ロックンロールワン@町田 其の832012/08/07 23:23:00

夏至の頃に比べると朝がずっと遅く為った。 そう云えば、此の日は早くも立秋。 5時丁度の電車に向かう薄蒼の空には、明けの明星が其の輝きを残して居る。

ロックンロールワン@町田 其の83-1
中々鶏白湯の限定日には伺えないのだが、此の日は花の季さんの小麦ヌーボーを使った作品を頂きに伺った。 「さらそば」、「ひやあつ」、「2号」から選ぶので、3回来ないと為らない。 流石に其れは一寸難しいので、「さらそば」を選択した。 以前にも「さらそば」は頂いて居るが、此が一番麺を楽しめると踏んだのだ。 此迄も沢山の嶋崎さんの作品を色々と頂いて来たが、今回の「さらそば」は小生の中では1,2を争う素晴らしさだ。 此は掛値無しに美味い! 「然り気ない凄まじさ」とでも表現したい一杯に昇華した。

ロックンロールワン@町田 其の83-2
麺庫から慎重に取り出した花の季さんの麺はやや茶色。 此を湯切る時も普段よりは柔らかいタッチの様に思えた。 何時もの様にユウタが冷水で締めて呉れた麺に昆布水をたっぷりと振り掛けて、他の作品同様に沢山の手順を重ねて、具を乗せて… いっぱいの手間を掛けた末に着丼。 平打の中太麺は薄い焦茶色にも見える。 そっと摘んで口に運ぶと昆布と小麦の風味が、素晴らしいコラボレーションを魅せる。 醤油ダレの旨みが充分に絡んで居るので、此の味わいに為るのだろうが、もう手放しで褒めて仕舞いそうだ。 更に嶋崎マジックで加えられたイングリーディエンスの数々が、我も我もと味わいを引き立てる。 勿論、味の一体感が損なわれるなんて事は無い。 特に細かい千切の大葉や茗荷と葱を絡ませた薬味(つけ麺で別皿で饗されるアレだ)が、最高のバイプレイヤー振り。 勿論、トップに乗せられた胡瓜と鶏の白身肉が華麗にルックスと味わいを飾る。 少量添えた鷹の爪がピリリ… あっと云う間に完喰して仕舞い、昆布出汁と醤油ダレの絶品のスープ?を飲み干して、余は大満足じゃ。