今日のワイン 其の7932012/12/19 23:26:25

シャトー・モンローズ メドック・グラン・クリュ・クラッセ サンテステフ
Chateau Montrose 2004 AOC Saint-Estephe Grand Cru Classe du Medoc en 1855

今日のワイン 其の793-2

鎌倉に写真を撮りに行った時に気が付いた洒落た佇まいの新しいワイン・レストラン。 「ジュアン・レ・パン」、南仏の街の名前と云う事も有って、気に為って居た。 でも、カメラバッグを提げたひとりでは入り難くて、機会を窺って居た。 小生とディナーを一緒して下さると云う奇特な御嬢さんに御願いして、鎌倉迄御足労を頂いた。 予算を不断に用意して開店させた様に見える外観とインテリアだ。 カウンターは一枚板だねぇ。 天井は高いし、床も凝った造りだ。 こう云うのに比較的弱い小生なので有る。 ウォークインのセラーには、ロマネ・コンティ(7桁の数字が…)も収まって居る。 ワインの販売もされる様だが、其れに少々プラスする金額で飲めるので、レストランのワインリストとしては、充分にリーズナブルなプライスだ。 思い切ってムートン…も手が出ない程の金額では無いのだが、少々吝嗇を託って、選んだのは御気に入りのシャトー・モンローズは04年。 下世話な事だが、ムートンはモンローズにたった+4000円のプライスに為って居た。 次回は開けるかぁ(笑)。
こう申し上げては失礼かと思うが、此のレストランはリッチなオーナーが半分道楽で始めた…と云う印象を持った。 いや、決して悪い意図は無く、羨ましいだけだ。 ディナーはコースを御願いしたが、喰器も「選んだ感」が有り在り。 グルメ為らぬ駄舌の小生が申し上げるのも何だが、料理もとても美味しかった。 流石にフォトテイクはワインだけにしたのだが。

今日のワイン 其の793-1
グラスで御願いした白で乾杯。 ソムリエ氏の説明を伺って、彼女が選んだのは西班牙の白、「ヴァルデオラス ゴデッロ」。 グラスのステムとプレートの境目にワインの名前が入ったタグが付いて居る。 窺うと「ワインペタル」と呼んで居るそうだ。 Petal が英語なら「花弁」だ。 洒落ちゃってるね。 マイナーに思えるリージョンだが、濃いカラーの液体。 意外に重く無く、ドライでフルーティな白で中々美味しい。 彼女の御眼鏡にも適った様だ。

今日のワイン 其の793-3
説明不要のシャトー・モンローズ。 メドック格付け第二級、いやスーパー・セカンド… そんな話題は振りませんでしたが(笑)… ソムリエ氏と相談して、デキャンタージュせずにゆっくり行きましょうと決める。 経営陣が変わる直前、トラディショナルなモンローズの最終型として貴重な2004年。 ま、2003年には敵いませんが…(05年は高いだけじゃないの…なんちゃって) 本当は未だ抜栓するのは早いのかも知れない… そんな話題は振りません、勿論。
非常に濃いルビーカラーだが、エッジにパープルが透ける。 グラスからは凄いブーケが来る。 う~ん、此れがモンローズの馨しさだ。 此れだけで酔えるよねぇ。 重厚なブラックチェリー、カシスと云う古典的な香りに真盛りの赤い花。 御店と彼女の了解を得て、ゆっくりと楽しむ事とさせて頂く。 最初は固いかと思いきや意外に門戸を開くのが早い、と云うか遅くは無い。 タンニンは優しく強く、黒い果実の凝縮感は重たい位だ。 其の凝縮感の中から渋い様な酸味がジワ~と滲んで来る。 こう云う質感は流石に老舗の手練手管と云え様。 老獪な造りだが、コンテンポラリーでも有る。 30分もするとタンニンは滑らかに転じて、酸味に抗する様に厚みの有る甘さ、CSの艶やかな香りが膨らんで行く。 強くは無いがスパイシーなキャラも顔を覗かせる様に為るとオーク樽も感じるではないか。 いやいや、もう飲み頃に入って居るのではないかと思える。 因みにセパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨンが64%、メルロ30%、残りはプティ・ヴェルド、カベルネ・フランだそうだ。 大好きなモンローズ、小生が生きて居る内に1級に昇格して欲しい物だねぇ。

今日のワイン 其の793-4
付き合って下さった御嬢さんの御蔭も随分と有ろうが、此のレストランはとても気に入った。 次回フォトテイクに来た時には遅いランチをして、1本飲んで、2本買って帰ろう。 鎌倉の楽しみが増えた気分だ。