今日のワイン 其の3622010/01/24 07:02:50

旭洋酒 千野甲州
Soleil Wine Chino Koshu 2008

今日のワイン 其の362

「『今日のワイン』の番号が飛んで居ますよ」 ひぇぇ、良く御覧に為って居ますねぇ…
そうなのだ。 ラーメン記事で番号が飛ぶ事は無い様に心掛けて居るが、極偶に(恐らくは、此迄に2回だけの筈)ワインは先に書きたい事情が有って、「飛番」する事が有る。 このボトルも「飛ばされて」仕舞った可哀そうな1本。

御正月2日目の朝、御雑煮や御節料理に合わせ様とロックス・オフで選んだボトル。 「日本酒の様に和喰に合わせる」と云う趣旨で選んだ。(勿論、熱燗も用意しましたが…)
御夫婦二人で営まれて居る小さなワイナリー(今日に至る逸話は有名らしい)だが、洞爺湖サミットでの首脳夫人の夕喰会に2006年ヴィンテージが選ばれて居る。2000円台のワインがこう云う場で饗される事は稀だが、此れで人気沸騰。 年産1215本(2008年)と超レア物に人気集中。 ロックスオフは、良く仕入れられたものだ。 エチケットに「一文字短梢」の文字が有るが、葡萄栽培家の小川孝郎さん考案の栽培方式だそうだ。 この方式で栽培される「糖度が上がらない原因となるウィルスを抜いた樹から増やした苗」(「ウィルス・フリー樹」と云うのだそうだ:知らなかったなぁ)から取れる甲州種が、このワインのアドバンテージ。
薄いグリーンの混ざった檸檬イエローのカラーは上品で美しい。 フィルタリングして居ない為、沈殿物が多いので、グラスに移す際には慎重に。 ブーケも確りして居て、清廉な果実(林檎とか柑橘類)が香る。 酸味とミネラル感いっぱいのキレで飲ませる。 いや、吟醸酒の様な深いコクも感じられるな。 白にしては樽香が豊富だと思ったら、ブルゴーニュ樽使用との事。 此れは相当に美味い。 奥さんも絶賛。 サービス温度は15度と比較的高い温度が推奨されて居るが、小生の好みから云うともう2~3度位低目が好きだ。 アフターに甲州種特有のビターな感じがして、何処か懐かしい。

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