花の季@東京ラーメンショー2010/11/05 23:23:00

段々と朝の寒さが増して行く。 日出時刻の30分以上前に家を出る身には厳しい季節に向かう。 空には御日様に追い掛けられる様に懸かる月齢28の細月。

花の季@東京ラーメンショー-1

この日も快晴で、日中は暖かかった。 そんな陽気に誘われて、再訪したのは駒沢公園の東京ラーメンショー。 入口近くで、審査員のマッハさんとウラちゃんにバッタリ。 「多摩組」には、西尾中華そばの小林さんが御手伝いに来られて居るのを知って居たのだが、2日続けてのジャンクは止め(笑)て、前日から決めて居た「花の季」さんへ。 チケットは以前に購入して居たので、行列に直行。 50人位は並んでいらっしゃるのかな。

花の季@東京ラーメンショー-2

人気者の女将さんが案内して下さる不思議なゲート(「日光赤おろち」の作品名が掲げられて有る)を潜り抜けて、最後尾に着く。 先日、西尾さんがこの味噌を花の季の女将さんから頂いて造って下さった一杯を頂いて居たので、此方も是非頂きたかったのだ。 結局、30分程は御日様を浴びて待つ事に為った。 朝は寒くても、この事態が予想されたので、頑張ってコートを着ないで出て来たのだが、大正解と云って良い陽気だ。

花の季@東京ラーメンショー-3

トッピングは、「葉ニラ・茎ニラの旨辛おろち漬け」(200円)と「八頭ずいきのシャキシャキ酢漬け」(100円) ポークも良かったのだが、花の季さんなの、で野菜のみをプラスした。 掛け声の賑やかな厨房で調理されて居る一杯を持って、ウラちゃんやフリークの皆さんがいらっしゃるテントを目指すと、皆さんが席を融通して下さった。 有り難く其処へ収まり、撮影会(笑)。

花の季@東京ラーメンショー-4

この「日光赤おろち」、随分と辛そうに見える。 日光唐辛子を熟成田舎味噌に加えて寝かせたとの触れ込みだが… ドロッとトロッとの中間みたいな比重の唐辛子色のスープは、相当に辛いねぇ。 御茶を恵んで頂いたので、事無きを得た。(有難う御座居ました) そう云えば、行列に居らしたシニアな御夫婦が「そんなに辛く無いよね…」と話されて居たのを思い出して、心配に為った。 麺は相当な平打で幅は5ミリも有ろうかと云う感じで、縮れ麺だ。 韮は確り韮らしい風味が有って、畑直送感がたっぷり。 赤いずいきの方は、確かに酢味… 全体としては、味噌の風味は余り感じられずに、辛味の印象の方が強い。 正直申し上げて、小生の好みからすれば、少し残念な作品だった。 この味噌の味わいをもっと前に出した優しい味を期待して居たのだが… 席と御茶の御礼を申し上げて、腰を上げる。 毎日いらして居ると云うNさんの御顔も拝見したし、引き上げよう。

花の季@東京ラーメンショー-5

2杯は喰べられないけれど、折角なので、コバちゃんの顔を見ようと多摩組を覗く。 と、ケンさんがサーブされていらっしゃる。 夏さんは厨房に、コバちゃん(あれ? 髭は?)はトッピングオーダーを担当。 望遠でフォトを何枚か撮らせて頂いて居ると夏さんに気付かれて、皆さんが此方を向いたタイミングに露出を上げてシャッターを切った。(更に室内は明るく修正)

今日のめじろ 其の5602010/11/06 13:37:12

久し振りに「金メジに伺うぞ!」、と気合いを入れてオフィスを早目に飛び出す。 暖簾を潜ると奥の院には、既に御所様の御姿が。 長らくの無沙汰を御詫びして御隣に着座。 この夜は、超限定5喰の作品が有るとの事。

今日のめじろ 其の560-1

先ずは、ワインを… セラーに残る本数は少ないのだが、コノスルのカベルネ・ソービニヨンをピックアップする。

今日のめじろ 其の560-2

御所様と同じチャーシュウを祐貴社長に御願いする。 このチャーシュウは、肉質は柔らかいし、濃い目のタレが充分に滲みて居て、美味。 渦のヒナダレよりも焦がし具合が大きいのだが、「何れが菖蒲か杜若」状態。 フォトの下のチャーシュウは、祐貴社長が、別用途に使おうとされて居るタイプ。 御馳走に為って仕舞った。 見掛けは似て居るのだが、喰感やテイストは少し「差」が有る。 うん、こう遣って、喰べ比べて見ると判るものだなぁ…

