今日のめじろ 其の5592010/10/30 07:42:37

金曜日の鮮魚の限定もこの日限り。 もっと、早く伺いたかったのだが、江東区から辿り着いたのは、もう13時を大きく廻ったタイミング。 券売機の該当ボタンには、非情にも「×」が点灯して居る。

今日のめじろ 其の559-1

では、「焦がし葱ら~めん」を… いや、そんなボタンは無く為って仕舞った。 少し逡巡した後に、押したのは、「特上醤油ら~めん」。 950円の高級品のボタンには王冠が掲げられて居る。 大盛も無料との事だったが、いえいえ、普通でOKです。

今日のめじろ 其の559-2

特上には、炙りバラ肉が乗るので、炙る際の煙が店内に充満する。 丸で鴨を炙って居る様だ。 この時刻でもほぼ満席。 見渡すと端のカウンターに、NCSの小林さんの姿が… あ、最終の限定、鮮魚な作品の最後の(オフィシャルな)一杯を喰べたのは、彼だ!(笑) 良いタイミングでしたね。

今日のめじろ 其の559-3

扨、「特上醤油ら~めん」だが、前述したバラ肉チャーシュウの角切を初めとして、ほぼ全部乗せの印象。 とは、云ってもゴチャゴチャと彼も此もと云うのでは無く、他には海苔が3枚、メンマ、通常のチャーシュウ、其れに味玉と云う構成。 勿論、適度な量の焦がし葱も有る。 醤油の優しく麗しいスープは、代々木ならではの味わい。 渦のスープとは随分違いはするが、此処にも藤沢のめじろを彷彿とさせる味わいが残って居る。 やっぱり、この胡椒をサラっと振って頂くと、小生にはベター。 複雑に絡むスープの味わいのボーダーが浮上して来るかの様に思える。 そして、云う迄も無い、この麺。 僅かな抵抗さえも感じさせずに胃の腑に吸い込まれて行くのだが、喰感と風味を確り感じ取る事が出来る。 代々木めじろの麺は、更に進化して居るのかも知れない。 小生に味玉を語る資格は無いのだが、ふたつのタイプのチャーシュウとメンマは、何時もの様に美味しい。 海苔も悪くないクオリティの物を使って居る。 「特上」の名に恥じない作品に仕上がった。
「焦がし葱ら~めん」のボタンは無く為ったが、醤油ら~めんに焦がし葱をトッピングするそうだ。 券売機のボタン配置も変わったので、次回は間誤付かない様に1枚撮った。 この夜の金メジもそうだが、随分と代々木にも来られなく為って仕舞い、泣きそうだ。

今日のワイン 其の4852010/10/30 07:52:58

アルザス リースリング ダメルシュウィール ジョセフ・エ・クリスチャン・ビネール
Alsace Riesling Vignoble d'Ammerschwihr Joseph & Christian Binner 2007

今日のワイン 其の485

幸亭での豪快な花火の余韻に浸り乍、ゆっくり寛いだ頃に「白」。 偶にはこんな組み立てでも面白い。 数えて、5本目。 いや、乾杯のスプマンテを入れれば、6本か…
クリスチャン・ビネールと云えば、元旦の夜の乾杯に使ったスパークリングワインを想い出すが、このリースリングも中々良かった。 ビオを標榜する醸造家が増えて居るが、此処も其のひとつ。 2007年のアルザスは当たり年だが、評判も上々のクリスチャン・ビネール。
グラスの液体は少し曇った濃い檸檬イエローだが、此れはノンフィルターの所為だろう。 ブーケには蜂蜜とライチを感じ、とても落ち着いた香りだ。 口にすれば、思った以上に力強いと云うか杏系の甘さに重さの有るイメージで少しダルい。 恐らくは、13.5と云う高いアルコール度数と少し残る還元香の所為も有りそうだ。 だが、シャープな酸味が追い掛けて来るので、其れが留まらずにアフターへ抜けて行く。 此れは中々気持ちが良い。 多少、ミネラル由来の粉っぽさとか苦味が残るのだけが玉に瑕だ。 だが、この苦味は15分もすると収まって来るので、確りしたボディに本来の清涼感も感じられる様に為って来る。 すると、隠れて居た柑橘系の味わいやピーチ、林檎、百合…等が溢れて来て、フレッシュネスや切れも蘇る。 相当に凝った造りなのだ。 流石にビネールと云って差し上げねば為らない。 アルザスのリースリングの良さを巧みに引き出して居る。

今日のワイン 其の4862010/10/30 08:00:36

ドメーヌ・ギベルトー ソミュール・ブラン
Domaine Guiberteau 2009 Saumur Blanc

今日のワイン 其の486

幸亭での6本、いや7本目と云うべき最後のボトルは、ロワールの白。 カベルネフランの貴公子と呼ばれるギベルトーが、ソミュールのシュナン・ブランで造る1本。
蛍光灯よりも電灯いや、蜀台の光の方が似合う様なキラキラした印象のカラーだ。 一方で、グラス内側の足を見ると粘性を感じる様な長さだ。 ブーケから果実感の中に樽香がハッキリと感じ取れる。 口に含んでも新樽特有の香りが強い。 酸味が確りし過ぎて居る程に切れる。 この切れがややもすると尖りに感じられる。 そうさせない為に必要なのは時間だ。 抜栓直後は硬さが明様なので、小一時間のインターバルを持って、楽しみたい。 然すれば、果実感にマイルドさが増して、コクも感じ取れる様に為るに違いない。 アーモンドやトロピカルなフルーツ(一寸人工的だが)のニュアンスが余韻に残る様に為れば、飲んで良い。
「アニェス・パケ」の後の「ルイ・シュニュ」見たいな関係で、ビネールのリースリングに続いて頂いたハンデが有って、気の毒だったね。