今日のワイン 其の4592010/08/12 21:38:05

シャトー カントメルル
Chateau Cantemerle 2006

今日のワイン 其の459-1

娘の処で飲んだ2本目が此れ。 カントメルル… オーメドックの5級だが、ボルドーの所謂大手で、年間の出荷量は30万本にも及ぶ。 ビジネス的には大成功だが、味わいには色々な評判が有ると云うシャトーだ。 だが、2006年は評価が高く、RPは90点で、ワインアドヴォケイド誌では、「Outstanding Potential」と為って居る。
どうでも良いと云って仕舞えば其迄なのだが、小生はこの「カントメルル」と云うカタカナの響きが好きだ(仏蘭西人の発音は、聴いた事が無い)。 御存知の方も多いだろうが、「囀る鶫(つぐみ)」と云う意味だが、如何にもそんなニュアンスではないか。 尤も、鶫が何と鳴くかは知らないけれど…

今日のワイン 其の459-2

昼日中だと、液体のカラーが良く判る。 「濃いガーネットカラー」で間違いない。 ブーケは一寸不思議な感じで、勿論、凝縮感を伴った黒系のベリー香はするのだが、萎びた百合の様な「匂い」も少々。 ま、「臭い」訳では勿論無いのだが… 口に含めば、印象は好転する。 エレガンスも充分で、チェリーの甘さにダークなイメージの熟成果実の味わいが、高級感さえ伴なって居る。 タンニンがやや我儘なのが気に為らない訳では無いが、確りした酸味とのバランスが上々。 確かに「3級にランクアップしても良い」との御意見に頷けそうだ。 因みにセパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨンが52%、メルロ 40%、プティ・ヴェルド 5%、カベルネ・フラン 3%だそうだ。
2006年なので、勿論、若さは否めないが、所謂、早飲みのカントメルルのイメージは薄い。 このタイミングで飲んでも悪くは無かったのだが、このヴィンテージに限っては、未だ10年や15年は楽しめそうだ。 少し買って置こうかしらん。