今日のめじろ 其の560-3

此方は御所様に御馳走に為って仕舞った、角切状のチャーシュウ。 油そばの醤油タレ(だったかしらん)に漬けて見るとどうだろう、と云うトライアル。 勿論、其れ用にデザインされたタレでは無いので、絡み具合は良く無いが、適度に醤油味が付くのは、良い感じがする。

今日のめじろ 其の560-4

此れがこの夜のたった5喰のスペシャル、「牡蠣の味噌」だ。 奥様のMちゃんの基本デザインが発展して出来た作品らしい。 牡蠣の旨味がスープに濃淡を醸し乍、広がって行く。 アドバイスに従って、濃く出て居る部分のスープから啜って行く。 牡蠣は好きな喰材だが、スープに使うと刳味が出たり、口が窄む様な渋味が出たりし易いのだが、其れを全く感じ無い。 そして、味噌をベースに選んだのが、亦、巧みなポイントで、めじろの優しく、柔らかい仄かな甘味の味噌に良くマッチして居る。 スープとの相性が良い細麺の断面は矩形だよね~ 渦の新しい麺と同じなのだが、兄弟、通じ合う物が有るのだろうか。 一寸、吃驚なコインシデンス。 で、5杯は、御所様、Sさん、1さん、FILE & D さんと小生の御腹に収まった。

今日のめじろ 其の560-5

新たに提饗される、油そばの醤油バージョン(生玉子が添えられる)をDさんが頼まれたのを1枚。 とても美味しそうだ。 次回は此れを頂こう。
この夜は、御所様と一緒のタイミングで帰宅。 「ハイ、出来るだけ金メジには伺う様に致します」です。

今日のワイン 其の4882010/11/06 17:35:20

ヌヴィアナ コドーニュ テンプラニーリョ・カベルネ・ソーヴィニヨン
Nuviana Codorniu Tempranillo Cabernet Sauvignon 2008

今日のワイン 其の488

墓参の後に奥さんと伺った naginicai での2本目は、西班牙のボトル。 カヴァで有名なコドーニュの1本。 バルセロナの北西に位置するこのワイナリーの名称、「ヌヴィアナ(Nuviana)」とは、NUVIS (NEW)、VINO (WINE)、VIDA (LIFE) の造語だそうだ。 ホームページでは「新しいワインと生活」と邦訳されて居たが、「新しいワインの日々」が良いと思うんだけど… テンプラニーリョ60%、カベルネ・ソーヴィニヨン40%だから、云わずと知れたタイプだろう。 でも、この格付け無視の野心的な混ぜ合わせは、成功したとは、小生には思えない。 何と云っても、安価に造り過ぎた。 其処は狙いだったのだろうとは思うが… サッポロビールが付けた値段は4桁だが、実勢価格は900円程度だ。
驚いた事にバックエチケットに「明るいガーネット色と深いチェリー色」と書いて有る。 実際に見る事が出来るボトルの中の色を説明して居るのは珍しいが、小生の目はこの説明を理解出来なかった。 naginicai は暗いからね。 小生なら、「紫掛ったやや濃い目のガーネット」と云う色だ。 明らかなベリー系のブーケだが、そう思って嗅ぐ所為か、ふたつの葡萄の特徴香が並行して届く様な気がする。 ふたつのスパイシー感が混ざらないで、だ。 口に含むと、意外にも最初は酸味なのだが、何と云うか、少し前迄はフレッシュだったんじゃない? と云うイメージ。 バランス感に薄く、纏まらないイメージなのは、抜栓してからの時間の所為かな。 更にボトルの温度がやや低いので、本来の厚みが無く、ゴクゴクと云う感じで飲んで仕舞う。 オークチップで付けた感じが、好きな人に受けそうだが、小生の嗜好とは一寸違うボトル見みたいだ。 次回は、抜栓直後からの変移を感じて飲みたいな。 ネットで比較的良い評価を見掛ける事が有るが、其の多くが2005年ヴィンテージのボトルの様だ。