今日の蔦 其の53 ― 2012/12/07 01:01:00
木樹の紅葉もそろそろ終焉か…
フォトコンテストを開催して居るので、此処ではカメラを構える方が多い。
前夜に伺う予定だったのだが、祐貴君の体調はイマイチの様だ。 巣鴨に開店してから走り続けて来た疲れが出て来たのかも知れない。 余り時間を作れなかったが、14時過ぎに到着。 外並びこそ解消して居たが、ウエイティングチェアには御二人が御待ちで後客も引きも切らずで、常に満席。 凄い人気で大変に結構だ。 そりゃあ、新店醤油のダントツのリーディングだから、当然だろう。
でも、此の日は塩そばを御願いした。 TRY本にも「此方も御薦め」と書かれて居た時から、亦頂きたいと思って居た。 塩を頂けば塩が上と思い、醤油を頂けば此方がベターと感じる。 菖蒲(アヤメ)と杜若なので有る。 「塩のスープを亦変えたんです」との事だが、黄金色のスープは、塩と魚介の風味がオプティマイズされて居り、実に麗しく品が良い。 冷えると味わいが変わって来るとの事で、めじろ見たいな台詞だね。 と云う事で、麺を喰べ終わった後に少しスープを置いて見た。 熱い時には判らなかった魚感が良く判る。 白身の鮮魚を使って居るそうだが、其のニュアンスが小生でも感じ取れる様に為る。 一方で、塩も「らしさ」が出て、エッジが凛として来る。 両者が際立って来てもバランスが維持されて居るのは流石だ。 勿論、其れ以外の素材が織り為す複雑さが有ってこそ、では有る。
麺は餅ぃくてパキッとして居てと云う、優れた喰感に味わいが宿ると云う至高の麺。 自家製麺のアドバンテージを感じられる。 2種類のチャーシュー、メンマ… うむ、全てが整って居る。 最近は壱岐っ娘を楽しむ機会が減ったな。 御迷惑に為らぬ程度に御邪魔したい物だ。
今日の渦 其の484 ― 2012/12/07 02:02:00
夜に為って急用が生じての帰り道、久し振りに渦の近傍の駐車場に車を駐めて、店の扉を開ける。 タイミングが良かった様で、カウンターには空席が残って居り、其処へ滑り込む。 調理はシンちゃんが担当して、芳実オーナーは地元の「蓮池プロジェクト」の打合中。 始めたからには…の意気込みがメンバーから伝わって来る。 地場貢献も大事なミッション。

「どうしたんですか?」、「いや、車なんで…」と、ノン・アルコール飲料を前にしての会話。
コロッケとチーズに振られて、何時ものメキシカンピザ。 うむぅ、タコス風肉味噌、逆かな。 美味し! ワインの時は使わないタバスコを振って、何時もとは違う味をアレンジ。 此のスモークタイプのタバスコは面白い風味なんだな。 渦では滅多に感じない事だが、ピザカッターを使う時だけは、「今夜はひとりで来たんだ…」と云う気持に為る。 カットするのは、皆でシェアすると云う次のアクションが想定されるからなんだろうな。

「蓮池スペシャル」は逃して仕舞ったが、「日向鶏のつけ麺」をシンちゃんに造って頂く。 先日は汁無仕様だったのが、つけ麺に為った。
凄く熱々のスープからは鶏油の香りが立ち昇る。 熱くて啜れないが、風味を存分に楽しむ。 ルックスも透明でメンマが透けて綺麗なイメージに為った。 決して濃くは無い漬汁だが、味わいは深い。
麺を浸すのはシラス出汁。 青葱は勿論、焦がし葱の香ばしさも其の役割を果たして居る。 少し甘いチャーシュウの味わいとの組合せも上々。 此は風雅で、湘南の雰囲気。 柚子胡椒を塗して直喰すると全部其れでイケそうだ。 シラス出汁が斯くも上品に仕上がるとは思わなかった。 良く麺に絡めてから漬汁に落とす。 鶏風味の漬汁とシラス出汁の組み合わせはとても好みだ。 最後にシラス出汁を漬汁に全投入して頂くのは、御楽しみで有る。 佳い作品を頂けて伺った甲斐が有ったと云う物だ。
紫 くろ喜 其の2 ― 2012/12/07 23:23:00
公園で見付けた寒い季節を嘲笑う様な派手な色の花。
ペンタスなんて花は知らないなぁ。
金曜日は黒木さんが鴨仕立ての作品を提饗される日。 前週頂いた鴨白湯のつけそばは大層美味だった。 此の日は、ベースの鴨そばを頂こうと馳せ参じた。 13時過ぎが狙い目と云う御話も有り、13時少し前に到着すると、10名程の方が御待ちと云う状況。 悪くないタイミングだったのかな。 10分程で店内へ。
決めて来た様に鴨そばの喰券を購入。 細麺と手揉麺は喰券も別々に為って居るが、今回は手揉麺を選択。 スープの香りを嗅ぐと醤油の柔らかい香りと鶏風味。 当然、鴨なのだろう。 丼を持ち上げてスープを啜る。 細かい粒立った醤油と云う印象で、クリーンな印象の最後に少しだけの「濁り」を置いた、と云う極めて巧みな味造りが為されて居る。 鴨抽出のテイストなのだろうが、美味く纏まって居る。 彼も是もと突っ込んだのでは無く、計算された必要な素材を活かし切ったと云うイメージだ。 2枚の鴨肉も奢った物で、スープの味わいととてもマッチして居る。 メンマは相変わらず素晴らしい。 此の淡い鰹風味の太い短冊状のメンマは、比類無き絶品と云え様。 彩りは小松菜。 手揉麺はゴワゴワの太縮。 縮れと云うより丸く屈まって居る感じだが、喰感も風味も最高で、プニュプニュを堪能。 勿論、スープも完飲だ。 次週は細麺で頂いて見よう。