今日のワイン 其の485 ― 2010/10/30 07:52:58
アルザス リースリング ダメルシュウィール ジョセフ・エ・クリスチャン・ビネール
Alsace Riesling Vignoble d'Ammerschwihr Joseph & Christian Binner 2007
Alsace Riesling Vignoble d'Ammerschwihr Joseph & Christian Binner 2007

幸亭での豪快な花火の余韻に浸り乍、ゆっくり寛いだ頃に「白」。 偶にはこんな組み立てでも面白い。 数えて、5本目。 いや、乾杯のスプマンテを入れれば、6本か…
クリスチャン・ビネールと云えば、元旦の夜の乾杯に使ったスパークリングワインを想い出すが、このリースリングも中々良かった。 ビオを標榜する醸造家が増えて居るが、此処も其のひとつ。 2007年のアルザスは当たり年だが、評判も上々のクリスチャン・ビネール。
グラスの液体は少し曇った濃い檸檬イエローだが、此れはノンフィルターの所為だろう。 ブーケには蜂蜜とライチを感じ、とても落ち着いた香りだ。 口にすれば、思った以上に力強いと云うか杏系の甘さに重さの有るイメージで少しダルい。 恐らくは、13.5と云う高いアルコール度数と少し残る還元香の所為も有りそうだ。 だが、シャープな酸味が追い掛けて来るので、其れが留まらずにアフターへ抜けて行く。 此れは中々気持ちが良い。 多少、ミネラル由来の粉っぽさとか苦味が残るのだけが玉に瑕だ。 だが、この苦味は15分もすると収まって来るので、確りしたボディに本来の清涼感も感じられる様に為って来る。 すると、隠れて居た柑橘系の味わいやピーチ、林檎、百合…等が溢れて来て、フレッシュネスや切れも蘇る。 相当に凝った造りなのだ。 流石にビネールと云って差し上げねば為らない。 アルザスのリースリングの良さを巧みに引き出して居る。