRY効果は如何かな? 当然の満席だが、「霜降中華」を頼まれる方も多い。 初めて来られた御客様が、「味噌」をリクエストされると、「うちの味噌はスパイシーで一寸変わって居るんですが、宜しいですか?」とカボちゃん。 「じゃあ、醤油にするよ」。 う~ん、世界第3位の味噌なんだけど…
美味しいよね、格別だよね、特別だよね… 痺れカレーな作品は、業界に一石を投じたと思う。 こんな味噌テイストは何処にも無い。 カボちゃんの力量が認知されて、燥いで仕舞う小生で有る。