凪 其の237 ラーメン産業展スペシャル Ⅰ2010/10/21 02:02:00

小麦ヌーボー麺を使った凪の一杯を頂きたくて、ラーメン産業展に寄道。 前年は展示会場の外にラーメンブースが有ったので、入場証が無くてもラーメンは頂けたのだが、今回は事前登録や招待券が無いと5000円の当日券を買って入場しなければ為らない。 凪のホームページに其の旨の注意が書かれて居たので、渦の芳実オーナーから頂いた招待券を持参して伺った。 だが、アンケートに記載されて居るどの身分にも小生は該当しない… 当然だ、小生は飲喰業を現在の生業にはして居ない。 其処で「開業準備中」にして屋号を書き、入場証を作成して貰った。 やった!

凪 其の237 ラーメン産業展スペシャル Ⅰ 1-500

「ラーメンコレクション」の場所は直ぐに判ったし、西尾さんの姿が見えると、呼び声も聞こえて来る。 入口で購入した800円の喰券を西尾さんに御渡しして、少し御話。 広島から横浜直行の夏さん、バンタムさん、其れに西新宿の新しいスタッフさんの3人での厨房作業。(忙しいのにカメラを向けて御免なさい)

凪 其の237 ラーメン産業展スペシャル Ⅰ 2_500

で、饗された一杯が此れ。 スープは「懐かし系」と申し上げたい、葱がたっぷりで生姜の効いたアッサリ醤油。 現代の昭和見たいなネオノスタルジックな味わい。 この醤油味は小生の歳に合う。 生姜大好きと云う事も有って、とても小生好みの味わいだ。 西尾さんが「つけ麺にしたく為る」と仰って居たが、そんな印象も有るねぇ。 少し濃い味付けのメンマや解れっぽいチャーシュウのテイスト等もスープの懐かしさに良く見合った物に為って居る。 味玉が固茹なのが、とっても嬉しい! 勿論、菅野製麺所謹製の小麦ヌーボーの麺は田舎風情たっぷりで、此れ亦、小生の好み。 駒込のスープで頂いた時も良い印象だったが、この日のスープともとても良くマッチして居た。
丁度、せたがやの前島社長が、西尾さんの処に来られたので、御挨拶。 海浜幕張の野郎ラーメンの開店日以来かな。

今回の作品は「古代ローマのラーメン:BC230」と名付けられたが、其の「心」は、店頭に掲げられて居る。 以前にも西尾さんに伺った事が有るが、「煮る」は「炙る」に次いで古い調理手段で、勿論、ラーメンの主調理法だ。 今回は、小麦ヌーボーと共に喰の原点を辿ったとの御話だった。 紀元前230年頃に書かれた「哲学者達の宴会」をモチーフにしたそうだ。 この書物はアテナイオスの「食卓の賢人達」(「賢人達の宴会」と呼ぶ事も有る)の事だろう。 此れには、ギリシャ・ローマの飲喰や風俗の話が満載だ。 流石は読書量豊富な西尾さんの発想で有る。 小生が思い浮かべるのは、計算機入門で必ず習う「喰事をする哲学者の問題」(トラディショナルなマルチプロセスの排他制御法)と云う味気無さだ。

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