ラブジョイ彗星撮影紀行22015/01/25 12:09:13

翌日は晴予報でも雲が多そうだ…と、急遽出発。 ラブ女医先生もどんどん暗く為って行くので、気が気では無かったのだ。

ラブジョイ彗星撮影紀行2-01
微妙にズレて居るのは、カシミールにプロットした位置と実際に E-M5 を構えた場所との差だろう。 素晴らしいシミュレーションで有る。 湖面は丹沢湖。 此の付近は神奈川県で2番目に空が暗いと云われて居る。(1番は足柄峠を金時山に向かった辺りらしい) 折角行くのだから「ダイヤモンド番ヶ平(笑)」も撮って置きたいと思って居たのだが、渋滞が無かった御蔭で間に有った。 丹沢湖付近から富士山を望める場所は多くは無く、世附(よづく)川の谷間を覗ける帯上の地点に限られる。 小生に取って世附は懐かしい処で、45年前には山中湖から小山に抜ける道(今と違って極狭)の途中に有る明神峠から水の木幹線林道と世附林道を経由して、乗用車でも世附へ抜られたのだ。 世附森林鉄道なんて云う木材運搬用の軌道が廃止された数年後の事だった。 勿論、丹沢湖なんて無かった時代だ。 今も明神峠には林道の入口が有るが、自転車さえも通さない様なゲートで固められて居る。 富士山の手前に見える「子抱っぽい」山は、そんな林道付近の神奈川と静岡の県境の峠だろう。 或いは明神峠なのかも知れない。 今度、県道729号線を行ける処迄西下して見ようかな。 大棚の先の水の木橋迄は行けないのかな…

ラブジョイ彗星撮影紀行2-02
月と金星が鉛直線上に並ぶのを待って撮った。 水星はもう沈んで仕舞ったね。

ラブジョイ彗星撮影紀行2-03
おっと、此夜の三日月はこんな処に沈むんだったのね… もう少し移動すれば良かったかも。 固定撮影で5秒の露光で地球照が光る。 富士山の上の星々は魚座。 右手、山の上の明るい星はペガスス座の主星、マルカブ。 此れで2.5等星だ。 フォトでは大仏大橋と永歳橋の照明が目立つが、目にはそうでも無い。 地上の暗さは過日に訪ねた灯火の全く無い箱根山中程では無いが、空は此方の方が暗い。 人里離れた暗闇は怖い(ホント)ので、程々が良いのかも知れない。 勿論、丹沢湖近辺でももっと人工灯の少ない場所は有るのだが、富士山が見えて、トイレが有ると云うアドバンテージは捨て難い。 此れ位の時刻には人工衛星が多く見られる。 こんなに廻って居るのかと思う程で、空の暗さを実感。

ラブジョイ彗星撮影紀行2-04
ポラリエの極軸望遠鏡の中で北極星の位置を慎重に合わせて、122秒で試し撮り。 北極星を見付けるのを手伝って呉れたカシオペアの付近を広く(28mm)撮った。 ソフトフィルターを掛けたので、明るさに応じた星の大きさに為って居る。 天の川は淡いが、アンドロメダ大星雲も見えて居る。 低い空に光害が出て居るのがはっきり判るなぁ。 光害フィルターを買って見るか…高いのよねぇ~

ラブジョイ彗星撮影紀行2-05
此れが本命、メインイベント。 60秒露光の12枚をコンポジットして居る。 此のジャンルは彼方此方未熟で、デフォルトの数字ばかりで合成。 尾は写らないねぇ~ 今度は600mmで撮って見たい。

前回の箱根山中での反省点を活かす事が出来たが、天体写真の先は長いし、深い… そして、コストも。 オリオンも撮って帰ろうかと思ったのだが、日付も変わりそうなタイミングは氷点下で、もう寒過ぎて駄目っす。 帰宅して午前3時にPCの前に座ると突然のネットダウン。 我家は電話も光なので、此れはヤバイ。 夕方に来て呉れた業者さんがチェックすると屋外の光ケーブルが野鼠に噛まれて破断して居た。 猫共は何をして居るのかいな… ネット不全の週末は辛かった。

食堂酒場 グラシア 其の92015/01/25 23:23:00

月に一度は伺いたいグラシア。 日曜作業が早目に終わったのを良い事に独りで浅草橋へ向かう。 未だ16時だぜぃ… 夕方から開けて下さるのは有難い。 と、扉を開けると既にほぼ満席で、辛うじてカウンターの1席に通して頂けた。 人気ですねぇ!
小布施の赤が有ると伺って、即決。 「小布施ルージュ」(ブランも)は、此のヴィンテージが最終と伺って居る。 ドメーヌ・ソガは少し上級キュヴェにシフトして行こうと云うタクティクスなのかも知れない… 此のボトルはカヴェルネ・ソーヴニョンとメルロで2/3を占めるが、1/5弱をブラック・クイーンが担う。 此れの酸味が適度に効いてカジュアルな味わいに花を添えて居る。 重いタッチでは無いが、楽しめるテーブルワインだと云えよう。 尚、残りの16%はアリカント。 グラシアが用意された白を拝見したが、小布施のカベルネ・フランのボトルやシャルドネに加えて、グレイス(中央葡萄酒)の甲州が2種類。 小生の好みのラインアップで、何か嬉しい。

オードブルと一緒に記念撮影。 御機嫌なスタートで有る。
食堂酒場 グラシア 其の9-01

御肉と締めのラーメンのプランだったのだが、もう一皿追加したくてマスターに問うと、牡蠣カレーをライス抜きで提饗して下さった。
食堂酒場 グラシア 其の9-02
的矢牡蠣のクオリティは云う迄も無いが、マスターはカレー造りも天才的だ。
食堂酒場 グラシア 其の9-03
福神漬では無くて、ビネガーサラダ風の添野菜や鯖薫るペーストも素敵だ。

食堂酒場 グラシア 其の9-04
仙台牛A5ザブトンのロースト。 見て、凄い、美味しい、最高! こんなん頂けるなんて、ね。

締めのラーメンは用意が無いとの事だったのだが、マスターがキーマカレーで和えそばを拵えて下さった。
食堂酒場 グラシア 其の9-05
細い中華麺の和えそばが、高級黒毛和牛で大化けする。 和えそばのカテゴリーを越えて、味わいの妙に浸る。 此の一杯だけでも勝負出来ると思わせられる逸品。

「小布施ルージュ」も丁度エンプティ。 すっかり粘着し、寛がせて頂いた。 超絶満足感で浮世の憂さは雲散霧消、御馳走様でした。 他の御客様はカップルや御夫妻… ガールフレンドが欲しい処だが、まぁそう云う訳にも… 次回は奥方持参で来ようかね。